本文52 休日 投擲武器
西の通りから家まで比較的近かった。多分一番近い大通りが西の通りだな。昼ご飯は帰り道に露天で、適当にすませた。
途中見かけたパン屋に入る。何時でも焼きたてパンが食べられるっていいよね。…見ても解らん。名前が書いてあっても解らん!オカズパンはあまり無いようだ。チーズの入った丸っこいパンとレーズンのたっぷり入ったライ麦パン、エピを買う。固いパンが殆どだね。サンドイッチのパンも固かったな。
…そう言えば粉もん見てないな。たこ焼き、お好み焼き。汁そばは見たけど、焼きそばも見てない。ウースターソースが無い?醤油あるのに?中華料理系も見てないな。飲茶は露天で売るのに良さそうなのにな。まさか、蒸籠が無かったり?確かに雑貨屋では見かけなかったような…。
コーヒーを入れよう。プランジャーポットを温めて、淹れる杯数の粉を入れる。おまけしてくれた計量スプーン山盛りで一杯分だそうだ。粉が浸るぐらいのお湯を注いで20秒程蒸らす。残りの杯数分のお湯を注いで蓋をして3~4分。蓋のつまみを押して、金網を押し下げたらコップに注ぐ。割と簡単ですね。残った分は瓶に入れて倉庫…いや、ボックスにして置くか。
コーヒー牛乳飲みながら今後の予定を考える。明るいうちに畑作っちゃうか。時間が余ったらまた街に出てもいい。東の通りには行ってないしね。
出涸らしはどうしよう?畑にまいちゃっていいんだろうか?肥料にするには発酵させないと駄目?…出涸らしなら匂いもしないし、耕す時に混ぜ込んじゃうか。出涸らし以外はバナナ買っちゃったからバナナの皮が出るな。コレは匂うよな…。庭の隅に穴掘って埋めとくか。
二時間程で終わった。ちょっと休憩したら、また街に出よう。西門まで行って、東の通りを往復して…二時間かからないかな。持久力と相談で訓練所にも行ってみるか。買ってきた〔魔法石(空)〕に魔力込めておくか。とりあえず二つ、風魔法の〔鎌鼬〕×10と無魔法の〔睡眠〕×10にする。
おや。またレベルアップだ。やはり魔法を使うと早いのかな?便利な魔法が主で攻撃は全然なんだけど。任意は…素早さと器用さに入れておくか。
プラプラと西へ東へと歩いて中央広場に戻ってきた。さてと。次の行動はどうするか。訓練所かな。いきなり行って先生居るのかな?
「おう、嬢ちゃん。今日はどうした?」
アドルフさんがいました。基本訓練所に常駐してるの?来週外に出るので稽古したいのと、有れば投石器と投槍器を試したい事を伝える。
「嬢ちゃんは杖だったな。スリングとアトラアトラはともかく、杖は俺には無理だな。受付に聞いてみてくれ」
受付は…あそこですね。…どこの受付も美人さんなんだけど、容姿規定があるんだろうか?企業とかだと、おおっぴらでは無いんだろうけど、有りそうな気がする。世界のどこでもそうなんだろうか?
「教師付きで一時間100圓の料金がかかります。その後30分はご自由に使えます。構いませんか?…スリングと投槍器、それに杖術ですね。棒術ならいるんですが…。棒術で良いなら一人居ます。…マキノさん、生徒さんですよ~!」
マキノさんは和風な顔立ちの人だ。名前も和風だ。あれか?東の島国でエドとかヤマトとかが有ったりするのかな?
「マキノだ。よろしく。投擲武器と棒術を教えてる。杖術はちょっと違うかも知れないが構わないか?流派が違うと勝手が違うかもしれん」
「庚です。よろしくお願いします。スリングとアトラアトラは扱ったことが無いので、どんなものかやってみたいんです。棒術は見せてもらってから決めて良いですか?」
「解った。ではこっちに。…投擲武器からしようか。それにしても変わった選択をするな。スリングにアトラアトラとは。今時殆ど見かけないぞ?」
「使ったことが有るから、と杖を選んだんですが、よく考えたら魔物相手に近接戦闘は無謀なんじゃ無いかと思いまして」
「確かに杖は対人向きだな。だが、スリングにアトラアトラだと、大きい相手だと利かんぞ?」
「大きいものは想定してなかったもので。小さいのに杖当てるのが大変そうだから選んだんです」
「ふむ。それなら頷けるな」
「まずはアトラアトラからだな。これに槍を設置して、ここを持って投げつける。これだけだ」
思ったよりでかくて槍も長いですね。結構よく飛びます。が、動いてる相手に狙いを定めるのは慣れが必要そうだ。10回ぐらいで的に当てられるようになった。
「これはウーメラだ。これも投槍器だな。ここに引っ掛けて投げる。少し作りが違うだけだな」
「次はスリングか。これは狙いを定めるのが結構難しい。投げ方は大きくは二種類だ。頭上で回すか身体の横で回すか。飛距離は紐の長さによって変わる。複数用意して距離に寄って変えるのが普通だ。こっちを手首に引っ掛けて、真ん中に石を載せ、反対側を握って、振り回して手を緩める」
…そもそも前に飛ばないです…。
「手を放すタイミングが悪いな。こればっかりは投げて覚えるしかない。何度かやってみるか?」
む、難しい。なんとか前には飛ばせるようになったけど、明後日の方向に飛んでいく。
「これだと回転が無いから飛距離は短くなるが、狙うのは容易になるぞ。投石棒だ。飛ばす要領は投槍器と同じだな」
棒の先に投石器が付いてます。なるほど。…力が有れば紐無しでもいける?それなら普通に石投げろってかんじか?
「これもスリングだな。スリングショットとも言う。これも狙いを付けるのは簡単だが、飛距離は短い。ここの紐にもっと弾力があれば、威力も増すんだがな。こっちのタイプなら飛距離が延びるし、威力も高めだ」
パチンコじゃないですか。ゴムの弾力が余りないんですね。だいぶ近付かないと的に届かない。もう一つは握り手と別に腕へ固定する器具が付いてて、ゴムも結構長い。こんなの有るんだ。
「投擲武器はどうしても威力が低いから、毒を塗ったり、付与をかけたりして使うことの方が多いな」
「他に投擲武器と言えば?」
「狩猟目的ならボーラか投網か。殺傷するなら刃を付けたブーメランかチャクラムだな。ブーメランは重量を付けてもいい。どれもかなり練習しないといけないが。あ、ブーメランとチャクラムは殺傷用の物は自分の所まで戻ってこないぞ。と言うか、危ないから戻ってこない方がいい」
そりゃそうですね。すんごい回転してるのに取れる訳ないわな。下手すりゃ自分が死んでしまう。
「投擲武器は暗器としての物も多いな。そっちは主に対人向きだが。定番なら投げ槍か投げナイフ、投げ斧に忍者連中の手裏剣に苦無になるかな」
「そして、基本の投げ方さえ抑えれば、人に聞くより練習有るのみ、と言うのも投擲武器としての特徴だな。投げたら投げっぱなしで回収が難しいのも特徴だ」
そうですね。毎回取りにいける状態とは限らないし、壊れたりも結構しそうだ。…ブーメランどうだ?木製だし。ただ、自力で投げるとなると飛距離が問題か。
「気になった物はあるか?」
「ボーラと投網、ブーメランやってみたいです」
「持ってくるからちょっと待ってろ」
「なぁ、嬢ちゃんなにしてるんだ?稽古じゃ無かったのか?」
「えっと、投擲武器についてのレクチャー?」
「待たせたな。アドルフ、知り合いか?」
「ああ、ちょっとな。ってなに持ってるんだ?」
「ボーラと網とブーメランだ」
「嬢ちゃんは一体どこに向かってるんだ?」
「近接戦闘を避けたいだけです」
特に何かを目指してる積もりは無い。少しだけ、どうせ倒すなら高く買い取って欲しいとは思ってるかも。
「アドルフ、暇ならフランキスカを投げてみてくれ」
「暇だよ。あらよっ」
ほぉ。流石に斧だけあって威力高いですね。
「こいつは簡単に投げてるが、斧術が高いからな。普通は中々当たらない」
刃の部分少ないですもんね。回転してるし、難しそうだ。アドルフさんありがとう。
「ボーラは縄の中心を持って、頭上で振り回してから投擲だ。足や身体に巻きつけて捕獲する」
…これまた、狙った所に飛ばすのは難しいですね。
「網は投げるまでに少し手間がかかる。魚をとる場合は沈んでしまうから、ここを手首に掛けるんだが、陸上なら必要無いだろう。それでここをこう、ここはこう………後は腰を使って投げる」
駄目だ。そもそも網を持つ手順が難しすぎる。そして距離が近すぎる。残念。いっそ地べたにひいて足を絡ませる方向のが良いかもだ。
「小さい物ならいいが、大きいと網を破られる可能性もあるな。まぁ、絡まって動きを阻害するぐらいは出来るだろうが」
「最後はブーメランだな。特徴は旋回軌道を描くことだ。形状が違えば軌道も異なる。使い方は、こう振りかぶって投げる」
思ってるブーメランより「く」の曲がりが少ないです。おぉ。マキノさんが投げたらきれいに後ろから的に当たりました。私?的の位置が悪いんです。あそこに的が有れば当たってましたよ?でも面白い。
どの程度で戻ってくるかを把握してないと的との距離が掴めないし、投げる角度が違えば、戻ってくる位置も変わるんだ。
所持金73,740圓-32圓+(144,000圓+8,800圓)
【技能】技能ポイント20(180)+3+14
メイン
観察レベル16/生活魔法レベル22/会話レベル12/歩くレベル12/知識(道具)レベル8/魔法(無)レベル6→7→8/柔軟レベル8/魔法(土)レベル3/調合レベル23/魔法(風)レベル2→3/掴むレベル6/魔法(水)レベル2/耕耘レベル3→4/水汲みレベル3/鍬レベル4/杖術(短)5/知識(動物)レベル1/知識(武具)レベル0→3/投擲術(投槍)1☆/投擲術3☆/投擲術(投石)3☆/投擲術3☆
サブ
シャベルレベル1/当身レベル0/受けレベル0/関節技レベル1/魔法(火)レベル1/体術レベル0/筆写レベル6/読書レベル6/知識(服飾)レベル2/知識(材木)レベル0/料理レベル1/捌きレベル4/採集レベル7/洗濯レベル1/走るレベル0/魔法(治癒)レベル1/知識(鉱物)レベル0/知識(植物)レベル6/栽培レベル1/結索レベル1/知識(魔物)レベル3/裁縫レベル2/投擲術(投網)0☆
取得技能
特技
加熱レベル2→3/冷却レベル1/保温レベル1/脱水レベル1/乾燥レベル1
就職可能職業
戦士(杖術)レベル2/魔術師(無)レベル3
魔法
生活魔法(80)
着火レベル1/照明レベル15/畜水レベル19/発熱レベル11→14/はたきレベル1/箒レベル1/保冷レベル1/保温レベル17/拭き取りレベル1/灰掻きレベル1/集塵レベル1/防滴レベル1/洗浄レベル2/脱水レベル1/ワックス掛けレベル1/磨くレベル1
無魔法(19)+4+3
空間把握レベル6→7→10/睡眠レベル7→10/簡易修復レベル3/麻痺レベル1/隠れるレベル1/野営レベル1
土魔法(14)
穴掘りレベル8/隆起レベル5/鉱物探知レベル1
火魔法(3)
着火レベル1/火球レベル1/耐熱レベル1
風魔法(10)+2
送風レベル1/鎌鼬レベル8→10/追い風レベル1
水魔法(8)
水球レベル1/散水レベル4/水中行動レベル3
治癒魔法(3)
回復(微)レベル1/解睡眠レベル1
☆新たに増えた
レベル16→17
職業
メイン:調合士レベル6/サブ:学徒レベル7
体力203/185(+18)+11→215/196(+18)
魔力210/191(+19)+10→221/201(+18)
力: 17(+1)+1→18(+1)
知恵: 20(+2)
精神力:17(+1)
生命力:19(+1)
器用さ:19(+1)+1→20(+2)★
素早さ:18(+1)+1→19(+1)★
幸運 :20(+2)
ステータスポイント:0
★任意振り分け




