本文49 目利き
「庚ちゃんいる?」
袋詰め終わったらドミニクさんが来ました。
「グスタフも手が空いてるならいらっしゃいよ」
「なんじゃ?まぁ、暇だがの」
ドミニクさんの工房に戻るかと思ったら食堂に行きました。明らかに食事客では無い人が数名こっち見てるんですが…。ロイさんとビバリーさんは解りますが知らない人も結構います。
「さて、誰から行く?」
えっと、何するんでしょうか?何も聞いてませんよ?
「アナタの目利きがどんなものか知りたくてね。皆にちょっとお願いしたのよ」
「顔見知りの私から行くわね。革見本用意したの。これを良いもの順に並べて。アナタから見て左から良いものにしてね」
…ドミニクさん、なにやらそうとしてるんですか。しかも沢山の人巻き込んで。皆さん暇なんですか?ビバリーさん、革見本広げて嬉しそうだし。
「解んないなら好き嫌いで良いわよ。触ってもいいし」
解りませんよ。好き嫌いで分けさせてもらいます。革なんて手触りでしか判断出来ませんよ。牛革と合成皮革ぐらいしか触った事無いですよ。オーストリッチはダチョウか?見たこと有るだけだけど。ワニ革も見たこと有るだけだ。
完全に手触りの好きな順に並べる。
「爬虫類革が後ろなのは単なる好みみたいね」
「全部好みで並べてます」
鱗型はあまり好きではない。なんでだろう?成金な気がするから?完全に偏見だけど。
「爬虫類外せばほぼあってるわね。こことここが順番違うけど、好みの範疇でこっちのが良いって人もいる物だわ」
そうなの?やっぱり手触りが良い物が物としても良いって事なのかな?
「次はワシが出そうかな。ワシは鍛冶屋のオグニルだ」
出されたのは…石ころ?鍛冶屋ってことは鉱石?知らんがな、そんなもん。好きな形で並べてやる。
「流石に鉱石は難しかったか。これで見分けられたら鍛冶師を勧める所だ。じゃあ、次はこれだ」
刃物が10本ほど。ナイフですか。刃物も知りませんよ。あ、ダマスカス模様だ。模様の出方も色々あるんですね中二っぽいけど格好いいよね。あまりうるさい模様は好きじゃない。こうやってみると刃物でも色んな色が有るんだね。赤いのは銅かな?
「ふむ。悪くないな。これを一番に選んだのは?」
「えっと、綺麗だから?」
赤いんだけど、銅の赤さとはちょっと違う綺麗な刃物だったもので、一番にしてみました。
「なんで疑問系だ。これは、ヒヒイロノカネだ。ワシのお師さんの打ったものでワシもまだ打ったことは無いんだ。しかも見習いの打った物は全部後ろにある」
わぉ。ファンタジー金属来ましたよ。オリハルコンとかミスリルとかアダマンチウムとか有るんですかね?
「次はアタシが出そう。宝石工で細工師のエルナだよ。鉱石がダメだったなら、これも難しいかね」
宝石の原石?正八面体って事はダイヤモンド?こんなにゴロゴロ?透明度が高いの、傷が無いの、形がいい順だろうね。大きさはどこに入るんだ?あ、でも色付きがある。綺麗な色なら色付きダイヤのが高価な筈だけど、ここではどうなんだろうね。
「おや。これは解るのかい。じゃぁ、こっちだ」
キラキラです。目が潰れそうです。現実では幾らするんでしょう?カットダイヤがゴロゴロ出て来ました。今強盗来たら大変ですよ?…あれ?ファイヤが無いのがある?虫眼鏡で良いから欲しいですね。
「肉眼でそこまで分けられたら充分だね。じゃあこっちは?」
色石がゴロゴロ。…それこそ好みじゃないですか!まずは透明度で分けて、後は好みだ。
「ま、色石は好みが有るからね。でもちゃんと見分けてるようだね。訓練したら買い付け出来そうだよ」
宝石の買い付けをする予定はありませんよ?
「石工のホッズだ。調合士なんだろ?調合に使うならどれが良いって見方でいいぞ」
…乳鉢と乳棒ですか。なんでこんなに種類有るんですかね?石の良し悪し有ったりするんですか?堅けりゃいいんじゃないの?堅そうな順に並べるか。
「瑪瑙が一番か。ちゃんと堅い順に並んでるな」
え?これ瑪瑙なの?瑪瑙は石英だっけ?なら堅いから丁度いいか?堅い順であってたのか。
「わたしは粘土もってきてもなんだし、完成品は好みが有るしで悩んだのよ?わたしは陶工のロジーナ。宜しくね」
並べられたのは…湯呑み?これを並び替えろと?自分でも好みだって言ったじゃん。好みで並べますよ?
「本当ね。見習いのは悪い方にいくのね。ちょっとびっくりだわ。しかも一番そっち、型抜きの大量生産品なのよ」
型抜きがあったんですか。それにびっくりですよ。
「木材は用途によって、いい悪いが変わるからな。それに嬢ちゃんは既に杖で目利きしてるぞ?」
「あら?じゃあロイは何ももってこなかったの?」
「一応持ってきた。嬢ちゃんが避けてる弓だ」
避けてる訳ではなく、自分では扱えないって思ってるだけです。弓なんて、引く人の力の強さとか腕の長さとかが関係有るんじなないの?これも手触りで並べるか。弦の部分?知らないよ。
「この並びの基準は?」
「手触りです」
他に比べ方知りませんよ。これで全員ですかね?終わった?
「じゃ、最後は俺だな」
…食堂のご主人が出てきました。いつも美味しいご飯をありがとうございます。ご主人は何出してくるんですか?味で決めちゃいますよ?
「この食堂のヨハンだ。食材はな、その辺に売ってる物なら台所預かってる人間なら大体は見分けられるからな。これを喰って並べ替えてみな。塩・胡椒だけはしてあるぞ」
焼いたお肉?本当に味で決めろと。脂っこいのは好きじゃないんですよね。これ、固いな。固いお肉もいまいちですね。
「…こりゃ好みか?」
勿論ですとも。
「脂っこいのと固いのは好きじゃないってことだな。解りやすい好みだ。肉は外したな。ま、安くても旨けりゃ良いんだよな」
完全同意でございます。あまり高級品だと、気持ちでお腹痛くなりそうですよ。
「あっはっは。丁度夕飯時だ。皆飯食ってくだろ?今持ってくるから待ってろ」
「庚ちゃんお疲れ様。皆もありがとう。〔目利き〕持ってないのにここまで見分けるのは凄いわ。宝石に関してはちょっと知識が有ったみたいだけど。好みだけで並べて、食材以外は外れ無しって良い好みをしてるのね」
「たまにおるの。外れをひかんもんが。嬢ちゃんはあまり欲の皮を張らずに、気に入ったもんを選んで行けばよいじゃろ。品質的には外れても、気に入ったもんなら問題無かろうて」
「変に目端がきくよりよっぽど良いさ。完成度がお粗末なのにこの素材だから良いものだ、とか言う人間より気に入って使ってくれる方が職人としてはよっぽど嬉しいよ。嬢ちゃんの武器は刃物じゃないのか?刃物ならワシが打つぞ?」
「コイツの武器は杖だな。まぁ色々興味持ってるようだから変わるかも知れんが。いつ頃からうちに来るんだ?」
「そうだったの。来週からはどうじゃ?午前中わしの所に来て、午後からロイの所に行くのはどうじゃ?」
なんか勝手に決められてますけど、別に構いませんよ。
「じゃあ、月曜からだな。まずは木工を覚えないといけないが、何か作りたい物はあるか?武器じゃなくてもいいぞ」
ここで物干し台とベッドとか言っちゃっていいんだろうか?言っちゃうか。駄目なら駄目と言われるだろう。
「物干し台?畳ベッド?なんだそれは?」
「物干し台は、物干し竿引っ掛ける台です。今は竹を縄で括って使ってるんですけど、やはり物干し台が有った方が干しやすいんで」
ついでだから紙に描いみる。ロイさんに渡すつもりがドミニクさんが持っていった。
「これ、長さ好きに設定出来るわよね?」
「まぁ、それは勿論です」
「作って」
はい?
「高さは、そうね干す所が2mぐらいと160cmぐらいで。二本で一組なのよね?最低四組は欲しいわ。今まで水通しした布や染めた糸は木にかけた竿に引っかけてたんだけど、日当たりとか長さに難が有ったのよ。場所にもね。限られるから。これならそれが解消できるじゃないの!ここにも竿かける所作ったら更に増やせるんじゃない?」
竿で正方形を書くわけですか。成る程。それは思い付きませんでしたね。でも風の通りが悪くなりませんかね?あ、糸なら隙間も多いから問題無いと。あれ?作るの決定?
「じゃあ、嬢ちゃんは自分の分、俺はドミニクの分を作るか。干したときに風を受けて倒れないように脚がしっかりして無いといけないな」
「ある程度の長さがあれば重石置くのも有りだと思いますよ?動かさないなら埋めちゃうとか」
「ふむ。月曜までに考えておこう。で畳ベッドとやらは?」
「普通のベッドの寝る台の所が畳なだけです。枠だけ作って、そこに畳をはめ込もうかと強度に問題有るなら下を簀の子状にすれば良いんじゃないかと」
「あれか。スプリングの変わりに畳を使うと考えるんだな。畳は高級品だぞ?」
「だからベッドは余裕が出来てから、と思ってました」
「ならまずは物干し台だな」
「あ、来週は一日庚ちゃん借りるわよ?魔蚕の繭取りに行くの。水曜の予定なんだけどどうかしら?」
「わしゃ構わんぞ」
「俺も構わない」
水曜ですか。忘れないようにしないとですね。
所持金85,866圓
【技能】技能ポイント7(138)+2
メイン
観察レベル12/生活魔法レベル17/会話レベル10→11/歩くレベル10/知識(道具)レベル5→6/魔法(無)レベル2/柔軟レベル6/知識(植物)レベル4/杖術(短)4/調合レベル18/結索レベル1/読書レベル6/知識(魔物)レベル2/捌きレベル4/掴むレベル6/知識(動物)レベル0/体術レベル0/知識(服飾)レベル2
サブ
採集レベル7/魔法(土)レベル2/当身レベル0/受けレベル0/関節技レベル1/魔法(火)レベル1/シャベルレベル1/耕耘レベル1/知識(武具)レベル0/鍬レベル1/栽培レベル1/水汲みレベル1/知識(材木)レベル0/料理レベル1/魔法(風)レベル1/魔法(水)レベル1/洗濯レベル1/走るレベル0
取得技能
魔法(治癒)レベル1/裁縫レベル2/筆写レベル6/知識(鉱物)レベル0☆
特技
加熱レベル2/冷却レベル1
魔法
生活魔法(54)
着火レベル1/照明レベル13/畜水レベル16/発熱レベル7/はたきレベル1/箒レベル1/保冷レベル1/保温レベル7/拭き取りレベル1/灰掻きレベル1/集塵レベル1/防滴レベル1/洗浄レベル2/脱水レベル1
無魔法(7)
空間把握レベル3/睡眠レベル1/簡易修復レベル3
土魔法(7)
穴掘りレベル5/隆起レベル1/鉱物探知レベル1
火魔法(3)
着火レベル1/火球レベル1/耐熱レベル1
風魔法(3)
送風レベル1/鎌鼬レベル1/追い風レベル1
水魔法(3)
水球レベル1/散水レベル1/水中行動レベル1
治癒魔法(3)
回復(微)レベル1/解睡眠レベル1
☆新たに増えた
レベル13
職業
メイン:調合士レベル4/サブ:学徒レベル5
体力169/154(+15)
魔力172/157(+15)
力: 17(+1)
知恵: 18(+1)
精神力:17(+1)
生命力:17(+1)
器用さ:16(+1)
素早さ:15(+1)
幸運 :18(+1)
ステータスポイント:0
★任意振り分け




