本文48 外套
「付けてみて、具合が悪いようだったら言ってね。明日は一日中工房にいるから」
ドミニクさんから下着を受け取りました。
「幾らですか?それと、ドミニクさんはどこかにお店構えてるんですか?」
「来週も手伝って貰うからお代はいいわよ。外に出るから報酬高めなのよ。近いからそんなに危なくないし。今日の二人も行くし、ビバリーちゃんも行くって言ってるから」
「来週もビバリーさん行くんですか」
「素材はどうしても外のものが多いから、この辺の住人でお互いに協力してるのよ。依頼だけ出して、待ってるだけなのは性に合わないのが、この辺に住んでるのよ。大抵は皆自分で素材取りに行くわ」
「明後日も鍛冶屋の、石工の、陶工のがグスタフと素材取りに行くって言ってるけど聞いてない?」
「明後日はお休みと言われました」
「あら?弟子なのに連れて行かないのかしら?…言っちゃいけなかったのかも。黙っててくれる?」
「構いませんよ」
隠してると言うより、足手まといを嫌がったんじゃないかと。ずっと調合してて、戦闘して無いからな。来週外に出るならちょっと鍛えないとかも。素振りしかしてませんし。
「お店は友達とやってるのが西区にあるわ。サンプルとプレタポルテ置いてるの。私は基本オーダーだから、店に居ることは殆ど無いわ。この間渡したのはプレタポルテの分ね。また服がいるの?何がいるのかしら?ここに置いてあったら出すわよ?」
「いや、でもお店で買った方がいいんじゃ無いですか?」
「構わないわよ。グスタフの弟子なんだし。ロイの弟子にもなるんでしょ?その代わり素材取り手伝って頂戴よ。調合用の素材ついでに染料の素材も探してくれたらいいわよ?」
「今の所、全く素材取りに行ってないんですよ。だからお返し出来ないです…」
「来週一緒に外に出てみて、アナタの行けそうな範囲での素材取りに誘うから気にしないで。グスタフには、私から声かけておくわ。それにここで買えば卸値で売るわよ?」
皆甘いなぁ。甘えすぎないように気を付けないとです。でも、今回は甘えさせてもらうか。
「黒いズボンを一本とインナーのシャツを一枚お願いします。それと、これは質問なんですが、来週外に行くって話ですが、防具一切持ってないんですよ。服だけなんですが必要ないですかね?」
ドミニクさんの服だけで防御力結構高くなってるので要らないような気もするんですが。
「あら、そうなの?…割と近場だからあまり厳重な防具は必要無いけど、外套ぐらいは有った方がいいわよ。枝に引っ掛けて服破ったら嫌でしょ?外套持ってくるわね」
あ、要求したみたいになったか。必要か否かだけを聞きたかったんだけど…。
「さぁ、どれがいい?」
どれがいい?とか言われても。…外套って要は上着全般の事なのね。マントやら、インバネスやら、名称不明のコートやら。多分襟の形とか、形状とかで区別が有るんだろうけどさっぱり種類が解りません。
「えっと、水に強くて丈夫な素材のってどれですか?」
「外套だから、大体そうなんだけど…そうね、防水性能がいいのは…これらね。マントは紐で留めるだけのと釦で留めるの。インバネスは袖の有るのと無いのが有るわ。こっちはダスターコートよ」
マントは紐だと風で邪魔そうだし、下まで釦だと手が出しにくそうだ。釦位置が片口に有る奴が可愛いんだけどな。インバネスはかっこいいけど、かっこいいだけに、下にはスーツを着て欲しい!着物でも可!と言うことでダスターコート一択になりました。長すぎると引っ掛けそうだし、短すぎると防具としては今一つっぽい。膝下丈のこれがいいかも。色は茶色と黒が有る。…黒だよね、やっぱり。
「…それ高いわよ?持ってきた中で二番目に高い奴。やっぱり目が良いのかしら?…どれが一番高い奴か解る?」
えぇっ!今回は形オンリーで選んでたんですが、これ高いの?で一番高い奴を探すんですか?この山の中から?…高そうだな、と思ったのは襟付きの将校マントみたいな奴なんだけど。
「当たりよ。それが一番高いの。どっちも習作なのよ。友達と夜中に飲みながらどこまでやれるかやってみようって作った奴で。良いものふんだんに使ったから値が張って店に出せないのよ。アナタ〔目利き〕持ってるの?」
「いや、持ってないですけど」
「そうなの?…服だけなのかしら?気になるわね。今から時間ある?」
「えっと、グスタフさんに納品のお金届けたら空いてますけど」
「じゃあ、その後ちょっと付き合ってよ。あぁ、ズボンは300圓、アンダーシャツはタンクトップでいい?なら100圓ね。コートは…5,000圓にするわ。払えるかしら?払えないなら分割払いでも良いわよ」
…払えますね。今買っといた方がいい気がしますよ?と言うことで買うことにします。
「ちょっと付けてみてご覧なさいよ」
言われるがまま、着てみて装備欄をみると…
黒いダスターコート(ドミニク作):防20・回避10
耐火50・耐風50・耐暑50・耐寒50・防水加工付
なんですか、このチートコート。有りですか?こんなん売って良いんですか?
「魔綿織り込んで有るのよ。全部魔綿なら値段三倍はするわよ。性能も更にあがるけど」
更に上の性能が有るんですか。チートじゃないんですか?あれで。この世界の武器や防具の上限が解りませんね。
「これも試してみる?裏地が魔蚕なのよ」
茶色の釦マント(ドミニク作):防50・回避20
耐火60・耐風60・耐暑60・耐寒60・防水加工付き
もう、何が凄いのか解りませんよ。そもそも防具見たこと無いしな。服以外ではこれが初めての防具だわ、そう言えば。
「ドミニクさんが着たらどうですか?」
「私の好みにはちょっと無骨過ぎるのよね~。作ってから自分の好みにすれば良かったと思ったわ」
勿体ないですね。
「じゃあ、機能とか性能とか考えないでデザインが好みのはなにかある?」
デザインオンリーならインバネスかあの釦が片口に有るマントですかね。
「インバネスを選ばなかった理由は?」
「インバネスは正装で着て欲しいからです」
スーツか着物じゃないと。軍服や制服でもいいかも。女性ならドレスもありかな?何にせよお洒落に合わせるコートだと思う。
「スタンダード好きなのね。まぁ確かにラフな格好にインバネスはイマイチね。マントは風が吹いたら、とか手が動かしにくいとかかしらね?外した理由」
仰る通りでございます。実際マントなんて付けたこと無いので本当はどんなもんか知りませんけどね。
「じゃあ、呼びに行くからグスタフの所で待っててくれる?」
さて何があるんでしょう?〔目利き〕に関する何かをするんだとは思うんですが。まぁ、考えても仕方ないのでグスタフさんにお金を渡すとしようか。って居なかったらどうしましょう?と思ったけど居てましたね。良かった。
きっちり半分で構わんのじゃがな、と言いつつも100,000圓と依頼料12,400圓を受け取ってくれました。
「まだ結構早い時間じゃがどうする?調合するかの?」
「ごめんなさい、ドミニクさんが呼びに来るまで待ってるように言われたんです」
「なんじゃ?今までドミニクの所におったんじゃないのかの?まぁ、いいか。じゃあ乾燥した回復薬の袋詰めでもして、時間潰すかの」
回復薬は数を数え間違えないように袋に入れるだけだ。一袋50個ずつ入れていく。回復薬(中)二袋、回復薬(大)二袋、回復薬(特大)二袋。また納品しにいかないとですね。
あ、レベルアップできますね。やはり任意分は幸運だね。それと素早さ。20になったら他のにも振るか。
所持金91,266圓-300圓-100圓-5,000圓
【技能】技能ポイント5(135)+3
メイン
観察レベル12/生活魔法レベル17/会話レベル9→10/歩くレベル10/知識(道具)レベル5/魔法(無)レベル2/柔軟レベル6/知識(植物)レベル4/杖術(短)4/調合レベル18/結索レベル1/読書レベル6/知識(魔物)レベル2/捌きレベル4/掴むレベル6/知識(動物)レベル0/体術レベル0/知識(服飾)レベル0→2
サブ
採集レベル7/魔法(土)レベル2/当身レベル0/受けレベル0/関節技レベル1/魔法(火)レベル1/シャベルレベル1/耕耘レベル1/知識(武具)レベル0/鍬レベル1/栽培レベル1/水汲みレベル1/知識(材木)レベル0/料理レベル1/魔法(風)レベル1/魔法(水)レベル1/洗濯レベル1/走るレベル0
取得技能
魔法(治癒)レベル1/裁縫レベル2/筆写レベル6
特技
加熱レベル2/冷却レベル1
魔法
生活魔法(54)
着火レベル1/照明レベル13/畜水レベル16/発熱レベル7/はたきレベル1/箒レベル1/保冷レベル1/保温レベル7/拭き取りレベル1/灰掻きレベル1/集塵レベル1/防滴レベル1/洗浄レベル2/脱水レベル1
無魔法(7)
空間把握レベル3/睡眠レベル1/簡易修復レベル3
土魔法(7)
穴掘りレベル5/隆起レベル1/鉱物探知レベル1
火魔法(3)
着火レベル1/火球レベル1/耐熱レベル1
風魔法(3)
送風レベル1/鎌鼬レベル1/追い風レベル1
水魔法(3)
水球レベル1/散水レベル1/水中行動レベル1
治癒魔法(3)
回復(微)レベル1/解睡眠レベル1
☆新たに増えた
レベル12→13
職業
メイン:調合士レベル4/サブ:学徒レベル4→5
体力157/143(+14)+11→169/154(+15)
魔力161/147(+14)+10→172/157(+15)
力: 16(+1)+1→17
知恵: 18(+1)
精神力:17(+1)
生命力:16(+1)+1→17
器用さ:16(+1)
素早さ:14(+1)+1→15(+1)★
幸運 :17(+1)+1→18(+1)★
ステータスポイント:0
★任意振り分け




