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第二世界  作者: 長月 萩
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本文44   高級レストラン

 乾燥した薬草、エムピ、スタミンをすり潰して、持久力がレッドゾーンに入ってしまった。まぁ、イエローゾーンとの境目ぐらいだから、いけるだろう。5級の回復ポーションと魔力回復ポーション、持久力回復ポーション(小)を瓶詰めしたら更に減った。…当たり前だわな。


 ゆっくり歩いて行けばなんとか保つかな、と思っていたら楽しそうに笑っているグスタフさんから飴を貰いました。


「スタミンの飴じゃよ。ポーションではないが、持久力が回復するんじゃ。役所の納品品目にはないが、こういう形の回復薬も有るんじゃよ。売るには自分で店を構えなければいけないがの」


 回復薬も色々あるんですね。それもそうか。リカバ生で食べても回復するんだもんね。ならエムピやスタミン生でかじっても回復するんだろう。ポーション作りしてるだけじゃ駄目だって事ですね。

 グスタフさんにお礼を言って役所に向かうとしよう。今は19時。納品してからでも十分間に合う時間だ。…納品が沢山あるのは気にしないようにしよう…。


 飴、甘くて美味しいです。






 役所で納品してびびりました。回復ポーション(5級)×6箱、魔力回復ポーション(5級)×4箱、持久力回復ポーション(小)×4箱、回復ポーション(4級)×2箱、魔力回復ポーション(4級)×2箱、持久力回復ポーション(中)×2箱、回復薬(小)×2袋で18,7500圓です。更に依頼料が計12,400圓。…財布落とす心配が無くて良かった。ひったくりや掏摸に合う心配が無くて良かった!

 半額貰う約束してるけど、グスタフさんには10,0000圓と依頼料を渡すとしよう。



 約束の時間まで30分ある。図書館に行って…はちょっと時間が心許ないな。今後必要な物でも考えるか。生活用品は揃っちゃったんだよね。となると、次に必要なのは調合器具か。ん~今はいいか。

 …グスタフさんの所で、器具洗ってないんだよね。使い終わったらグスタフさんが持ってっちゃうし。一度聞いたけど、気にするな、と言われたし。生活魔法覚えてるのかも知れないな。

 そんなことをつらつら考えてたら向こうでサーシャさんが手を振ってます。


「お待たせ。じゃあいきましょうか」




 連れて行かれかれたのは今まで行ったことのある食堂とは全く違うところだった。まるで高級レストランみたいな。客層もその辺のおじさんおばさん風では無く、お上品な人が多いようだ。更に二階にあがって…個室?個室があるの?みたいじゃなく、高級レストランなんだわ、ここ。


「この街で一番お高いのよ、ここ」


 サーシャさんはさらりと行ってますが…サンダル履きで入って良いんでしょうか?泥は付いてないと思うんだけど…。

 部屋に入ると六名座ってました。あれ?五人って言ってなかった?聞き間違えた?



 初老の人が立ち上がると、残りの全員も立ち上がった。


「ようこそ。中嶋庚さん。私は秋野。こちらではフォールと名乗っている。お会いできて嬉しいよ。フォローに不手際が有って申し訳ない」


「ここのお勧めはコース料理なのだが、スタッフが出入りすると話がしにくかろうと思ってコースは止めたのだよ。食べられない物はあるかね?」


 日本の普通の食材では特に無いんですが、第二世界の食料事情はいまいち解りません。今のところ、これダメって物には有ってませんけど。食堂のスープの具材が何なのかわからなかったりもする。


「肉料理を四つ、魚料理を三つ注文してある。私が出て行ったら運ぶように言ってあるから、料理が揃い次第始めると良いだろう。では私は失礼する。楽しむ…のは難しいかもしれないが、第二世界を満喫してると嬉しいよ」


 そう言うと秋野さんは出て行きました。…イレギュラーな人?フレンド登録もしなかったし。

 秋野さんが座っていた場所にサーシャさんが着き、隣に座るよう言われる。


「さぁ皆座ってよ。…魚とお肉、どっちがいい?」


 ここは残った方でとはいかないんだろう。魚にしよう。普段魚食べてないしね。港街って事は魚も取れるだろうにあまり魚料理みないな。出来れば焼き魚に大根おろしで食べたいかも…


 運ばれてきた魚はムニエルみたいでした。スープにプレートランチみたいな、いや夕食だからランチじゃないな。プレートサパーか?パンがバスケットにいっぱい。お変わり自由?



「秋野は常務なのよ。この夕飯のスポンサー。残りの連中に声掛けてたら聞こえたみたいで。自分も顔出しするって。お陰で夕飯のランクが三つ位上がったわよ。しかも気を使わせるといけないから、顔見たらすぐ退席するって。まぁ忙しいのも有るんでしょうけど」


 給仕が出て行ってから、サーシャさんが教えてくれた。フットワークの軽いお偉いさんですね。しかも心配りの出来るお偉いさんなんですね。ゲームまでしちゃうと。素敵な上司ですね。仕事振りは知りませんけど。


「私の右隣から、チャキ・ドライ・アインツ・松8に長門よ」


 ドライさんと、アインツさんは技術者さんだそうで。ツヴァイさんも居たよね。…名前考えるの面倒だった?女性は割と考えてそうなのに、男性は皆適当というか、苗字のもじりというか。松8なんて変わってると思ったら、松型駆逐艦8号が「槇」で苗字が槇島だからだそうだ。捻ってあるけどまんまと言えば、そのまんまですよね。「長」つながりで「長門」にした長谷川さんも大概です。戦艦「長門」は人気のあった戦艦だったと思いますけどね。…そのまんま名前つけた私には言う権利は無いですね。

 現実と隔絶させてゲームをするなら、凝った名前でも、中二な名前でもいいけど、現実の知り合いが多いと気恥ずかしいってのが有るのかも知れないですね。後は世界人の名前も付けているわけだし、被らないように悩んだ結果、という可能性もあるか。世界人何人いるか知らないけど、カタカナ名全滅してそうだよね…。


 技術者さん達は仕事を第二世界に持ち込んでやってるのでインしてる事が割と多いそうだ。しかも仕事が趣味みたいな人が多いらしい。…体に悪そうですが、良いのでしょうか?私の時代はブラック企業と言うのが有ったんだけど、70年後はどうなってるんだろうな…。


 チャキさんと長門さん松8さんはイナンナさんと佐々さんと村山さんでパーティー組んでやってるそうだ。全員揃って出来るのは仕事が終わってからだそうだ。そりゃそうだよね。仕事でインして、終わってからもインしたいものなんだろうか?いや、業務の一環としてレベルアップをさせなくちゃいけないそうだから、それも仕事みたいな物よね。それはそれで楽しいそうで、楽しいならいいか。


 アインツさん、ツヴァイさん、ドライさん、原田さん、なんなんさん、サーシャさんでパーティー組んでるけど、原田さんとサーシャさんのインしてる時間がかなり少なくて、殆ど四人パーティーだそうだ。名前が浮いてるなんなんさんが気の毒な気がします。フィーアさんにすれば良かったのに。


 西門さんと木下さんはソロ活動だそうだ。木下さんのソロ活動は聞いてたな。西門さんについては初耳です。


 西門さんはクエストNPCの兼ね合いもあり、来月ぐらいからはインしてる時間が増えるそうだ。西門さんがインしてる間に西門さんの工房に辿り着けた人だけに発生するレアクエストだそうだ。そう言えば隠しクエストがどうの、とか言ってた気もする。西門さんが長期休暇を取ったらその間は全く発生しないと。…掲示板が荒れそうなクエストだけど良いのかね?発生条件が西門さんがインしてるなんて、プレイヤーにわかるわけ無いじゃん。


 常務の秋野さんと社長さんは釣り友達だそうで、渓流釣りに行くと合うかも知れないと言われた。安全に釣りをするために戦闘力も高くて、今の段階ではトップクラスに居るそうな。人は見かけに寄らない。…嬉々として釣りをする初老のエルフ。どんな絵面だ、それ。これで社長さんがドワーフだったら大笑いだよ。


 



 食事は大変美味しかったです。生野菜久し振りに食べた気がする。バンも大変美味しくて持って帰りたくなった。けどそれは駄目だよね。土曜日にパン屋さん捜すのもいいかも知れないな。ポーチなり、ボックスに入れておけば、何時でも出来立てホカホカのパンが食べられる。固くなることも無ければ、カビが生えることもない。素晴らしいですね。



 

 


 



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