本文35 布屋
「本文7」を一部変更しました。職業についてです。(詳しくは活動報告に書きました)
本編に影響はないので読み返さなくても大丈夫です。
設定変更のため本文を一部変更しております。
詳しくは活動報告に載せています。
一年を36カ月から現実と同じ12カ月に変更しました。
少し文章が減るだけなので読み返さなくても大丈夫です。
雑貨屋では1,189圓使いました。たらいを洗うたわしの事をすっかり忘れてたけど、亀の子だわしを見つけて良かった。布は布屋に行かないと無いらしいので布屋の場所を聞いて布屋に向かう。っても斜向かいなのですぐそこでした。
布屋は色とりどりで少し目がチカチカして来た。ここでまたちょっとウキウキしてしまうのだが、如何せん現実での裁縫レベルもかなり怪しい部類に入るので、目的の物を探す。…よりもお店の人に聞いた方が手っ取り早い。
「すみません。吸水性のいい布地ありませんか?」
あればタオル地。無ければ木綿みたいな素材で色落ちしなきゃ何でもいい。
「何に使うん?」
おりょ。関西弁ぽいイントネーションを聞いた気が。
「手拭いとか布巾です」
「手拭い…刀使い?ならこっち来て」
手拭い=刀使いって、刀使いどんだけ浸透してるんですか。長剣との差が激しすぎませんか?さては居合とか剣術やってる人か、刀剣愛好家が推想社の中に居るんだろう。力入れ過ぎ。侍・忍者は海外では人気だけど、第二世界って日本でしか展開してないんじゃなかった?
そして連れて行かれた一角には、なんと反物がありましたよ。並幅一尺だからちょっと広めだね。
「並幅で作ってるんは晒だけ。長着用は中幅か二幅無いと足らんから。手拭いなら晒がいいやろ?既に染めてある3尺のが良いならそこの棚にあるんだけや」
既に手拭いになってるのが有るじゃないですか!でも一枚150圓します。無地晒なら一反で100圓。あれ?晒なのに元々色が付いてるのがある?15,000圓ってもんの凄い値段じゃないですか!
「それは魔綿素材」
真綿って、綿と違うの?手触りは木綿だけど…。高級な綿だったり?
訝しげな顔をみて、布屋さんは笑いながら言った。
「多分「ま」の漢字が違う。魔物の「魔」の綿。植物系の魔物なんよ。普段は普通の綿と変わらんけど、破裂する時の音がでかくて、破裂後は走りよる。するんはそれだけやけどね。元々薄い色がついとる」
「収穫が大変そうですね」
走る綿花。ちょっと見たいかも。
「栽培場所は囲いがあるんよ。そんな早無いし、上手く追い詰めれば逃げ出されへん。綿摘んでしまえば大人しなる。慣れんと走り回った挙げ句、踏まれたり蹴られたりしとるけどね」
「普通の綿よりずっと丈夫で長持ちするんよ。染めんのんは手間がかかるし、切るんも安もんの刃物やと無理や。肌襦袢とか襦袢に使てるもんが多いね。仕立ても受けおうてるよ?長着なら魔綿の紬がお勧め」
心惹かれます。でも今は要らない。
「普通の晒ください。それと毛布か布団ありますか?」
「そ?必要になったら是非ご贔屓に。寝具は二階やね。それ持って付いて来て」
付いた先は見事に寝具売り場でした。デパートとかに有るよね、こういうの。マットレスの種類が少ないのはスプリングがそんなに発達してないから?化学合成素材が無いならウレタンとか無いだろうしね。謎の魔物素材とかは沢山有るんだろうけど。
「刀使いなら布団のがいいでしょ?こっち」
わ~い。和布団だ。敷き布団に掛け布団、肌布団の三点セットで1,000圓から!枕は?…今は買えない。
「今布団敷く場所無いんです。ソファーで寝てますので、肌布団か毛布みたいなの一枚で充分なんです」
「あれ?ソファー?刀使いと違たん?それとも拘らない派?」
「刀使いではないです。好みは刀使いに近いと思いますけど」
和物好きです。洋物が嫌いな訳ではないです。袖と裾を考えると洋装のがいい。道着袴でも構いませんけど。袴で森の中とか歩きにくそうだよね。筒袴にしないと引っ掛かりそう。
刀使いにも拘らない派が居るのね。お金が無くて拘れない派かも知れないけど…。
「タオル地若しくはパイル織物ってあります?」
「あるよ。手拭いって言ったから晒勧めたけど、そっちのが良かった?最近出てきた生地だからちょっと高いんよ。一番安いんが綿で、タオルケット一人用で500圓からや。手拭きサイズで100圓からやね。大判で300圓から。素材代わったらもっと値段たこなるよ。量産出来るようになったら、もうちょっと値段下がると思うけど、今はこれが限界なんよね」
「肌布団は300圓から。毛布は400圓からやね。上は言ったらきりないから止めとくわ」
手持ちが1,279圓。晒とタオルケットでほぼ半分飛ぶのか。お風呂に入るようになったらバスタオル欲しいし、更にかかると。現代に戻って生活雑貨買ってから来たいよ。いや、戻れるなら必要無いんだよね。…タオルケットを見せてもらったけど手触り良かったです。
「晒とこの水色のタオルケットお願いします」
肌布団と迷ったけど、丸洗いするならタオルケットのが無難でしょ。布団は下手すると綿が寄っちゃう。
「毎度あり~。…今は要らんけど寒なってきたら辛いよ?布団買うといた方がいいと思うけど?まぁ、11月やから寒なるまで間ぁがあるけど」
現実とあまり変わらないのかな?…七十年後どれぐらい気候が変わってるのかってのもあるか。どれくらい寒くなるんだろう?生活魔法の〔雪かき〕を思い出した。雪かきするぐらい積もるならコートや靴、薪の事も考えなくてはいけない。裸足なんてもっての他だろう。
「冬ってどれぐらい寒いです?」
「どのくらい、言われてもなぁ。どう説明したらいいんか…この辺はぬくい地方やけど、冬になったら雪積もったりもするんよ。冬の時期は短いんやけど…」
「雪はどれぐらい積もるんですか?冬以外は他の季節ありますか?」
積もるのか!寒くなる前にまた準備しないとですね。
「積もっても2、3㎝程や。晴れてる日が続けば溶けてまうよ。季節は春夏秋冬やね。夏も冬と似たようなもんで7月8月だけやよ。一番暑いときで今よりちょっと暑いかな、程度かなぁ」
…「ちょっと」って凄い個人差ある気がしますけどね。日本の盛夏程にはならなさそうで良かった。夏対策は薄着…かなぁ。
お読みいただきありがとうございます。




