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第二世界  作者: 長月 萩
20/115

本文20  図書館  

 図書館は期待したほどは大きくなかった。

 うん、多分図書館の大きさ認識に違いがあったんだろう。ネット環境が整ってるなら電子図書も増えてるんだろうし図書館は縮小されてるんだろう。紙の蔵書は余り無いのかもしれない。

 蔵書数10万レベルを期待したのが間違ってるんだ。


 ゲームの中だから小説とかの創作品はかなり少ないだろうしね。自分の知ってる図書館も創作品除いたら半分以下になりそうだ。


 自習スペースは結構多そう。複数掛けの机と椅子がそこそこあるし、一人掛けの座り心地の良さそうなソファーも幾つかあり、ゆったりと閲覧できそうだ。一人用の机も所々に配置されている。

 複数掛けと一人用の机で一生懸命書き写しているような人をちょこちょこ見かける。


 司書ブースでリファレンスを受けることにしよう。

 司書ブースには複数の司書さんがいた。金髪の美人さんはエルフかな?てか皆美人さん。…美人感覚は変わってないのかな?

 許可証の提出を求められ、渡すと何かに通した。スキャン?


「当館のご利用は初めてですね。何かお探しですか?」


 …これはあれだな。こっちから見えてないけど何やら画面が出ているんだろう。下手したら閲覧履歴とか載るのかもしれないな。いや、別に知られて困るような図書は無いと思うけどさ。


「生活魔法と調合についての本を探しています」


「魔法ですが、因子が【技能】の成長と威力に関係があるとご存じですか?」


「いんし?」


「はい。持って生まれた属性因子です。異邦人は全ての因子を持っているのそうなので、どの魔法も覚える事が可能です。ですが、因子の過多によって成長と威力の度合いが変わります。多いと成長が早く威力は強力に、少ないと成長は遅く、威力は弱くなるのです」


 なんと!と言うことは多い因子の魔法のが効率的に成長させられるという事ですか。

「その因子の過多は調べられますか?」


「申し訳有りません。今の所調べる方法は見つかってません。ただ相反する属性の場合、かなり差がでるそうです」


 あらら。調べられないんじゃどうしようもないね。

「覚える事は出来るんですよね?」


「はい。成長と威力の度合いに差がでるだけで、【技能】を取得すれば使うことは可能です」


「それなら構いません。教えて下さい」

 使えるならそれでいいよ。



「生活魔法は左手、手前から三列目の『魔法』の棚にございます。『使えると便利な生活魔法』と言う本がそうです。魔法書は熟読したり、書き写したりすることで取得が早くなります」


「調合は右手二列目の『薬学』の棚にございます。『薬学大全』『調合~種類と方法』などございます。ただ、これらを読んだだけでは【技能】は身につきませんがよろしいですか?」


「ありがとうございます」

 よろしいです。知識だけで実践はまた別だと言うことは理解してますよ。書き写してる人は魔法を覚えようとしているのね。


「紙とペンはこちらでございます。紙は30枚単位の販売です。サイズによって価格が変わります。製本サービスも別料金ですが行っております。こちらの既に冊子になっている分は製本出来ません」


 紙はノートサイズ30枚で10圓。冊子になってると少し高めのようだ。


「ペンははこちらからお選びください。羽ペンの場合はペンナイフが必要になりますし、ガラスペンもペン先が破損する恐れがありますのでペン先だけでもお売りしております」


 …ペン軸に種類がいくつか有る。ガラスペンのが高いけど、ペン先消耗考えたらトントンか?ガラスペンのペン先がどれぐらいで破損するかは解らないけど。

 羽ペンは20圓、ガラスペンは30圓だけどペン先が20圓。ほぼペン先値段か。軸は木製みたいだな。


「インクは黒、青、赤の三種類です。また洗浄瓶、拭き取り用の布もご用意しております」


 インクは15圓。洗浄瓶と布のセットで10圓。どっちも付けペンだから、インクは必需品だ。洗浄瓶は蓋付きで中にスポンジみたいなのが入ってる。


 悩んだ結果、ノートサイズ30枚、ハガキサイズのリングメモ一冊、シンプルな軸のガラスペンに黒インク、洗浄瓶を買い、しめて70圓。くぅ、出費が痛い!でも文房具も好きなんですよね~。お金出来たら赤と青のインクも買おう。

 …ポーチかボックスに入れたらペン先が乾かないので、洗浄瓶はすぐには必要無かったんじゃないかと気が付いたのは、お金払った後でした。やっちゃったよ。


「瓶は直接机に置いてから蓋を開けていただければ、倒れたりする事はありません。下に紙一枚でもあれば、ずれたり倒れたりする懸念がございます。必ず直接机に置いてから蓋を開けるようお願いします」


 本を汚さないための措置ですね。持ち込みした分は?


「持ち込みのインク瓶も同様です」


 お礼を言って本棚へ向かう。左手三列目と右手二列目だな。先に手前から。


『薬草~種類とその性能~』って本がある。と言うことは薬草にも色々種類があって、性能も違うんだな。ってまんまやん。後で絶対読もう。『薬学大全』も後回し。あ、『回復ポーションを作ってみよう』という薄い本がある。これにしよう。

 魔法書は『魔法の種類と性質』『使えると便利な生活魔法』をとる。魔法の種類多そうだ。


 一人用の自習スペースで開いている処があったので、そこに陣取る。薄い本からいって、読み終わったら返すべきだな。



『回復ポーションを作ってみよう』は図解本でした。絵本といっても問題なさそうです。解りやすかったですけどね。

 一番単純なので、洗浄→煮詰める→漉して瓶詰め。ただ、これだと等級外になるらしい。回復量も少な目で味も悪い。

 5級を作るには洗浄→すり潰す(50g)→水1ℓに入れ煮詰める(→800mℓ)→リンゴもすり潰す(10g)→煮詰める(→500mℓ)→漉す→瓶詰め(100mℓ)となる。これでリンゴ味の〔回復ポーション(5級):回復10%〕ができる。

 回復10%か。〔回復薬(5級)〕が回復10だからレベルが低いうちは回復薬のが必要なのかな。


 返した後【技能】を見たら〔読書〕が生えてました。…何に続くのでしょうか、この技能。でもメインにセットしますよ。知識(木材)をサブへ移動します。


『魔法の種類と性質』は勉強になりました。火・水・風・土・光・闇・無・治癒・付与・生活・召還・錬金の12種類の魔法がある。〔召還〕は技能石〔召還〕を入手しないと使えない。〔錬金〕を使うには上級職の錬金術師にならないといけない。他は魔法書読んだり書き写しで覚えられるみたいだ。

 基本初級から始まって中級→上級→特級とあがる。魔法を使えば使うほど強くなるし、使える種類も増える。使用魔力も増えるけどね。また、強い魔法であればあるほど、発動までに時間がかかる。詠唱は使いたい魔法名だけでいいみたいだけど。

 属性魔法は基本攻撃魔法が大半のようだ。〔着火〕〔畜水〕〔照明〕のように生活魔法と被る所も有るらしい。…なんで〔照明〕?〔ライト〕じゃいかんかったん?〔土魔法〕でも〔穴掘り〕って有ったんだよね。〔火魔法〕は〔火球〕だし。まぁ、そのまんまでいいか。それ何語?みたいな呪文覚えられないもんな。


 〔無魔法〕は攻撃以外も結構多彩なようだった。〔拡張〕はポーチやボックスを拡張出きるし、〔野営〕は説明してもらった呪文だね。付与魔法は味方への強化、敵への弱体、装備へ耐性等も付与できるようだ。制作途中に掛けながら造れば、恒常化も出来る。武具生産者必須だね。

 そして〔生活魔法〕。その名の通り生活に密着した魔法。自分の家だけじゃなく、家政婦やメイドなんかにも必須の魔法だ。まずはこれから覚えないと。快適な生活の為に!


 技能は基本レベル0から始まるけど魔法技能はレベル1から始まる。また〔生活魔法〕以外は次の呪文を使えるようになるまでレベルが開くけど、〔生活魔法〕はレベルがあがるごとに使える魔法が増える。

 いいじゃないですか!


 更にに覚えるレベルとは別にそれぞれの魔法もレベルアップするらしい。なんだそれ…。レベルアップするもの多すぎない?このゲーム。まぁ勝手にしてくれるみたいだからいいけどさ。でもステータスレベルは自分でしないと何だよね。なんで勝手にレベルアップしてくれないんだろう?レベルアップさせないメリットが有ったりするのかな?



 …読書レベルがもう3になってた。早くない?

 技能ポイントが11になったのでレベルアップもさせる。

 力・知恵・生命力の三カ所があがってるので、ステータスポイントとして入った2ポイントを精神力と器用さに振る。

 任意分合わせて5ポイント入ったわけだが、多いのか少ないのか・・・





所持金130圓-3圓


【技能】技能ポイント1(7+4)

メイン

観察レベル3→4/知識(材木)レベル0/杖術(短)レベル0/歩くレベル2/採集レベル2/読書レベル0→3☆

サブ

受けレベル0/捌きレベル0/関節技レベル0/柔軟レベル0/会話レベル0


☆新たな技能


レベル1→2

職業

メイン  /サブ


体力16/15(+1)+10→26/25(+2)

魔力16/15(+1)+12→28/27(+2)


力:  11(+1)+1→12(+1)

知恵: 11(+1)+1→12(+1)

精神力:11(+1)+1→12(+1)★

生命力:11(+1)+1→12(+1)

器用さ:11(+1)+1→12(+1)★

素早さ:11(+1)

幸運 :11(+1)

ステータスポイント:0


★は任意で振った分


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