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第二世界  作者: 長月 萩
14/115

本文14 お願い事 

「攻略組・検証班には関わらないで欲しい。生産職のトップ連中にもだな。フレンドになるぐらいならいいが、パーティーやギルドに入るのはやめてくれ。情報を漏らすのは厳禁だ」


「それと、ステータスも見せないで欲しい。なんせチート称号があるからな。ある程度経って高性能防具やアクセサリーが出揃い始めたら、目立たなくなるだろう」


「犯罪者になるのもやめて貰いたい。パーティーやギルドについても言わずもがなだな。これはフレンドも避けた方がいい。現実での犯罪行為はここでも犯罪だと思ってくれたらいい。決闘罪は無いが」


「こちらで用意するイベントで闘技大会があるんだが、出るのは構わないが上位に入らないで欲しい。上手く負けることが出来ないなら出ないでくれ。上位者はどうしても注目を集めるからな」


「今はこんなもんだな。これらは運営全員の遵守事項でもある。守れそうか?」


 生活していく上で当たり前なこともあるな。目立つのは本意ではないから問題はなさそうだが…


「攻略組とか、犯罪者とか解りませんけどどうすれば?」


「犯罪者はプレイヤーカーソルの色が違うからすぐに解る。殺人以外は刑罰期間が過ぎたら元に戻ってしまうが。殺人は黒。刑罰期間中は灰色だ。但し、これは世界人を殺害した場合で、PKプレイヤーキルはオレンジ。セクハラはピンクで、それ以外は全て黄色だ」


「注意人物は別途で一覧を送る。別のゲームでの行動である程度は目星はついているのもいる。開始当初から動き方が違うから、解りやすい。とは言え犯罪者以外は要注意人物はそんなに居ない。大抵は自分達の力で上位になりたい連中が多い。それが課金力だとしてもな。だからそういうギルドに入らなければ情報提供の強要も殆ど無いだろう。だが、そういう連中に運営との繋がりが見つかると確実に晒されるな。ログアウト出来ない、データを弄れないとなると、大変居心地の悪いことになるだろう」


 廃課金様も健在ですか…見つかったら田舎に引っ込まさせて頂こう。…田舎が有ればだけど。

「所でプレイヤーカーソルってなんですか?」


「【ステータス】の横に【カーソル】ってあるやろ?オンにしておけば技能の〔観察〕で見えるようになる。〔観察〕はあれこれよう見とったら取れんで」


「どれぐらいの文字でしょう?」

 見えない可能性が…


「頭の上にこんくらいの大きさで、名前がでる。〔人物鑑定〕持ってへんくて、知らん人やったらハテナマーク三つや。〔人物鑑定〕は特技やけどな。人混みや露天で買い物する時、フィールドでは【カーソル】入れといた方がええで」


 …それは大半オンにしておけと同義なのでは?

 う~ん。そのサイズに文字だと読めない可能性が高いな。…色確認できたらいいか。

「確約は出来ませんが、守れると思います」


「ではこんな物だな。今は使えないが、設備の使い方を説明しよう」



 …あんなでかいタンクどうすんだ、とか思ったらアイテムボックスがあるじゃないですか。繋ぎ口締めて触ればアイテムボックスへ。アイテムポーチにだって入るそう。水で満タンのタンクだって楽々ですね。風呂場の下水用タンクは謎な廊下の地下にありました。上のタンクの繋ぎ口は台がないと届かないけど、使えるようになるまでは無くても問題ないよね。…ずっと要らなかったりして。

 〔熱石〕はカートリッジにセットして蛇口の先に付けるだけ。シャワーはヘッドを外さないといけないけど、なんてらくちん。

 コンロは薪でした!コンロの下の空間は薪を入れる所で、更に下に灰の取り出し口もありました。〔着火石〕を放り込むか魔法の〔着火〕でポン。…〔着火石〕危険物じゃね?〔マッチ〕のが良さそうだな。

 照明は電球部分の口が開いててカートリッジに〔光石〕をセットしてスイッチオン。


 てか便利だね。…どれも使えないけどね!



「さてと、強制インフォメーション以外は全部確認したな。インフォメーションだが…」


「あ、考えました!村山さん失礼します」

 村山さんの服を脱がせにかかった。ボタン式ではなくて紐で止めてる道着みたいな造りだから脱がせやすい。


「お、おい!」

 抵抗は無意味です。あれ?下にシャツ着てるよこの人。これを脱がすのは無理ですね。


「強制インフォメーション来ました?」


「き、来とらん!」


 あら!これでも駄目ですか。仕方ない、ズボン降ろしましょうか。蝶々結びしてるからこれまた楽ですね~。あ、手でずり落ちるの防いでますね。右手外して左手外して、戻った右手を外して、と攻防している間西門さんはお腹抱えて笑ってるし。

 下着が見える辺りまできたけど、私には強制インフォメーションきてない。


「ここまでやっても来ないんですけど…普通ならもう来ててもおかしく無いんじゃないですかね?」

 村山さんから離れながら聞いてみます。


「普通来とるわ!」


「来ました?」


「来とらんな…」


「西門さんやってみてくださいよ」


「はぁ!?」


「比較しないと解らないでしょう?」


「そうだな」


 村山さんの顔がひきつり、西門さんの手がズボンにかかった、と思ったら二人とも止まった。


「「来たな」」


「村山、通報押すなよ?」


「心底押したりたいわ…」


「さてと、消しておかないと私はピンクプレイヤーだ」

 めちゃ笑ってますけどね。


「消せるんですね」


「運営だからね」

 うわ、悪そうな笑顔。


「私がセクハラしても来ませんでしたが、逆はどうでしょうね?…お詫びに胸かお尻でも揉んでみます?」

 服を直している村山さんに聞いてみます。


「自分な…」

 疲れたような顔をされてしまいました。手っ取り早いなと思ったんだけど、駄目でしたかね?


「されたい訳ではないですが、調べた方がいいならちゃっちゃとしちゃった方がよくないですか?」


「…西門」


「さっき消したばかりだから、私は無理だ。運営権限でも、連続してたら本格的ピンクプレイヤーだよ。忘れたか?」


「そうやった…」


「どっからでもどうぞ!」

 両手を広げて立つ。


「…うわ~色気もくそもあらへんな…」


 …色気なんか出したら恥ずかしいじゃないですか!頑張ってるの解ってくださいよ!

 あちこち触られましたが、インフォメーションはどちらにも降ってきませんでした。


「結局私はセクハラし放題のされ放題なんですね~」


「…すんなよ?」


 失礼な。そんな趣味はございません!ってさっきの言動じゃ説得力ないか。一応口にしておくか。

「しませんよ。故意では」


「された場合だが、衛兵を呼ぶか運営の誰かにコールするかしかないな」



「ところでセクハラってそんなに多いんですか?」


「通報まで行くのは少ないが、そこそこある。GMコールも。一人は必ずID消去までいく」


「アバターなのになんででしょうね」


「アバターだから、やないか?現実じゃないから現実の犯罪者にはならん。だから何やってもいい、そう考えるんやろな。動かしとるんは人間なんやけどな」



「…運営に素性知られてる状態で良くしますね。個人IDってそういうことでしょう?」


「そこまで考えへんのやろうな」


「馬鹿はどこでも馬鹿だと言うことだ」




 しみじみしてしまいましたよ。


「後は強制ログアウトの確認と、ログアウトされなかったら開始してから技能が取得できるか、攻撃が通るか、自然回復はするか、回復アイテムは効くか、死に戻りはできるか、ですね」







お読みいただきありがとうございます。

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