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第二世界  作者: 長月 萩
101/115

本文100 縄ない

虫注意 虫嫌いな方はお気を付けを。会話に出てくるだけですけど。

「じゃあ叔父さん、報酬早めにお願いね」


 そう言うとジャニスさんは、帰っていった。ジャニスさん、貴族(居たんだ、そんな存在)のお屋敷で、メイドさんをしているそうな。今日は休日で報酬につられて店番を引き受けたそうです。報酬は物干し台・物干し棹・衣桁だそうだ。…もしかして売れてんの?


「昨日の続きだな。ほれ」


 鑢を渡された。

「ロイさんに聞きたいことがあったんです」


「なんだ?」


「〔工程省略〕ですが、やったことの有る工程しか出来ないんですよね?」


「そう言ったろ?」


「シフォンさんの針、三本程しか造ってなかったのに、一気に出来たのは何でですか?」

 結構な数出来てたよね?


「あぁ、簡単な事だ。以前に三十本程造ったことがあったんだ」


 なんと!


「武器としてじゃ無かったがな。〔罠師〕に頼まれて造ったんだ。ダンジョンの罠を解除するのに使うと言ってたな」


「〔罠師〕なんて職業が有るんですね」

 RPGで言う盗賊なのかな?


「上級ダンジョンに行くなら連れてくべきだな」


「ダンジョンに行く予定も無ければ、〔罠師〕の知り合いも居ませんよ」


「ダンジョンの近くの街で役所に申請すると、紹介してくれるぞ。大抵はフリーで仕事してる連中ばっかりだ。まぁ、嬢ちゃんは他の街にも行ったこと無いもんな。当分先の話だろうよ」


 …行く事あるのかな?


「こんなもんですか?」


「そうだな。また水に浸けてから乾かしておけばいい」


「…これに〔乾燥〕使って大丈夫ですか?」


「それは駄目だ。木材は確かに天日で乾燥させるが、微妙に水分を含んでいる。完全に乾燥させると悪くなるから止めておけ。装備もそうだぞ?布も革も金属でもだ。…レベルがあがると、どの程度乾燥させるか決められるようなんだが、それまでは殆どの水分を取っちまうから、使わなくて育てられないんだよ。本来なら紙も乾燥させるべきではなかったんだが、飴の包み紙だし、耐久性は要らんだろうと言うことでやったんだ。するなら〔脱水〕にしておけ」


 調合の時にしか、使いようがないのか…。なかなか育たなさそうだ。

「ロイさん、二枚一気に乾燥させられるようになってましたよね?」


「あぁ、薪を乾燥させるのに使ってるからな。薪は燃やすんだから乾燥させても問題ない」


「あぁ、薪ですか。そういや、薪割りもしなくちゃでしたっけ。今日は飴の話ですっ飛んでましたが」

 すっかり忘れてた。〔乾燥〕は薪の乾燥には使って大丈夫なのね。装備に使っちゃ駄目、と。一回使ったなぁ。一枚だけだし一回だけだから、構わないか?



「さぁ、雑談はここまでにして、次に何をするかだが、鑿ばっかり使ってたからな。他の事をしようか。今度〔叩きバショウ〕取りに行くだろ?繊維が取れるが、何か造りたい物はあるか?」


「繊維…縄ですかね?」

 他に思い付かないです。


「ま、糸造るんじゃなきゃそうなるわな。縄ないをした事は?」


「ありません」


「よし、じゃあ藁でやるか」


「まずは葉屑を取り除く。この鞘になってる所な、葉鞘ようしょうと言うんだが、バショウ科で偽茎に当たる部分だ。あっちはこの部分を使うが、藁では弱くて邪魔になるだけだから取り除く」


「魔物植物でもバショウ科に入れて良いんですか?」


「正確には違うんだが、作りは一緒だ。魔物の部分が、あるかないか位しか違いはない」


 …そんなもんなの?いや、それって大きな違いな気が。

「魔物植物はどうやって生きてるんですか?」

 動かないなら、何を食べてるの?補食してる訳では無さそうなんだけど。



「緑の奴は他の植物と一緒だぞ。水と土と日光だな。どれかが極端に減ると死んじまう。たまに、補食して他の生物から養分を奪うのもいる」



「…魔物である必要性が有ったんでしょうか?」

 単なる植物じゃん。動くだけで。補食植物も普通にいるよね。多分サイズが違うんだろうけど。


「さてな。その辺は学者に聞いてくれ。だが、魔物は必ず魔素を持ってるし、普通の物より頑丈な物が多い。そして数が少ないし、加工に手間がかかるから高級品扱いだ」


「あぁ、草兎と山犬、それと、ゲーと言う虫の魔物以外だな。この三種はかなり数も多いし、素材としては普通の物以下の扱いをされる。兎はまだ喰えるし、山犬も革は使える。ゲーに至っては使える所がない、単なる厄介もんだ。見かけたら手を出すな。一旦手を出したら殲滅が基本だぞ」


「なんか物騒な単語を聞きましたが…」



「葉屑とりはその辺でいいぞ。次は水に濡らして叩いて繊維を壊すんだ。固いと、なえないからな」


 平らな木の上に置いてバンバン叩きます。回しながら、ドンドン叩きます。



「三本ずつ二束造って、一本で元口を縛る。この本数が多ければ太くなるんだ」


「右手と左手に三本ずつ持って、すり合わせる様になう。りは逆方向だぞ」


「ゲーの話だがな、元々群で行動するのもあるんだが、一旦敵対すると無限増殖するんだ」


「はあ!?」

 レッサーデーモン?グレーターデーモン?


「群に一割ぐらいの雌がいて、戦闘中に卵産んで、その卵から五分ぐらいで十頭ぐらいが孵るんだ。更に5分位で次の卵を産む。雌の数を減らさないと、どんどん増えていく」


 デーモンより増えるの速いし、多いじゃないですか!



「しかも、通常攻撃は殆ど効かない。魔法も火魔法か水魔法だけは効くが、後は無効化する」



 何そのラスボスチックな虫は。それが単なる厄介者扱いで済むの!?



「ゲーと戦闘してると、高確率でグンソウと言う魔物が乱入してくる。グンソウはゲーしか狙わないから、絶対に攻撃するなよ?グンソウはゲーしか襲わない魔物なんだが、こっちが攻撃仕掛けたら、その限りじゃないからな」


「助っ人、と言う事ですか?」


「そう考えてもいいな。グンソウが四頭いたら百頭ぐらいなら、なんとかしてくれる。人間には雌雄の区別が付けられないが、グンソウは真っ先に雌を狙うんだ」


 …グンソウ。ゲー。…グンソウ、軍曹?

「アシダカ軍曹!?ひょっとして蜘蛛型の魔物!?」


「知ってたのか?」


「…じゃあ、ゲーは黒光りする平たい虫?」


「茶色いが、確かに平べったいな」


 ゲーは「G」。御器噛りでしたか…。見たくない。切実に会いたくない。悲鳴をあげるほど苦手なわけじゃないけど。

「因みに大きさは?」


「ゲーは20cmぐらいか?グンソウもそれよりちょっと大きいぐらいだ」


 あまり大きくないね。良かった。軍曹に至っては一回りほど大きくなったぐらいだな。でも何処にいるか解らないのはあるのか…。外にいるなら普通の虫だよな。あれは台所に出るから、病原菌を媒介するから嫌われるんであって、そうじゃないならさほど問題は無いだろうけど、虫嫌いには恐怖の対象だろうね。グンソウも含めて。



「嬢ちゃん、ちょっと手を離してみな」


 はい?あぁぁ、解けちゃった…


「縒りが掛かってないからだ。こう、こうだ」


「…〔工程省略〕って今まで造ったのの平均値なんですよね?縄ないを〔省略〕したら、これも入るんですか?」


「いや?入らないぞ。葉鞘取るのに俺が手を出してるしな。叩く時にも最初は俺がやっただろう?」


 あ、そうか。

「…上手になるまで誰かに手伝って貰って、完成度が高くなってから、一人で造るようにしたら、〔工程省略〕の完成度も高くなるんですか?」


「そうだな。見習いのうちは、ちょいちょい親方が修正かけるし、最初っから最後までまるっきり一人で造る事なんて、ないんじゃないか?」


「…スプーンは…あれ?スプーンって、型造って鑢かけて終わりじゃないですよね?〔工程省略〕はどうなるんですか?一日以上かけてますけど」


「〔工程省略〕で出来上がるのは、最初の鑢かけた所までだ。スプーンは同じ形状にしなければ良いだろうよ。あれを量産する訳じゃないだろう?一本造るのに〔工程省略〕使うなんて、馬鹿げてるぞ?」



 量産する気なぞありませんともさ。

「あ、スプーンと言う括りではないんですね。なら良いです。…最初に鑢かけた所まで、と言うことは後の工程は一々手作業ですか?」


「大量生産するときは、まず流れ作業をするんだ。最初の鑢掛けまでをまとめて何個も造る、水に浸けて乾燥させて、まとめて鑢を掛ける、まとめて乾性油を塗る、という風にな」


「〔工程省略〕も万能ではないんですね」


「〔省略〕であって、無視ではないからな」



 …調合には万能な特技な気がするけどね。






所持金65,684圓

財布0圓


【技能】技能ポイント9(352)+2

報酬経験値:3

メイン

調合レベル43/観察レベル34/歩くレベル17/採集レベル18/会話レベル17/柔軟レベル12/杖術(短)レベル10/投擲術 (ボーラ)レベル4/投擲術(投槍)レベル2/投擲術(微塵)レベル2/捌きレベル4/掴むレベル9/結索レベル6/走るレベル1/遠目レベル0/隠密レベル0/生活魔法レベル23/魔法(無)レベル22/魔法(土)レベル8/魔法(風)レベル7/魔法(水)レベル4/魔法(付与)レベル12/魔法(火)レベル2/魔法(治癒)レベル4/知識(道具)レベル15→16/知識(植物)レベル9/知識(武具)レベル6/知識(魔物)レベル6→7/知識(材木)レベル1/知識(動物)レベル1/細工レベル4/木工レベル2/鉈(小)レベル2/鑿レベル0/玄翁レベル0/鋸レベル0


サブ

筆写レベル6/読書レベル6/投擲術 (ブーメラン)3/投擲術(投石)レベル3/投擲術(投網)レベル0/水汲みレベル5/鍬レベル4/耕耘レベル4/料理レベル2/洗濯レベル2/裁縫レベル2/シャベルレベル1/栽培レベル1/知識(服飾)レベル2/知識(鉱物)レベル0/魔法(光)レベル1/魔法(闇)レベル1/解体レベル1/木登りレベル0/蹴りレベル0/鉈(大)レベル0/関節技レベル1/当身レベル0/受けレベル0/体術レベル0/縄ないレベル0☆


取得技能



特技

加熱レベル4/冷却レベル1/焙煎レベル1/保温レベル1/脱水レベル1/乾燥レベル2/沸騰レベル1/破砕レベル2/圧搾レベル1


就職可能職業

学徒レベル13/魔術師(無)レベル9/魔術師(土)レベル8/魔術師(風)レベル8/毒師レベル2/戦士(杖術)レベル6/学士レベル1/魔術師(付与)レベル9


魔法

生活魔法(89)

着火レベル1/照明レベル17/畜水レベル19/発熱レベル17/はたきレベル1/箒レベル1/保冷レベル1/保温レベル17/拭き取りレベル1/灰掻きレベル1/集塵レベル1/防滴レベル1/洗浄レベル6/脱水レベル1/ワックス掛けレベル1/磨くレベル1

無魔法(80)

空間把握レベル24/睡眠レベル15/簡易修復レベル3/麻痺レベル16/隠れるレベル1/野営レベル9/混乱レベル3/開錠レベル1/鑑定レベル2/気絶レベル3/罠解除レベル1/周辺警戒レベル2

土魔法(33)

穴掘りレベル10/隆起レベル7/鉱物探知レベル3/埋めるレベル1/拘束レベル11/砂かけレベル1

火魔法(11)

着火レベル1/火球レベル1/耐熱レベル9

風魔法(29)

送風レベル1/鎌鼬レベル13/追い風レベル10/消風レベル1/反射レベル1/風球レベル3

水魔法(22)

水球レベル11/散水レベル4/水中行動レベル7

光魔法(3)

照明レベル1/光球レベル1/消灯レベル1

闇魔法(3)

消灯レベル1/闇球レベル1/暗視レベル1

治癒魔法(25)

回復(微)レベル14/解睡眠レベル11

付与魔法(53)

耐睡眠レベル10/防御力強化レベル11/防御力低下レベル11/耐沈黙レベル6/速度強化レベル6/速度低下レベル6/耐暗闇レベル1/攻撃力強化レベル1/攻撃力低下レベル1



☆新たに増えた


レベル31

職業

メイン:調合士レベル14→15/サブ:薬師レベル2


体力374/340(+34)

魔力385/350(+35)

          

力:  24(+2)

知恵: 24(+2)

精神力:21(+2)

生命力:24(+2)

器用さ:25(+2)

素早さ:25(+2)

幸運 :27(+2)

ステータスポイント:0


★任意振り分け



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