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眠気の果てにて!!  作者: 蒼真晟仁
眠気を纏った救世主
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眠気を纏った救世主ー舞姫ー

 アクラ! アクラが来てくれた!


 これならもう、恐いものなしです!



「アクラ、あんな礼儀知らずの天使なんて蹴散らしてしまって下さい!」



 少しはやりたくもない戦争をやらされてる、悪魔の気持ちを思い知ればいいんです!




「ああ、もちろん。レティをこんなに苦しめる奴を野放しにするほど、あたしは優しくないからね」


 アクラは天使の方を向き、冷たい口調で言い放った。


「アクラ…」




「じゃあ天使共………覚悟しな! あたしの可愛いレティをこんなに痛めつけやがって。レティの生足とぺったんこはあたしだけのものなんだからなぁぁぁあああ!」


 アクラはそう叫ぶと、翼を広げて勢いよく天使に向かって行った。



 今みたいのがなければ、ほんとに素晴らしい友達なんですけどねぇ。


 今回は助けてもらってる身ですから何も言えませんけど…




 天使たちはさっきまでの威勢はどうしたのかと思えるほどに、情けない悲鳴をあげながら逃げまどう。



 もう反撃する心も削がれてしまったといった感じですね。



 まさかあの戦場の舞姫(バトルプリンセス)がこんなところに来るなんて、天使たちも思わなかったのでしょう。



 アクラは天使を翻弄しながら宙を飛び回り、5人を一点に集めた。

 

 アクラの典型的な戦い方の一つですね。


 これが所以(ゆえん)して 、戦場の舞姫(バトルプリンセス)なんていう通り名がいつのまにか付いていたんですから。



「さあ、ここまでくればもうあんたたちはおしまいだ、天使共。しかしあたしは、あんたらみたいな野蛮な奴とは違うから、最後に謝るなら今回は見逃してやってもいいと思ってる。どうだ? 敵対する奴に、情けなく命乞いをして助かってみないか?」



 翼で上空に制止して、文字通り見下してアクラはそう言った。



「だ、だだ、誰がお前ら悪魔に命乞いなんてするか! 悪魔に情けを掛けられるくらいなら、(いさぎよ)くここで朽ちた方がマシだ!」



 天使は断固とした様子で口走った。



 あーあ。


 命を粗末にするなんて、なんてもったいないことを。

 アクラがあんな事を言ってくれるなんて滅多に無いのに。



 意地を張らずに土下座でもすれば命までは取らなかったでしょう。


 しかしああ言ってしまっては、もう手遅れですね。




「そうかそうか、せっかくあたしが厚意をかけてやったのに、あんたらはそれをなぎ払うわけか。ならその愚かな行為に後悔も抱けないほどに、一瞬で消してやるしかないな!」



 天使たちは、ぬぐぐ、といった感じに歯を食いしばっている。


 あんなやからでも、流石に(エルア)巡回者(パトロール)

 死ぬときの覚悟くらいはできるようですね。




 アクラはそんな様子を眺めてから、目を閉じ集中して、胸の前に手を持ってくると手で輪を作るような形をとった。

 そして淡々と魔法を唱え始めた。




 魔法を唱えるアクラを、どんどん魔法から出るオーラが取り巻いていく。


 通常の簡単な魔法ではあんな事は起きないけれど、魔法の格が上がれば上がるほど、あのように魔法からオーラが溢れだしていくのですよね。



 しかも、今回の魔法の呪文は長い。


 それもまた、アクラの唱える魔法が大規模でさらに上級の強力な魔法であることを表しています。



 ここでもう、本気で終わらせる気なのですね。




 アクラは魔法を唱え終えると目を開き、合わせていた手を輪を作ったまま前に突き出した。



 すると、天使たちの集まる少し頭上の中央部に景色のゆがみが生じ、そう思った矢先に、超ど派手な大爆発が起こった。それは、凄まじい轟音・熱気と共に天使たちを真上から襲っていった。




 久しぶりにあれほどの爆発魔法を見ましたが……


 いつ見ても驚きを隠せませんね。




 アクラが味方で良かったです。


 もし敵だったら…なんて恐ろしくて想像できないくらいに。





 爆発が収まると、天使たちは跡形もなく消滅していた。 



 これが、戦争を巻き起こしたあちらの報い。


 内心、いい気味だと思いつつも、多少の慈悲の心が出てきてしまいますね…






 アクラは天使が完全に消えたことを確認すると、レティの元へと何ももなかったかのように平然とした顔つきで戻ってきた。


どーも、夢向以です。


いつも読んでくれている方々、昨日は更新できずに申し訳なかったです;



昨日は夢向以が夢の中にDIVEしてまして・・・ヽ(・∀・)ノ



はい、寝てただけです( ´_ゝ`)



というわけで明日も更新しますのでこれからもよろしくお願いします!

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