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眠気の果てにて!!  作者: 蒼真晟仁
眠気を纏った救世主
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眠気を纏った救世主ー説明ー

 女の子は俺が返事をすると、後ろに二歩下がって小気味いい音のする指ならしをしてみせた。


「ん? …え!?」


 すると、俺の目の前の景色がゆがんだ。

 一瞬目がおかしくなったのかと思ったが、そこにはさっきまで無かったはずの机と二人分の椅子が用意されていた。

 

 しかも、喫茶店にでもありそうなきっちりしたのだ。


「立ち話もなんですから」


 女の子の口調は少し楽しげだった。

 まるで俺の反応を喜んでいるかのように。


「こ、これ…何がどうして――」


「それについても今からお話させていただきますので、どうぞお掛け下さい」



 おい、さっきから語尾が面白がっているようにしか聞こえないんだが。


 ………まぁいいや。


 

 言われたとおり、俺は女の子が出してくれた…のかよく分からないが、とりあえず出現した椅子に腰掛けた。



「それで、お話っていうのは?」


「そうですね、まずは自己紹介をさせていただきます。私の名前はレティ。あ、申し訳ありませんが、あなたのお名前も教えていただけますか?」


「ああ。俺は神宮涼逞太(しんぐうりょうていた)。よろしく、えと…レティ、さん」


「私を呼ぶときは呼び捨てで構いませんよ」

「じゃ、じゃあ…れ、レティ」


なんか名乗るのって恥ずかしいな。

 そして、初対面の美少女を呼び捨てにするってのもなんか………しかもその笑顔がまぶしすぎて……はぁ。



「はい、では続いて私たちがいるこの場所について説明させていただきます。」


「あ、ああ。よろしく」

 あれ? なんか流された?

 ………んまぁせっかく話してくれるって言うんだから、しっかり聞くとするか。



「えぇ、先に定義を言わせて頂きますと、ここは逞太さんたちの暮らす世界とは異なる世界です。私たちはこの世界を虚世界(ヒュズー)と呼んでいます。逞太さんたちから見ると、天界、ということになりますね」


「へ、へぇ…」

 ……。


「因みに、逞太さんたちの世界のことを私たちは実世界(スルブー)と呼んでいます。私たちからだと下界、ということになりますね」


「下界……。スル、ブー……。ふ、ふ〜ん……」

…………。


「次に、虚世界(ヒュズー)には大きく分けて二つのエリアが存在します。(エデス)(エルア)と呼ばれる2エリアになります。こちらは逞太さんから見ると地獄と天国ですね。言わなくても雰囲気でお分かりかもしれませんが、今私たちがいるエリアは(エデス)エリアになります」


「う、うん………」

 ………………。


「場所については以上です。何か質問はございますか? ……逞太さん?」






 あははははは。


 まったくわかんね。あはは。





「レティ、非常に言いにくいんだが…」

「はい?」


「まったくわかんないです!」

 

 かぁー。言っちまったぜ!

 いやしかしこれ分かる奴いるのか?

 話がぶっ飛び過ぎてて意味が分からない。俺、頭の良い方じゃないけど悪い方でもないはずなんだがなぁ……



「…え、あ、え…す、すみません! わ、私、説明とか下手で、お馬鹿さんで……うぅ……」


「え、ちょっ、泣かなくても! わ、悪かった! 俺がお馬鹿さんなんだって!」


 な、なぜ泣く!?



「いえ、うぅ……私です、お馬鹿さんは…うぅ……」


「いやいやお馬鹿さんは俺だから! レティは逆にお利口さんだろ! 元気出せって!ほ、ほら、深呼吸、深呼吸」



 なんだこのお馬鹿さんのかばい合いっこ……。



 レティは俺のスー、ハーという声に合わせて深呼吸をしている。

 

 しかし…未だよく分からない。



「ありがとうございます。すみません、すぐ泣いちゃって。下手なのに背伸びしてかっこよく説明しようとしちゃったのがダメでした………」

「い、いやぁ、そんなこと――」


「よし!」

「え?」

 え? 何がよしなの? え?


「結論から先に言ってしまいます!」


「お、おお…………ドンと来い!」


 なんだこのテンション。



 てかそれでいいなら、最初からそうしてくれよ…。




 レティは目を閉じて、また大きく息を吸い込んだ。


 そしてカッと目を見開いて…




「私と、契約してください!」


 叫んだ。


 いやそんなことより……



「契約!?」


「はい、契約です!」





はい、今回は造語が多く登場して読みにくいかと思われますが…

頑張ってください!(笑)


次の回までこんな感じですb

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