眠気を纏った救世主ー格好ー
そうだよ、昼休みが終わって朝夜とちょっと会話してすぐにまた寝たんだよ、俺。
しかし、だ。
現状はこのザマ。
まぁでも、女の子はやっとのことで泣き止んでくれた。
あのまま抱きつかれてたら、俺の理性が――
……コホン。
よし、せっかくお互いに冷静になったわけだし、改めて話しかけてみるとしよう。
「大丈夫かい?」
「はい、申し訳ありません。ありがとうございます」
おお…! 見た目とのギャップ満載の、かなり丁寧な返事だ。
いいとこの育ちなのか?
しかしそれにしては…格好が…
「それはよかった。けど、どうしたんだい? こんな不気味な所に一人で。それに、その格好…」
「あ! えと、あの、これは……」
ん? なんか急にもじもじし始めたぞ?
や、やっぱ、身なりの指摘はダメだったかな。
「ごめん、変な事聞いちゃったね」
「あぁ、いえ! えとぉ…いつもはこんな格好じゃないんですよ…?」
ぐはっ!
その上目遣いは反則…!
「あぁ…その…何度も聞くようだけどなんで君みたいな子がそんな――」
俺が再び追求しようとしたところ、少女が先に口を開いてくれた。
「そのことなのですが…話すと長くなってしまいますので、時間を頂いてもよろしいでしょうか?」
「あぁ…うん、大丈夫だよ」
まぁ、説明してもらわなきゃ俺も困るし…
「では、お話させていただきます」
「よろしく頼むよ」
すみません、風邪をひいてしまったものでお粗末な感じです。
次回、二日後の投稿は重要な回になってきますのでぜひ、ご覧ください!