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笑顔

作者: 頼羅

 「アリスが泣いているよー。」

アリスとは智子が大好きなぬいぐるみ。ある朝、いつものように一緒に寝ていたアリスの瞳が濡れていた。智子の気分も滅入ってしまった。

「ママ〜、アリスが泣いてるの。何でかな??」

「智ちゃん、思い当たる事がある?」

「ううん、あたしアリスをいじめてないよ。何もしてないよ。」

「えーっと見せてごらん。」

涙目の智子はアリスをそっとママに渡した。ママは念入りに調べてこう言った。

「あー、腕を怪我しているよ。寝ている間に怪我したのかな??」

ママがアリスの腕のほつれている場所を指した。

「ママーアリス直る?」

「すぐ手当てしてあげるね。」

すると智子はにっこり笑った。アリスの怪我も直ってアリスもすっかり笑顔になった。

「アリスが笑顔になったよ!!ママ〜ありがと。」



 またある朝、

智子が目を覚ますとアリスが涙を流していた。

「ママーまたアリスが泣いているよ。」

ママはアリスの身体を調べてこう言った。

「どこも怪我してないよ。なんで泣いているんだろうね?」

「わからない・・・。どうしよう。」

ママは智子の部屋をぐるりと見て訊ねた。

「最近アリスと遊んであげてる??他のおもちゃとばっかり遊んでいるから、アリス悲しんでいるのかもよ。」

「うーん、そーかも・・・。ごめんね、アリス。あたしはアリスが大好きだよ。今日はいっぱい遊んであげるね!!」

笑顔で智子はアリスに言った。そしたらアリスも笑顔になった。



 アリスが笑顔になると智子も笑顔になる。逆に智子が笑顔になるとアリスも笑顔になる。

でもね、智子が笑顔にさせているのはアリスだけじゃないんだよ、ママも智子の笑顔で笑顔になるの。笑顔って伝染するんだねー。これからもっともっと智子が色々な人に笑顔を伝染させていってほしいなとママも(アリスも)思った。

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― 新着の感想 ―
[一言] 智子ちゃん、可愛い少女ですね。物を大事にする心は、小さい頃から身につけていくべきものだと思います。
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