入学式なんて………
物や生物の心の色を見てしまう心理的色彩眼球症という障害を抱えた主人公がその生き辛さから入学式をサボるがそこに人が走ってきて
あぁ…世界は何故こうも残酷なんだろう。
僕の人生は生まれた時から決まっていたんだと思う
心理的色彩眼球症
世界で初めて僕に確認された障害だ。
この障害は物の形はある程度捉える事が出来るけど視覚的な色は見えず、変わりに物や生き物に宿る心の色で見えてしまう。
トマトやピーマン等の野菜は一般的な視覚情報とあまり変わらない。
でも生き物を見る時は変わってしまう。犬は黄土色猫は白だけど、その中には薄っすら影が差しているその黒色は僕が嫌いな色だ。でも動物はあまり表裏関係無いから大丈夫だと思う。
心に嫌なのは人間だ。人間には偶にどす黒い色を持った人や一見するとピンク色の女性?だけどその中にはずっと嫌な黒色が続いている。
人は表裏が激しい生き物なのだから仕方ない。
何度もそう割り切った。でもいつかその黒色が自分に矛を向けた時が怖くて仕方がない。そして他人に矛が刺さりそこからどす黒い色が増えていく。そんな恐怖が目に焼きついて僕は忘れられなかった。
だから今日…中学校の入学式をサボってしまった。何度も入る努力はした。でも入学式や入学式が始まってからしばらくの間は黒色が飛び交っている。
僕はその恐怖から逃げるように中庭へと歩いた。
中庭は良い。自然に溢れている。自然に生きるものは表裏があまり無く僕にとっては心の休める場所だった。入学式が始まり暫くすると校門の方から人が走ってきた。
「お〜い、お〜い」
そう叫びながら彼女は僕の前に来た。
彼女を見た時僕は感動した。
なんて綺麗な純白なんだろう…黒色が一切無い
そう思う僕に彼女は聞いてきた。
「もしかして入学式始まっちゃった?あぁ〜新入生代表の挨拶があったのに………」
彼女は僕と同じ新入生だが代表であった。
そんな彼女に気を使い僕は答えた
「うん…でも始まったばっかだからまだ間に合うと思うよ」
しかし彼女は会場に行こうとせずに僕に聞いてきた
「ねぇ…なんで貴方はここに居るの?」
答えにくい質問だったが僕は彼女に答えた。反応が気になったからだ。
「入学式はちょっと人が多くて…僕はあまり人が得意じゃなくて…だから」
なんて弱々しい声なんだろう。自分でもそう思った。しかし彼女は純白の心のまま再度僕に聞いてきた。
「え…でも私と話せてるよね?」
おそらく彼女は思った事を口にするのだろう。
答えに詰まる僕の横に彼女が座り聞いてきた。
「貴方名前は何て言うの?」
最初は気まずい空気に彼女が話を変えたのかと思った。だからそれに僕は答えた。
「僕の名前は心根彩」
「へぇ〜彩くんね私は彩音…色里彩音!(しきりあやね)彩音って呼んでほしいな!」
「分かった…彩音さ…ん?」
「まだちょっとかたいけどまいっか!」
「それより彩音…さんは入学式に行かなくて良いの?代表挨拶があるんじゃ………」
僕はその時初めて家族以外の他人を心配した。
「う〜ん行こうかと思ったんだけど…こっちの方が楽しそうだからサボっちゃおうかな。それになんか行きづらいし」
僕は思った彼女はおそらく表と裏がないタイプなんだと
「それって良いの?」
僕は至極真っ当な意見を彩音さんにぶつけた。
でも彩音さんは笑いながら答えた
「良いの良いの!私が行かなくても代表挨拶は一応代わりが居るからね!ねぇねぇそれでさ」
彩音さんの口は止まらなかった。入学式で気分が高くなっていただからだろうか?
でもその止まらない彩音さんの口と純白の心が僕を癒した。こんなに会話をしたのは生まれて初めてだ周りからすればおかしな光景だろうがその光景の中にある止まらない何気ない会話が楽しかった。
僕は知りたくなった表と裏が無い彩音さんを
そしてこれが僕の忘れられない入学式になった。
これお風呂の中で10秒も経たずに考えたやつなんだけど個人的には満足した(大してすごくないかもだけど)
なろうに投稿して、満足いかなくて消し手を何度も繰り返してるんだけどそのせいで頭の中にはオリジナルの作品達8個以上あるんだけど………
どうしよう




