表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

転生お嬢はナニワのバリギャルにて

作者: つかさ文研

「はぁ!?ここどこや!?むっちゃ可愛いんやけど~!」

目を覚ますと天蓋付きのベッド、フリルのついたシルクの寝具、窓際のテーブルには鮮やかな黄色のマリーゴールドが飾られている。出窓から見える庭には見渡す限り一面カラフルな花で埋め尽くされていた。

「ちょっ、まっ、ブロンドやん?」

細くふわふわとした髪を指で掬うとするりと流れていった。

「えっ、ギシギシしてへん!ミ●ボン使おうてもこんなんならんねんけど!」

ドタバタとベッドから出ると、ロングワンピースの裾を踏み盛大に転んでしまった。

「いったぁ~!こんな長いスカート履いたことないんやけど……」

転んだ先に大きな姿見があった。目の前に写っているのは、腰までのブロンドヘアに白く透き通った肌、少し桃色に色づいた唇、大きな目にコバルトブルーの瞳。

「誰?」

キョトンと鏡の前の自分と見つめあう。

「えっ!?あーし?」

部屋の外から走る音が聞こえ、勢いよく扉が開いた。

「お嬢様!!!」

「あーし、むっちゃ可愛い~!」

頬に両手を添えてにやけた瞬間に、ドアを勢いよく開けた男と目が合う。

黒髪のセンターパート、細く切れ長の目、シャープなフェイスラインで黒の燕尾服に白い手袋、身長は180cmは超えているだろう長身の男性が部屋に入ってくる。

「はっ!?誰ぇーーー!?」

驚きのあまりに腰を抜かして少し後ずさりをする。

「お嬢様!記憶をなくされてしまったのですか?」

心配そうにこちらに伸ばす指は手袋の外からでも分かるほど細く長い指だ。

「お、じょう……さま?」

「そうですよ!アリシア・ブレンダッドお嬢様であられますよ」

「ちょっ、まっ、待って待って!一旦整理させて……」

眉間のしわをつかみ考える。

『アリシアぶれんなんちゃら?横文字苦手やから覚えられんかったけど、アリシアとかいうんがあーしの名前か?顔に似合いすぎやろ。誰やねん、アリシアって名前つけたん!全然キラキラネームになってへん!えっ?お嬢様って言うてたよな?それにこの部屋明らかに金持ちの家やんな?この部屋だけで実家のアパートの平米数超えてるやろ。エグい……。エグお嬢様やん、あーし。てか、ちょっと待ってこの兄ちゃん……』

「あんたごっつイケメンやん!なんなん?誰?あーしもあんたも顔優勝すぎやろ。」

身を乗り出して黒い服の男を見上げる。

男は跪きアリシアの両頬をグイッと掴んだ。

「お嬢様、なんですか?その下品な話し方は?」

蔑むような眼差しにアリシアは目が離せなくなる。

「ふぁの~(あの~)」

「申し訳ございません」

男はアリシアの顔から手を放すと変わらず冷たい視線をアリシアに向ける。

「お前誰だよ。アリシアお嬢様じゃないだろ」

「えっ?バレた?あーしも分からへんねん!ここどこなん?お兄さんは誰?」

男は目を細め「チッ」と舌打ちをする。

「俺はミカゲ。アリシアお嬢様付きの使用人だ。お前はなんでアリシアお嬢様になってる?」

「あーしにもさっぱりやねん。起きたらここにおってん」

「まあいい。このことは黙っていろ。殿下に知られてしまってはどんなことが起こるか分かったもんじゃない」

「殿下?」

「アリシアお嬢様の御父上だ」

「私ってほんまもんのお嬢様やんな」

「その話し方はどうにかならないのか?こちらにも移りそうで不快だ」

「そうは言われましても、あーしも19年ナニワの女やらせてもろてたからな~」

「とりあえず、これから数日はこの部屋から出ることは禁止だ。その変な話し方の矯正と貴族として作法を学ぶまでは外では出せない。会えるのは私のみ。他のメイドや使用人に関わるのも一切禁じる。本物のアリシアお嬢様が戻るまでの間、お前には全力でアリシアお嬢様になりきってもらう」


『なんやこの男!めっちゃドSやん!好きになってまう!』


こうしてナニワのギャルのアリシアお嬢様(偽)としての生活が始まる。


続きませんわ!多分!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ