初めての訓練
いすみと伽耶はチラシを隅から隅まで読んだ。中には意味がわからない箇所もあるが、要約するとシラサギ公国が魔法戦士の募集を行うことにしたのはあまりにも法華会が腐敗堕落したからだ。そのため魔法戦士側からの打診があり、魔王さまがこれを快諾。シラサギ公国は今後魔法戦士の募集と訓練を行うことにした。更には魔法戦士のコスチュームの制作や修繕や下取りまで請け負う。チラシによると毎週土曜の14時から近所の公民館で私たちの訓練をしてくれるそうだ。募集資格は満10歳から12歳までの日本の女の子。自身の性欲を抑えざるを得ない環境又は状況にあること。自身の性欲に素直であること。真正のどMであることが望ましい。純正女学院はまさに自身の性欲を抑えざるを得ない環境そのものだから何の問題もない。訓練時の服装は体操服にブルマー姿。オーバーニーソックスの着用は認める。ノーブラは大歓迎だが、ノーパンは認めない。香水はつけすぎないこと。近所の公民館までは歩いて5分とかからない。しかも訓練は夕方には終わるから帰りに誰かに襲われるリスクもない。「私は行くけど伽耶は?」「もちろん行くわ」いすみたちはまず見学に行くことにした。チラシには見学ができると明記されていたからだ。3月9日。2人は近所の公民館に出かけた。体操服を用意してブルマーは履いた状態。そこには地元の女の子が山のようにいるかと思ったら誰もいない。教官らしき人の姿も見当たらない。いや2人いるにはいるが、彼らはお世辞にも強そうには見えなかった。なぜならば白の柔道着姿で2人とも白帯だったからだ。ということは少なくとも有段者ではない。「やあ、君たちは訓練生?」「い、いえ私たちは見学です」「そうか。僕たちはつい先日シラサギ公国から赴任したばかりなんだよ」彼らは流暢な日本語を話した。イントネーションが怪しいが、ふつうに日常会話ができる。教官たちは軽く自己紹介した。グレッグとゴードンはシラサギ公国生まれ。シードマンを目指したが、たまたま欠員がなくてあえなく断念。彼らは金髪碧眼でもイケメンでもないが、これまでに何度も名古屋に来ていた。名古屋は厳格なカトリックの女子校が魔法戦士を輩出してきたため、異世界では魔法戦士の聖地とされる。シードマンは戦闘力よりも日本語能力が問われた。なぜならばシラサギ公国は軍隊の練度が高いからだ。魔法戦士は法華会に所属しているがゆえにハンディキャップがあった。訓練場が狭いため1度に10人しか利用できない。魔法戦士は専用のマンションに常駐を義務付けられる。つまりは異世界に常駐するのだが、スマホやタブレットやパソコンを所持できず、訓練は1ヶ月に3回だけ。これではシードマンに勝つことは極めて難しい。「シードマンは1ヶ月に何回訓練するの?」「4回だったが、今は通常訓練を免除された」「なんで?」「魔法戦士との実力差をこれ以上広げないためさ」「魔法戦士は訓練が足りていないのね?」「そうなんだ。魔法戦士はふつうに強いが、ハンディキャップがあるから弱く見えてしまうだけだ。シードマンは魔法戦士の現状を把握してるから魔法戦士を下に見たりはしない」いすみたちは更衣室で体操服とブルマーに着替えた。オーバーニーソックスはいすみがブルー。伽耶がボルドー。いすみはグレッグ。伽耶はゴードンと組んで柔軟体操を始めた。教官たちは170センチで60キロ。シードマンとほぼ同じ体格。いすみたちは彼らとの体格差が想像以上に大きいのに驚いた。こ、これでシードマンに勝てるの?手のひらのサイズからして全然違うのだ。男の子に免疫がない2人はグレッグたちと触れ合うたびに嬉しさと恥ずかしさでドキドキした。いすみたちは地べたで股割りをさせられたが、なかなか恥ずかしさで股を開くことができない。教官たちが休憩を入れてくれて2人は胸を撫でおろした。よかったあ。いすみたちはグレッグたちとの雑談に花を咲かせた。「股割りは初心者にはハードル高めだからね」「この時点で帰る子いる?」「ふつうにいるよ」「じゃあ私たちはふつうじゃないんだ」休憩が終わると2人は吹っ切れた。いすみたちは先ほどよりもほんの少しだけ股を開いてみせた。「やればできるじゃないかいすみ」「ま、まあね」「綺麗な股割りだね伽耶」「そ、そう?」2人は教官たちに褒められてデレまくった。更には股割りに性的な興奮を覚えてしまった。グレッグたちからはすっごくいい香りがする。教官たちが身にまとう香水はシードマンが愛用する香水で、実は強力な催淫剤だ。これはいすみたちを実戦に慣らすのが目的だが、2人はうっとりした。下着が徐々に湿り気を帯びていった。ば、バレたらどうしよう。幸いにもグレッグたちは早めに切り上げてくれた。いすみたちはほっとした。帰宅した2人は下着が思った以上に濡れそぼっていたことに気づくと改めて恥じらいを覚えるのだった。