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ある悪魔の死
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遠くから声が聞こえる、我を殺しに来る声が。「次の魔王は俺だ」「俺が勇者だ」そう言ってきた奴を何人も返り討ちにして殺した。
ファウストの約束を聞かなければ良かった、ファウがいればこの状況もどうにかなったかもしれない。そもそも人間界へのゲートを繋げたのが間違いだった
ただ今回やってきた「勇者」は、魔王である我に対しては言葉を一切かけなかった。それで我はとことん気づいた
……この子は………そうか、君なら上手くやってくれると信じている。あとは頼んだ──
我はそう思ったが魔王の血が許してくれない、気づいた頃には今ある全ての力を使って目の前までやって来た子供を攻撃していた。
そして我は負けた。
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「ファウ、リリー……俺、上手くやれてたかな」