戦車ゲーム VRリアル版
戦車のゲームは一杯あるけど協力プレイで砲手、装填手、通信手、運転手、車長を役割分担で操縦するリアルスペックのゲームはなかった。
今回、VRゲームで発売されたものがある。
それを先行販売で手に入れてきたのだ!
「これは、待ちに待たされた甲斐がある」
早速、ゲームをインストールしますか。
そう思い。頭にVRのヘッドギアを付けてインストール画面へ。
眼前に選択肢が出てくる。珍しく日本の企業が開発したものになるためちゃんと日本語。
最近は海外で開発されているものが多いから楽しみで仕方なかった。
すぐに“はい”を押した。
インストールが完了すると専用の役割が選べる画面に移動した。
車長、装填手、砲手、通信手、運転手の五種類だった。
ここは発売前に告知されていた通りだ。
一番人気は指揮官となる車長だよな。何でもできて車長次第で車輌が破壊されもするし戦果もあげることができる。
次は砲手かな。自分で照準を付けて撃って撃破できる快感はたまんないだろうな。
運転手はスピードこそ車輌によりけりだが楽しいはずだ。
装填手、通信手は地味。人気はなさそうだ。
さて、俺が選ぶのは運転手だ。
戦車を操ってみたいというのが本音だ。
あと、戦車の選択権は車長ではなく運転手になっている。
「それじゃあ、運転手っと」
そうしたら次は車輌選択に入った。
出たばかりだから選べる車輌は少ない。軽戦車系統から始まるのだが、選べるのがドイツのⅠ号戦車、イタリアのカルロ・ヴェローチェ、フランスのルノーFT17、イギリスのMkⅠ、アメリカのコンバットカー、ソ連のT18が選べた。
なぜイタリアだけが快速の豆戦車で新しいものなのか気になったが、イタリアはまぁ、お察しな部分もあるしな。
まぁいいや。カルロ・ヴェローチェで!
すると車輌が目の前にあり町に行くまでの間にチュートリアルという名の安全運転教育が始まった。
安全運転、重心の移動、横転速度など教わった。
実際に事故もしてみたら打ちどころではキャラが気絶するというリアルさだ。
もちろん、速度を出して急に方向転換したら履帯も外れたりした。
でも整備は簡単だった。まだ豆戦車だったからだ。
これは重戦車に乗り換えたら大変なことになるな。
「でも、中戦車、重戦車に乗り換えるつもりはない。俺の目指すべき場所は最速の偵察車輌だ」
足回り強化、エンジン強化などがメインとなる。
そしてもう一つ重要なことは、誰を車長に向かえるかということだった。
買った人も少ないし、探すのは骨が折れそうだ。
町にはいろんな人が溢れていた。
意外に通信手、装填手も多かった。
逆に車長、砲手、運転手が少なく車輌もあまり見かけなかった。
それでも、楽しくできる人を探そう。