闘志
今回は、シアンとの戦いの前なので短いです。
(;・∀・)
さて、対戦相手は決まり始まって結果はこんな感じだ。うん、奴も当然勝つよな。ロシアサーバーの、シアンだったけ?
カナダ(☆)VSロシア(★)
ドイツ(☆)VSブラジル(★)
日本(★)VSインド(☆)
★黒星は勝ち ☆白星は負け
そして、くじ引きで最終マッチングが決まる。
ロシアVSブラジル
ブラジルVS日本
日本VSロシア
何か文字だけ見ると、サッカーとかの試合に見えるなぁ。まぁ、冗談を言ってる場合じゃないな。
「隼人、疲れてるんじゃないのか?」
「ん?大丈夫……。」
さすがに、疲れてきたけど。気を抜けない……。
ため息をついて、試合を見る。うん、さすがに恩恵の力だけじゃないな。他に、何をした?
あれ……。あいつ、どうやって失われたジョブを手にいれたんだ?ザワッ……。何か、胸騒ぎがする。
俺は、慌ててログインしてロリ賢者を召喚する。ボロボロで、血を流し息絶え絶えのロリ賢者に俺の中で何かがプチッと切れる音がした。
「蘇生薬(エリクサ―)だ、ゆっくりで良いから飲んでくれ。」
「すまぬ。戦神が、いきなり現れて私の力を奪って行きおった。ただ、蘇生呪文を使える失われたジョブは守りきったのじゃ。だから、勝ってくれ隼人。そして、私の力を奪い返してくれ……。」
俺は、ロリ賢者リリスに休むように言うとログアウトして静かな怒りを燃えさせる。
「隼人、どうした?」
「………ロリ賢者が、戦神に殺されかけた。」
「えっ?でも、NPCだよな?」
そっか、大地は知らないんだったけ?
「俺達は、異世界神によってスマホを通して異世界にプレイヤーとしてログインと言う形で召喚されている。その異世界の、NPCは異世界で生きている。仮にプレイヤーが、NPCに攻撃をしたらNPCは本当の意味で死ぬ。俺らが、現実で首を絞められると死ぬように。つまり、ロリ賢者は死にかけてた。」
さて、意味は理解できただろうか?
「おい、神様ってのは民を守る者じゃないのか?」
青ざめて、此方を見て苦々しく言う。
「ロリ賢者は、異世界神がプレイヤーの為に作ったNPCだからな。だからこそ、躊躇いはなかったんだろうな。蘇生薬(エリクサ―)を使ってなかったら死んでた。」
「なるほど、それでシアンの奴は失われたジョブを使っているのか。それで、お前はどうするんだ?」
俺は、無表情にあっさりと言う。
「決まってるだろ?問答無用で叩き潰す。」
「そっか、微力ながら助太刀するぜ!」
シアンは、ブラジルサーバーのプレイヤーに勝つ。さてさて、それじゃあ俺らも現実を見るか。
「さて、その前にブラジルサーバーのプレイヤーの試合に勝たないとな。ごめんだけど、大地はHPとMPを温存の為に手を出さず待機してくれ。ポーションは、持ってるよな?速攻で、終わらせる……。」
「了解。そうして、くれると助かる。」
「おい、貴様!俺らを、馬鹿にしてんのか!」
「ごめんだけど、訳ありなんだ。」
困ったように、笑うとブラジルサーバーのプレイヤーは仕方なく納得する。むしろ、ラッキーだと。
「ジョブチェンジ、狙撃手!」
ガチャリッと、スナイパーライフルを装備して後ろに下がる。試合開始の瞬間に、相手プレイヤーが距離を詰めるべく走り出す。おれは、相手プレイヤーが有効射程に入った瞬間に引き金を引く。
『勝者、日本サーバー。』
俺は、ため息をついて大地をみる。
「お疲れさん。」
「さすがに、疲れてきたなぁ……。」
苦笑して、スマホを持つ。
「やっぱり、お前が勝ち上がったか。」
俺は、薄く笑うとあっさり言う。
「お前、俺に喧嘩を売った事。後悔するなよ?」
すると、シアンは驚いて息を呑む。周りも、俺が静かに怒ってる事に気付く。異世界神も、少し驚いて何があったのか問う視線を向ける。
「はっ、今の俺は最強なんだよ。」
「愚かだな、借り物の力を自分の力だと思い込むだなんて。逆に、可哀想な奴に見えてくる。」
素っ気なく、無感情に言いながら冷たい視線を向ける。シアンは、その視線にたじろぐ。隼人から、背筋を凍らせるような獰猛な気配がしたからだ。
「さて。とにかく、売られた喧嘩は全力で買いますよって話だ。大地、温存は出来たか?」
いつもの、暢気で優しい雰囲気を纏って言う。
「おう、大丈夫だ。」
大地は、目が笑って無いけど笑いながらシアンを見てから俺に言う。そこで、周囲はシアンが二人の逆鱗に触れたのだと気付く。異世界神は、やれやれと思いながらも頼もしいとばかりの満面の笑み。
『さて、ここで10分の休憩を挟むよ!』
俺達は、その場の椅子に座り。ステータスを、見ながら小声で会話する。シアンは、苛立たしげに外へと言ってしまった。異世界神が、ゆっくり近付き俺の隣に座る。俺達の、会話が終わり声をかける。
「二人とも、どうしたの?そんなに、殺る気をみなぎらせて。訳を、話してもらえるかな?」
俺は、ロリ賢者の事を話した。異世界神は、信じられないとばかりに目を丸くして固まる。だが、俺らの表情を見て嘘はないと知り険しい表情になる。
「そっか……。でもまぁ、君らが勝ってくれるんでしょう?なら、恩恵を彼に与えた全ての神が神格を落とす事になる。そして僕は、そうなれば全ての神格を取り戻せる。前以上の力が手に入り、このくだらない賭け事を終らせる事が出来る。頑張ってね。」
信頼のこもった、優しい視線で俺らを見る。
「「全力で叩き潰す!」」
俺達は、立ち上がりステージに向かい歩き出した。
次回 勝利の女神は、どちらに微笑む!?
隼人「さて、遊ぼっか♪」
カレン「隼人君、昔みたいな表情してる。」
大地「具体的に、どんな表情してる?」
カレン「本気で、無慈悲な戦略を立てる時の顔。」
大地「……(俺は、どう反応すれば良い?)……。」
隼人「大地。」(※満面の笑み。)
大地「なっ、何だ?」(※困惑の表情。)
隼人「勝とうな!」(※闘志むき出しの笑み。)
大地「おう!(作戦を聞くのが怖い。)」




