エピローグ
※注意 これが初投稿ですがまだ全く持って作品を紹介出来ていないので次回投稿する1話から見て頂けたらと思います。
「あら、こんにちは」
このゆったりとした時間を楽しんでるときも関わらずに後ろから声を掛けられた。礼儀は守る主義なのでこんにちはとは返したが、あまり人と話す気はしなかった。
「ずいぶんと珍しい格好してるのね」
「まあ、こんな格好は私くらいでしょうからね、失礼ながら、懐かしいと言わないところから察するにあなたはこれくらいでしょうか」
この質問はここでは自己紹介の一つみたいなものだが、基本タブーという事なので控えめに手で数字を表す。
「あら、ほとんど正解よ、これだけでそこまでわかるなんて凄いのね。ちなみにあなたはこれくらいかしら」
彼女が出した数字を見て少しおかしくなってしまい、その表情を見て首をかしげている。
「失敬、あまりにも違ったもので。私はそれよりこれくらい前ですよ」
「うっそぉ!」
見た目より気取って喋っていた彼女の口調が乱れたので余計におかしく笑ってしまった。
「あなたは見た目や数字通りまだそこまで長くはないようだ」
「あんただって、見た目からしてそんなに私と変わらないくせに偉そうに言っちゃって」
「口調は戻りましたか?見た目はそうでも私はもうとても子供とはいえませんよ」
「……よくもさりげなく子供扱いしたわね」
そんなことないですよと言いながらふと思う。意外と話にのめり込んでいたことを。でも仕方ないよな、多分この子は面白いというかいじりがいがあって飽きない感じの子だから。……最期の最期はこの子と話して終わるのだろうか。
「無視するなぁ!!」
「すまなかった。……泣くなよ」
「泣いてない!」
泣いてないと言い張ってるけど涙目で耳も赤いよと言うと疲れることになりそうなので適当に流しておこう。
*
あれからどれくらい立ったのだろう。初対面にして泣かせて慰めるまでに相当時間を費やした。疲れないように流そうとしたら疲れると想定してたことが起こるなんてことは誰も予想できまい。
「……こほん」
「落ち着きましたか」
もともと落ち着いていたと目で威嚇してきたのではにかんで返す。どうやらプライドが強いらしく自分が少しでもいいようにならないとめんどくさい。
「さて、数字は少なくとも話しかけたということは何をするかは分かっていますよね」
「ええ、じこしょうがいでしょ分かってるわ」
「では聴かせてもらいましょうか、あなたについて」
初めての投稿で全くつかめていないので、不快に思った方は申し訳ございませんでした。この表現はもっとこうした方が……、などのアドバイスを伝えてもらえるとありがたいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。