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東方魔弾録  作者: 終作
87/98

八十七弾 意味

どえらくサボってた終作です。

さあ、サボってた分を取り返していきまっしょう。

それでは本編へ。

待たせたな。俺だ。現在は精神世界?というところでもう一人の[大罪]を待っているところだ。

にしても、ほんとこのテレビはどうやってついているのだろうか………電源探してみるか。


?「………ぁぁぁたせたなあああああ!!!」


活躍「………はい?」


腑抜けた返事をした瞬間、ドグシャアという擬音がよく合う着地音がして、俺の姿をした[大罪]が落ちてきた。


?「ふう、足が折れそうだから次からは普通に参上しよう。」


活躍「いや、多分次は無いと思うぞ、[大罪]ラーさんよ?」


ラー「ふむ、やはり話はトニーから聞いてるのか。」


活躍「いや、そりゃもう簡潔に。」


そうか、それならよかった、なんて言いつつラーはこちらを向いて一言言った。


ラー「よし、なればさっさと話を終わらせるために今から質問に答えてもらおう。」


活躍「は、はぁ………質問っすか。」


ラー「簡単だ。すぐに答えられるだろう。」


………そんな質問をする必要はあるのだろうか。さっぱりわからん。が、いつでも答えられるようにされそうな質問を考えていた時、ラーはこう言った。


ラー「何故貴様はあの女を助けようとする?」


活躍「………はぁ?」


ラー「もう一度だけ言おう。何故貴様はあの女を助けようとする?」


何故?そう問われ、何故か、の理由を考えているが浮かぶのは好きな人だから、という理由しか無かった。


活躍「…俺はあいつが好」

ラー「いいや、違うな。その言い方的にも、全く別の理由があるんだろう?いや、大半が全く別の理由だが、それが思い出せないと見える。」


全く別の理由?どういう事だ。俺は自分自身に嘘を付いているというのか?そして、それが見えるとはどういう事だ?全く持ってワケがわからない。自分の考えている事に何か欠けているものがあるのか?そうやって記憶や考えに意識を飛ばしていると、ラーはその意識を戻すように語りかけてきた。


ラー「お前は、一つ目の人生では人として生まれ、自分が生きる為に、そして自分の楽しみの為に殺し屋として何千、何万と虐殺、暗殺を繰り返した。そして、二つ目の人生では、魔界に人形の姿で生まれ、飯のためにえげつない労働を毎日毎日行った。そして今、お前は自由気ままに生きているが、あの女がお前の恋人となるまで、お前にはあることが無かった。分かるか?」


俺は正直、なんの事だったかはさっぱり分からなかった。が、自分の口はそれに反して自然ととある単語を発していた。


活躍「………俺が、生きている意味?」


ラー「そう、そうだ。大正解だ。一つ目にも二つ目にも今の途中からにも、お前が生きる意味が存在していたんだ。分かったか?」


活躍「…ああ、なんとなく。」


その話に疑問は抱いたが、自然とそれを否定する気にはならなくて、それが正しいと思った。なんだろうか、それが欠けていたのを知っただけで、なにか自分の心が変わった気がした。

そして、うんうん、と頷きながらラーはこう言った。


ラー「よし、では最後に貴様に誓ってもらおう。汝はこれから後起こりうるであろう大困難に負ける事なく、その身を捧げてでも立ち向かうことを誓うか?」


活躍「………ああ、誓ってやるよ。春夏秋冬活躍の名において、その事を一生、死んででも貫き通す事をこの場で誓う!」


ラー「………よし。合格だ。」


活躍「…かなりのテンプレパターンなんだが………」


ラー「ま、気にすんなよ。トニー、降りてこい。」


トニー「終わったみたいだねぇ。」


トニー、お前いつからいたんだよ。そう心の中で叫んでいると、ラーとトニーは俺の方を向いて跪き、頭を垂れてこう言った。


ラト『我ら七欲の大罪の2つとしてこの者を大罪の器とし、我らの力を春夏秋冬活躍に授ける。そして、この者に魔族、及び人族としての最大の加護を授ける。』


そう言い終わった瞬間に、自分の体に恐ろしい量の力がみなぎってくるのを感じた。


活躍「…うん、力がみなぎってくるのはいいけど、自分にそう言われるのはなんか、こう、奇妙というかなんというか………」


トニー「…ぐすん、泣いちゃうよぉ。」


ラー「おい、酷いなお前。力を授けたのにその言い様はどうなんだ。まあ確かにわからんでもないが。あとトニー、お前はメンタルが脆すぎだ。もう少し硬くしろ。」


トニー「僕に味方がいないよぉ…ぐすぐす。」


活躍「………なんなんだお前らは………自由すぎだろ常識的に考えて………」


ラー「ま、いいじゃないか。それより、早く戻れよ。あとの仕事は"お前ら"がやるんだからな。」


活躍「へいへい、頑張りますよ。」


トニー「負けないでよぉ。」


ラー「じゃあの。」


本当に自由気まま過ぎだろ常識的に考えて略して常考………ま、まだ異変は終わってないんだ。さっさと終わらせていつもの生活に戻るんだ!なんてな。

はい、次から精神世界から戻ってきます。次弾もお楽しみに。

それでは………

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