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ラスト×ラスト the chronicle of samsara【再開】  作者: マナ'
Chapter1 Wake Up "so you can be there, and see monotone visions"
7/28

-1 (改)

 ふと、爆発のような音が耳に届いた。

 俺は音の正体を探るべく、遠くに焦点を合わせた。

 しかし、目に入ってくるのは無限に広がる地平線と、瓦礫の海。最初から分かっていた。ここに爆発する要素なんてないことは。今しがた聞こえた音は幻聴だったのだろうか。いや、確かに聞こえた。狂いはないはずだ。

 まあ、そんなことをまじめに考えたところで無駄だ。どうでもいいことで意味は無い。

 俺は傍にあった座れそうな形のコンクリート片に腰掛けた。すわり心地は悪いが、贅沢を言っていてもしょうがない。


 初夏の香りを含んだ風が頬を撫でる。それはいつかと違う風かもしれない。

 それでも俺には心地よく感じられる。つい、うとうととなってしまった。

 虚ろな瞳で空を見上げる。


 紅い空。

 千切れた厚い雲。

 太陽は、どこへ行ったしまったのだろう。


 二二〇〇年初夏。俺はここに独りだ。


Chapter1「Wake Up」 END


 

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