夏休み‼
作者の記念すべき2作品目です!
【ミス・スタート・ストーリー】という、作者の1作目もご覧ください‼
ちなみに、【ミス・スタート・ストーリー】の主人公が主人公です!
うん、前の作品の更新遅いくせになにやってんでしょうねホント。
さて。
ここまで【ミス・スタート・ストーリー】という小説を読んでくださった希少な奇跡なありがたやなワンダフルなアンビリーバボーな皆さん。
ショウタはただの中学生なのに、なんか妙に戦闘スキルがあったり、機転が効いたり、度胸があったり……あと無駄にラブコメってたり、リア充死ねっていうか……コホン!
後半は無視していいですが…おかしいと思いませんでしたか?
そりゃまぁ、主人公なんだから…と言えばそれまでですが、まぁぶっちゃけそうなんでしょうけど。
それには理由があるのです。
これは、そんな過去のお話。
ちなみに、主人公まさかの小学生ですよー(笑)
このお話はフィクションです。
現実とは一切!無関係です。
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ショウタ「あっち〜〜!」
季節は夏。
ミンミンとうるさいセミの声が、夏の暑さを際立たせている。
ユラユラと揺れる地面付近を見ているだけで、憂鬱になってくる。
ショウタ(やべぇ、アチィ。死ぬかもしれない。)
モモカ「し、ショウタ…死なないでね?」
この少女の名前はモモカ。
ショウタが前学年の時に、この学校に転校し、1番最初に仲良くなった女の子である。
家が近所なのもあって、ショウタの世話をしてくれている。
ショウタ「死ぬわけ…ねぇ…だ……ろ……」
そしてこの死にかけの少年は、ショウタ。
小学5年生の病弱男子である。
ショウタは特殊な病気を持っており、汗がでない。ほぼ全く。
そのため、体温調節ができず、暑さに非常に弱い。
そして「そんな病気にしてしまった」という思いからか、彼の親はたくさんゲームを買い与えたため、彼は全く外で遊ばなくなってしまっている。
もう一度言いますが。
これはフィクションです!現実とは一切関係ありません!!!!
モモカ「いや、もうフラフラじゃん…。あとちょっとだからね!」
ショウタ「あぁ……俺ァここまでかもしんねぇな……」
モモカ「それ毎日言ってるよ⁉大丈夫だから頑張って‼」
現在、ショウタとモモカは学校が終わり、家に帰宅している。
明日から夏休みと言われ、朝こそテンションの高かったショウタだが、例の病気と今年最高気温である7月20日のせいでフラフラになっている。
ショウタ「……ってか、もう1年半になるんだな。俺がこの学校に転校してきて…」
モモカ「そういえばそうだね〜。時が経つのは早いな〜」
ショウタは転校生だった。
一年半ほど前の冬。親の事情により、この学校に転校してきたのだ。
ショウタは病気と親の仕事などにより、ここ数年は転校ばかりしていた。
小学1〜3は同じだったもの、3年の暮れに一回、4年で1回、小学校の2年間で2つの学校を転々としていたのだ。
そしてこの後にもう一度転校するのだが…それはまだ現在のショウタは知らない。
そしてもう一度。
これはフィクションです!現実とは一切以下略。
ショウタ「この学校に来れて良かったよ。ホントにそう思う。」
モモカ「そ、そうかなぁ〜。ショウタって前の学校でも皆と仲良かったんじゃないの?」
モモカの『前の学校でも』という言葉から分かる通り、ショウタはクラスで人気者である。
彼がなにか提案すれば、まぁ大半の人は賛同するくらいに。
しかし、転校前のショウタは、どの学校でもいじめられっ子であり、この特異な病気のせいでなかなか友達ができなかった。
夏にバカにされても、冬挽回すれば良いのだが、それは持ち前の負けず嫌いが障害となり、皆と口も聞こうとしなかった。
本人曰く「負けた気がする」らしい。
まぁそんなことしてたら、友達なんてできるわけもなかった。
そしてリピート。
これはフィクション!以下略。
ショウタ「え⁉は、そ、そりゃもちろん!皆と仲良かったぜ?」
モモカ「へぇー!どんな人だった?」
ショウタ「へぇ⁉あ、そりゃもう皆ね、こう…ね。信頼関係というか…ね!」
モモカ「信頼関係かぁー。そういえば今日先生も言ってたね!」
ショウタ「ギクッ!」
もちろん嘘だ。
ショウタは友達がいないことを誤魔化そうとして、今日の道徳で先生が言ってたことを丸々コピーして言っただけである。
ショウタ(やべえ…友達いないってこと、バレちまったか⁉)
モモカ「そっかぁ…先生の言ってた通りだね‼」
ショウタ(セーーーフ!!!良かったぁ!モモカが天然で良かったぁぁぁ)
モモカの純粋な言葉に一安心するショウタ。
モモカ「ショウタは夏休み予定でもあるの?」
ショウタ「ん?俺?いやぁ…特に無いかなぁ。外行ったら死ぬし」
モモカ「ふぅーん…そっかそっか。」
ショウタ「でもなんで?」
モモカ「いやー、まぁ…私もヒマかなぁって…」
ショウタ(…モモカも暇?これは…千載一遇のチャンスでは⁉)
ショウタは初めて出来た友達であるモモカのことが好きだった。
出会ったときから優しく接してくれ、ショウタが皆と打ち解けたのも、彼女のおかげであることが大きい。
後の彼女曰く「まず私と仲良くなれたのは、ショウタが良い人だったからだよ!」らしいのだが…この時のショウタは知らない。
モモカ(ショウタ暇?これは…千載一遇のチャンスでは⁉)
ちなみになんと、モモカもショウタが好きだった。
初めは、ショウタの病気や転校などを聞き、助けてあげようという気持ちで接していたモモカだが、案外優しかったり頼れるショウタと接するうちに、だんだん好きになったらしい。
これもモモカの後日談で、別にショウタの自意識過剰などではない!
そしてワンモア。
これはフィク以下略。
ショウタ「あのさ!モモカ!!」
モモカ「へ?え?な…なに⁉」
ショウタ「えっとぉ…その……今度もし良かったら…」
モモカ(ドキドキ)
ショウタ「ウチでゲームしようよ!!!」
ズコッ!
思わずコケそうになるモモカ。
モモカ「またゲーム〜?もう毎日してるじゃんか…」
ショウタ「いや、えっと……まぁそうなんだけどさ…」
照れくさそうに頬をポリポリとかきながら言うショウタ。
モモカ「じゃあさ!ゲームも良いけど、今度一緒プール行こうよ!」
モモカ(言った!私言えた!!!)
ショウタ「あ……うん!えっと、室内プールがいいかも…だけど……。一緒行こうね!」
モモカ(やったぁぁぁぁ!!!誘えたよ〜!)
モモカ「う、うん!じゃ、また今度ね!」
と、足早に家に帰るモモカ。
そして彼女が家に入ったところで。
ショウタ(いよっしゃぁぁぁ!!!!!俺からじゃないけどナゼかモモカからお誘いキタァァァ)
と、ショウタも尋常じゃない喜び方をしていた。
ショウタ(それにしても、いつ行くんだろうなぁ。とりあえず明日、ウチでゲームする時に聞いてみようっと)
ショウタは晴れやかな気持ちで家にたどり着いた。
はい、お疲れ様でした!
読んでくださってありがとうございました‼
では、次回は1ヶ月後か2ヶ月後か(笑)
気長に読んでいただけると幸いです(^ ^)