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ダンジョンからモンスターが出現しなくなった件を解決する話

「ど、どういうこと!?ダンジョンからモンスターが出現しなくなったって」


「分かりません...でもこのままじゃ冒険者さん達が...」


確かに私も、唯一の楽しみであるダンジョンに敵が出現しないのは困る...かなり困る...あまり期待できないけど、その辺のダンジョンを調査してみるか


「私がその辺のダンジョンを調査してきます。あまり期待はできないけど」


「はい...お願いします」


「まずはいつも行ってたダンジョンから行くか」


しばらく歩いて、いつも行ってたダンジョンに着いた。中に入ってみたけど、本当に何も居ない。その後しばらく探索はしてみたけど結局何も無し。


「次は大きいゴブリンと戦ったダンジョンに行ってみよ」


またしばらく探索して、地面に何か光っている物を見つけ、拾った。


「歯?とても鋭い...これは収穫ありかな」


私はその歯をギルドへ持ち帰り受付嬢に見せた。


「この歯って...」


「何か分かったの?」


「この歯は、ドラゴンの歯です。それもかなり凶暴と言われるハイドラゴンの」


「ハイドラゴンって?」


「ハイドラゴンとは、敵味方という概念が無く目に映った者全てを襲います。ただ同じハイドラゴンだけには仲間意識があるのか全く襲いません。当然と言えば当然なのかもしれませんが。けれど弱点はあります。それはスタミナの無さです。ですからもしかしたら近くにいるかもしれませんが無理は禁物です。とても凶暴ですので...恐らく、あらゆるダンジョンにいたモンスター達はこのハイドラゴンに襲われたのかもしれません。あっそれと、ハイドラゴンの見た目は全身金色なのですぐ分かると思います。」


「分かりました...そいつを討伐すればいいのね...」


「え...あ、あの...」


私は怒りが収まらなかった。さっさとハイドラゴンを見つけて倒したかった。だから私はハイドラゴンを見つけるべく、翌日から起きてはすぐダンジョンや森に探しに行くという作業を繰り返した。冒険者の皆もかなりの数のモンスターを倒していたのか食事はそんなに困っていなかった。私もモンスターを倒しまくっていたので食事には困らなかった。そうして探し続けて1週間。


「あれかしら」


金色のドラゴンだ。恐らくハイドラゴンだろう。私は、一度怒りに身を任せ急降下キックを放った。


「クッ...やはり一撃じゃ死なないか。」


続いて私は、魔法『ファイヤーボール』を連続で放った。


「効いてはいるっぽい?...でもそんなに効果無さそう。」


今度は私の改良?魔法『インフェルノ弐』を放った。(インフェルノ弐とはインフェルノを2発分同時に放つというゴリ押しみたいな魔法の事である)


「グオオオオオオオ」


「効いてるみたい!それじゃトドメのもう1発!」


「グオオオオオアアアアア」


「ん?何かドロップしたみたい。」


ドロップしたのは宝石のようだ。何かを感じる気がする。なので私は早速ギルドに帰りハイドラゴンを討伐したことを伝えた。


「た、倒したんですか!?ハイドラゴンを!?...お、おつかれさまです」


「あ、あとこれドロップしたんだけど」


ドロップした宝石を受付嬢に渡した。


「これは、魔石ですね。見た感じ光属性だと思います。魔法を強化したり追加したりできます。」


「なるほど...治癒魔法とか欲しいかも...」


その数日後、徐々にモンスターがダンジョンに戻ってきたことでこの件は解決した。



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