淡白だと思ってねぇし
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
綺麗でもない。ちょっとえっちな会話。
キャラ崩壊はしてません。
だって情は強いですもん。
とある本屋での出来事、女は気に入った本を何冊か購入していた。隣に立って様子を伺おうとすると、視線を遮る様に立ちはだかった。見せたく無い物なのか?
俺が疑問に思っている間にも、さっさとレジへの。店員は手際良くカバーを被せ、さっさと袋に入れていた。勿論、何を購入したかも分かる筈はなく。まぁ良いか。知られたくない買い物の一つや二つあるわな。
買い物を終えた後、何時も通り隣を歩く。足取りがぎこちない。ずっとソワソワと落ち着きなく、俺の様子を伺っている。
「あの……その……怒った?」
「? いや、別に」
女はその返答に満足しては居ない様だった。それでもバツが悪そうに、右腕で購入した本を胸に抱え込む。左手で俺の服を鷲掴みにし、縮こまる。遠くに行くのを拒む様に。
可愛いと思う。それと同時に不安にも思った。今、結構ストレス溜めてるな……。
「今日は帰るか」
「ん……」
家路の玄関にて。女の左手は片時も俺の服を離す事は無かった。
「着いたぞ。あと逃げねぇから安心しろ。怒ってもいねぇ」
軽く頭を叩いてやると、漸く手が離れて行く。シャツにはしっかりと皺を作っており、どれだけ必死にしがみついて居たかが分かる。何が……そんなに不安なのか。目を離した隙に逃げ出すとでも思って居るのだろうか?
女は少しだけ顎を上げて、俺の顔を見上げると、徐に口を開いた。
「際どいもの」
「は? 際どい?」
「今日買ったもの。とっても際どい漫画」
互いの間に沈黙が落ちる。合わせた顔がポコポコと赤くなり、仕舞いには耐えられ無くなったのか、俺の腰目掛けて抱き着いてきた。次いでに本を投げ捨てる。放物線を描いて遠くに飛んで行った。大事じゃなかったのか?
「君、知らないと思うけど、私は結構、助平なんだよ」
「いや、今更だろ……」
「よもや、ご存知……?」
走馬灯のように駆け巡る女との記憶。彼シャツ、太腿剥き出しで体育座り。浴室に入り込む。透けたシャツのまま平然としてる。数弾飛ばしで釦を止めて、隙間から素肌を晒す。上げたらキリないな。そしてよく今まで耐えたな。
俺の怪訝な顔に、女はぽかんと口を開き、唖然とした。よもや知られて居ないと思っていた?
「んー……引いてない? 嫌いにならない?その為に隠してたんだけど」
「淡白だと思って無かったし」
また訪れる沈黙。どうやら隠せていると思って居たらしい。お前のイメージは無垢だが淫乱。離れる時には姿さえ見せず、迫る時には理性を壊す勢いで。今更、エロ本購入した所で別に。
「んーん……。夜は何時ものように構ってくれるかな?」
「あぁ、付き合うぞ」
オマケ
男の人の事をよく知る為に、男性向けの助平な漫画買ったけど、意味あったかな?
女の子でも読めそうな絵柄だから、まだ……大丈夫……かな?
彼女ちゃん、彼氏さんの事が大好きです。
恥ずかしがる事は少ないですけど、妙なところで照れます。
それは『巣作り』でもお分かり。
あんなに積極的に行動してる癖に、『巣作りという単語知らんわ』と言われただけで黙り込むところからお分かり。
という訳で彼シャツのままに構ってちゃん発動するよりも、際どい漫画を買ったことを知られる方が嫌。
というノリになりました。
本人は隠していたつもりですけど、バレバレです。
何時もいっぱい煽ってんじゃーん∠( ˙-˙ )/
という作者と彼氏さんのノリ。
もう一つ程、際どい話浮かんでます。
事後ネタ。勿論、全力でぼかしますし、綺麗に舗装します。
寝て溶けたらご破算です。
覚えていたいなぁ(´-ω-`)