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拳銃の記憶  ケルテックCP33  作者: かばパパ
15/29

休暇

 ニューナンブM60の撃ち方に付いては


 Twitterのフォロワー様に協力頂きました

 翌日、伊達は炬燵(コタツ)の中に脚を入れて寝たまま目が覚めた。


 台所で音がするので覗くとユサがフライパンでベーコンエッグを作っている途中だった、伊達の方を見ると。


「おはよう、お爺ちゃん(ローロ)


 そう笑顔で言うと、冷蔵庫から食パンの4枚切りを2つ取り出すとトースターに放り込んだ。


「ローロ?」


 そう伊達が不思議そうな顔で聴くと、お爺ちゃんって意味のフィリピン語だとの説明を聞くと苦笑し出した。


「お爺さん…っか、日本語が上手いな」


 そう聞くと日本人ボランティアから習ったと言い。


「英語と日本語、両方出来ると稼ぎが違うの」


 工場で時間幾らで雇われるより、観光客相手に稼ぐ方が儲かると言いながら、朝食の準備が出来たようだ。


 ベーコンエッグ、トースト、牛乳の朝食を取りながら伊達が。


「今日は買い物に行くぞ」


ユサの布団やら服やら買いに行くと言うと。


「私の?お金無いよ?」


 そう言うユサに伊達は。


「着た切り雀って訳にもいかんだろう、金は俺が出す」


 そう言うと食い終わった食器を片付けてからユサを伴って軽トラで出かけた。


 田舎の離農した農家にある隠れ家(サーフハウス)だが車で30分も走ると小さな街に出る。


 昔の建物をそのままイオンに変えた看板は薄くだがジャスコと読めた、三階建てのスーパーに寄ると伊達はまずスマホを2つ契約する。


 新規で契約したスマホの一つの語源をフィリピン語に設定するとユサに渡して、お互いの番号を登録する。


 それから家電売り場でモバイルバッテリーや電気毛布、寝具売り場で布団、毛布、枕、それとカバー類を買うとお昼時になる。


 大手チェーン店のハンバーガーショップでお昼を済ませると、百円ショップで財布など小物を買い込む。


 百円ショップで買った財布に数万円入れて婦人服売り場の階に行くとリサに渡した。


「俺はここで待ってるから…下着とか買って来なさい」


 エレベーター近くのベンチに座ると伊達はユサを送り出した後、昨日の強盗(タタキ)のニュースを探すが。


「検索結果は無し(ゼロ)か…隠蔽したか」


 そう呟くとユサが両手に紙袋を下げて帰ってきた、片手に2つずつで合計4つ。


「買い込んで来たな…」


 そう言うとユサは笑顔で、寝巻きになるスエットやら色々買い込んで来たと言い。


お爺さん(ローロ)、ドラックストアに行きたい」


 伊達はそれを聞いて、女の子だもんなぁ月の物も要るよなっと納得し。


「地下にある…ついでに食材も買い込もう」


 すき焼きでもするか、そう考えながらまずは荷物を軽トラに運ぶ為にベンチを立った。



 


 その頃、ゴリは大阪府の大東市にある警察が使う射撃場で特撃ちの訓練の真っ最中であった。


 最近、日本の警察内で装備が広められているSAKUSA(サクラ)と呼ばれるスミスアンドウエッソンM360Jでは無く、旧式のニューナンブM60を上司に掛け合って装備している。


 日本の警察の射撃訓練は十分とは言えない、そんな状況では新しい銃に慣れるまで何年掛かるか分からない。


 M60はゴリが制服警官で配属されてから何十年と使われて来た、言わば一心同体である。


 ゴリは右足の爪先を標的に向け、半身で右手に構えたM60を片手で標的に向ける。


 息を吸って吐く、その動作だけで銃身はブレる、その為狙いを付けると息を止めてからゆっくりと絞る。


 タァンっと音がして標的の中心から数センチの黒色の得点圏に穴が開く、そのまま5発を撃ち込むと射撃訓練は終わった。


 終わってから後ろを向くと知った顔がそこに居た。


「相変わらず、片手撃ちで良く当たるな」


 ニヤリと笑ったその男は特殊急襲部隊(SAT)のメンバー、横浜県警から移動して来た男。


 鳴神真司がそこに居た。

さて、あと人の旦那さん登場

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