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Reality−勇者と眷属−  作者: Ongaku
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変異種との出会い

慧はスミの村に到着した。


スミの村は道以外木々に囲まれている。村は木の柵で囲まれており、村の出入り口は門がある。門番はエン達を見るなり、門を開けてくれた。


門番「さあ、こちらに!村長の所は案内します!」


エンはリナと慧だけ付いてくるように伝え、他の騎士団員は待機させた。村長の家に案内された。


ク「よくぞ来てくださいました。私は村長のクレン・ヘイトと申します。」


クレン・ヘイト 35歳 男性 人間 背中に大剣を担いでいる。右目には眼帯をしている。趣味は体を鍛えること。


エ「私は第4騎士団団長のエン・ボーガンです!」


エンはいつもと違い騎士団らしい挨拶をしている。

慧(仕事になると対応が違うんだな。)


リ「私は第4騎士団副団長のリナ・ハウンドです!よろしくお願いしますね!」


慧「僕は杉本慧です!一応この世界に召喚された勇者の眷属です!よろしくお願いします!」


ク「なんと!直々に団長副団長の方々に来て頂けるとは…更に噂で耳にしておりましたが、眷属様が…ありがとうございます!」


エ「当然の事ですよ!」


ク「そう言って頂けて嬉しい限りです。」


子「父上!この方々が村を救って下さるのですか?父上の方がお強いと思うのですが…」


息子が扉を開けて入ってきた。その後から妻が入ってきた。


妻「会議中失礼致しました!ほらこっちへ来なさい!」


ク「皆さんすみません!息子のウルスと妻のナヴィです。ウルス、この方々は私よりも強いのだ。比べるのもおこがましい。」


ウルス・ヘイト 10歳 男の子 人間

趣味 クレンを目指して特訓


ナヴィ・ヘイト 30歳 女性 人間

趣味 息子の成長を見る事


エ「そんな事はありません!ウルス殿!クレン殿は私達より強いぞ!」


ウ「そうですよね!父上は昔名のある冒険家だったと聞いております!」


ク「ハハハ…昔の話です。さて、お話は伝わっていると思うのですが、今この周辺で魔物が大量発生しております。村自体にはまだ損害が出ておりませんが、落ち落ち村の外にも出る事が出来ません。何卒よろしくお願い致します!」


ウ&ナ「お願い致します!」


クレン、ウルス、ナヴィは頭下げた。


エ「皆さん顔を上げてください。我々が責任を持って討伐しますので大船に乗ったつもりでいて下さい!1つお願いがあるのですが、第4騎士団の拠点を村に作ってもよろしいでしょうか?」


ク「ええ。もちろんです!」


エ「ありがとうございます!それでは、我々はこれで失礼致します!」


クレン達に別れを告げ他の騎士団の所と戻った。


エ「早速で悪いが、1度森へ偵察に行こうと思う!俺に付いてこい!」


エンは拳を空に突き上げた。


一同は森へと入って行く。先頭はエンと慧が歩き、1番後ろはリナ、その間に団員がいる隊列となっている。


エ「慧!お前は強くなりたいと言ったな!」


慧「はい!」


エ「俺が言える事は1つだ!戦え!」


慧「分かりました!」


エ「良し行け!もう魔物が来るぞ!」


慧はエンに背中を押された。慧の目の前には上半身ゴリラ下半身熊のケンタウロスがいた。全長5メートルはある。


慧「な…」


慧はいきなり出てきたでかい魔物にびっくりして止まってしまった。


エ「しっかりしろ!そいつはグリラーズだ!助けてやりたいが、こっちも大量に魔物が来やがった!そいつはお前がやれ!」


慧「はい!」


慧は正気に戻り、銃を構えた。そして、魔力を込めグリラーズに放つ。見事に命中したがあまりダメージが通っていない。グリラーズが慧に向かって拳を振り下ろす。慧は交わした。グリラーズの拳は地面に当たり衝撃で土煙が舞った。地面には拳の跡がしっかりと付いている。


慧(こんなの直撃したら死んじゃうよ。エンさん達は…)


慧がエンの方へ視線を向けると大量の魔物と第4騎士団が戦っている。


慧(こんな事してる場合じゃない!僕も戦うんだ!)


慧「我が身に宿りし爆発の力よ今その力を解き放つ!『ボム』」

(今回は間違えてない!『爆』を銃の力と合わせて!)


慧の2丁拳銃からまるで大砲の火力の弾が発射された。弾の1発は外し空へ飛んで行ったが、1発はグリラーズの腕に直撃した。直撃した腕は吹っ飛んだ。


慧「痛っ!威力は凄いけど反動も凄い。」

(今度からボム弾で名付けよう)


グリラーズは苦しみながらも慧に襲い掛かってくる。


慧「もう一回!我が身に宿りし爆発の力よ今その力を解き放つ!『爆発弾』」


今度は2発直撃した。1つは体に風穴を開け、1つは頭を吹き飛ばした。グリラーズはゆっくりと倒れ込み絶命した。


慧「やった!やりましたよエンさん!」


エンの方も戦いが終わっていた。


エ「うじゃうじゃと…ざっと200はいたか!慧の方も終わったみたいだな!」


第4騎士団の今回のスミの村に来た数はエンとリナを合わせて50名である。そして、偵察として森に入ったのは20名10倍の数を討伐した事になる。


慧「す、凄い。」


エ「精鋭部隊だからな!これくらい問題ない!村にいる奴等も選りすぐってきた!第4騎士団全員合わせて1万いる!指揮をとれる者達をこうして定期的に鍛えている訳だ!」


慧「そんなにいるんですか!?」


リ「そんなにいますよ。さ、一度帰りましょう!偵察はこれくらいで十分です!」


慧(可愛いなぁ。その返り血がなければ…)


リナの体は返り血で真っ赤になっていた。


エ「そうだな!今日はゆっくりして、明日から本格的に討伐するぞ!」


慧達は1度村に帰った。夜になり、村では歓迎の宴が始まっていた。慧はエンやリナだけでなく騎士団員や村の人と交流を深めた。


エ「慧!お前の武器は銃だったな!どうだ!使い心地は?」


慧「銃の使い勝手はいいんですけど威力の高い攻撃をすると、反動で痛みが走りますね。」


エ「なら明日から、俺とリナで鍛えてやろう!」


慧「お願いします!」


エ「これを飲んどけ!これを飲めば元気いっぱいだ!」


慧「ありがとうございます!」

 (まっず!!!)


そして、次の日から朝から夕方まで魔物討伐。夜は森の中でエンに筋トレをやらされ、その後にリナに体術を教えてもらう日々が1週間続いた。


スミの村に来て8日目の夜、いつも通りエンとリナにしごかれていた。


ク「精が出ますね。魔物の方はどうなっているのでしょうか?」


エ「これはクレン殿!着実に減って来ております。」


ク「左様ですか。私も戦えたら良かったのですが、この体ですので…。」


慧「何があったんですか?」


ク「実は右腕右脚も義手と義足なんです。息子も言っていましたが、一応名のある冒険者として世界を旅しておりました。そんな時、魔物の変異種にあってしまいその時に右半身をやられてしまいました。通りすがりの人に大怪我をしている所を助けられまして…それが今の妻です。右半身をやられて、冒険者を続けれなくなり妻の故郷であるここで共に暮らしていく事を決心したのです。」


リ「そんな過去が…。」


ク「すみません。こんな話をしてしまって。ただ、傷跡が疼くんです。」


すると突然空気が変わった。空気が重い。


?「ケケケ!」


声のする方を向くと人の形をした何かが遠くで立ってこちらを見ていた。ただ人と呼ぶにはおかしい。人の関節を無視してくねくねとしている。


リ「あ、あれは…私あの魔物嫌いです!気持ち悪くて!」


エ「グーネだな。」


慧「行きます!」

(まだ銃の命中精度は良くない。だからギリギリまで近づいて撃ってやる!)


慧はグーネに向かって走って近づいて行く。


エ(ん?あのグーネ色が赤い。普通は緑じゃないか?それに角が生えているような…まさか!)

「慧!やめろ!そいつは変異種だ!」


グーネの右手がぐねぐねと波打ちながら慧に向かって伸びてきた。


慧(試したい事があったんだ。銃に魔力を込めて!)


グーネの右手が当たる直前に慧は銃を左に向け発砲し、その推進力で回避した。


慧「伊達にこの1週間過ごしてないんだ!」


慧は銃で自分の推進力を上げて物凄い速さでグーネの攻撃を掻い潜りついには、グーネの頭に銃を突きつけた。


慧「これでチェックメイトだ!『零距離爆発弾』」


慧はこの1週間の間に詠唱を必要としなくていいように、

特訓されていた。そして、グーネに零距離の一撃を食らわせた。反動で慧は後方に退いた。


慧「どうなった?」


グーネの右手が伸びてきて慧のお腹を殴った。そのまま木を10本へし折る程伸びて戻って行った。グーネにはあまりダメージが通っていないようだった。


慧は口から吐血した。


慧(息が出来ない!それに今までの魔物と違って強い!)


エ「大丈夫か?変異種は対象の魔物が戦いを好み他の種と戦い歴戦を極めた魔物が変異した個体だ。そこらへんの魔物の比じゃない!」


グ「ギェーー!!」


グーネが突然叫んだ。すると大量の魔物が襲いかかってきた。


リ「我と契約し精獣よ、契約によりて今その姿を現さん!スイーツ!」


ス「その名で呼ぶなと言っておろう!それで要件はなんだ?」


リ「その方が可愛いじゃないですか!魔物達を一掃するのを手伝って下さい!」


ス「分かった。力を貸そう。」


するとリナの手と足に紫黒の炎が纏った。そしてその炎を自在に操り技を繰り出していく。


リ『獄炎円武の舞』


リナは舞を踊るようにくるくると回りながら手から炎を噴射して魔物を蹴散らしていく。炎と魔物の血吹雪のコンビネーションに慧は魅了された。慧の目にはとても綺麗に見えたという…。スイーツも魔物を軽く蹴散らしていた。


グ「ギェーー!!」


エ「いい加減にしろ!『炎爆鉄鎚』」


エンは炎と爆発の威力で高めたハンマーをグーネに振り下ろす。グーネは左手でそれを受け止め不敵な笑みを浮かべ右手で貫手をエンに繰り出した。エンは心臓を貫かれかけたがとっさに後ろに下がり、重傷は免れた。


エ「やるじゃねぇか!俺も本気で行くぜ!」


エンはグーネから距離を置いた。


エ「リナ!時間を稼いでくれ!」


リ「ハッ!スイーツ!残りの魔物お願い!」


ス「分かった!」


リナはグーネと攻防一体を繰り広げ始めた。


慧(このままじゃあの時と一緒だ!限界を超えるんだ!)


慧は立ち上がり、銃を構えた。


慧『爆発連弾』


慧の放った弾はどんどん魔物を倒していく。


慧(そういえば、クレンさんは?)


クレンも微力ながら戦っていた。


ク「私の村に指一本触れさせん!」


それぞれ激しい戦闘をしている。先に勝負がついたのは魔物の群れの方。慧、クレン、スイーツは魔物を全滅させた。


エ「良し!召喚する魔力が溜まった!我が身に宿りし炎爆の精霊よ、炎と爆発の魔力を与え今解き放つ!『カグニ』」


エンがカグニと唱えた瞬間光が放たれ爆発し、エンの周りの地面が燃えていた。そこには、炎と爆発を司る精霊が出現していた。


カ「我を呼ぶとは、相当な手練れだろうな?」


エ「ああ!一気にあの変異種をぶっ飛ばしてやろうと思ってな!」


グ「ゲヘヘヘ!」


カ「目障りだ!」


カグニが指を鳴らすとグーネの頭の付近で大爆発が起きて頭が吹っ飛んだ。リナは爆発に巻き込まれないように回避していた。グーネは絶命したと思ったが、頭がまた生えて元どおりになった。


カ「いいだろう。エン、力を貸してやる。」


エ「それは助かる!」


カグニは手をエンのハンマーにかざして魔力を注いだ。


エ「リナ!」


リ『サモンリンク』


リナはスイーツと融合した。全身に紫黒の炎を纏う。グーネの背後を取った。


リ「くらえ!このクソ野郎がぁ!『獄炎正拳』」


グーネはエンに向かって吹き飛ばされる。


エ「最大出力…。」


エンのハンマーは真っ赤に光っている。グーネは食らってはいけないと本能で察して、腕を伸ばしてエンに攻撃を仕掛ける。


ク「変異種に個人的な恨みがある!くらえ!『絶・一刀一斬』」


クレンは伸ばしてきた両腕を斬り落とした。その代償に義手と義足がバラバラになってその場に倒れ込んでしまった。焦るグーネ。吹き飛ばされながらも足を伸ばし地面を蹴り、エンの頭上を通り過ぎた。しかし、そこには慧の姿があった。


慧「逃がさないよ。全てをこの一撃に『爆発弾』」


慧の銃は耐えきれず粉々に砕け散った。しかし、今までの比ではない威力の弾が放出されてグーネを空へと打ち上げる。


エ「良くやったな!これで終わりにしよう!」


エンはグーネを追って空へと向かう。グーネはリナ、クレン、慧のコンビネーションで大ダメージを負い動けなくなっていた。


エ「『炎爆陣』これで更に威力を高める事ができる。じゃあな。お前のおかげで、いい特訓になった。『炎爆鉄鎚ーカグニー』」


グーネに向かって振り上げられたハンマーは大爆発を起こしグーネを跡形もなく消しとばした。エンは無事地面に着地した。


リ「『解除』スイーツありがとね!」


ス「ワン!」


エ「カグニもありがとう。またよろしく頼むぜ!」


カ「ああ。」


スイーツとカグニは消えていった。


慧「クレンさん!大丈夫ですか?」


ク「ええ。大丈夫です。少し無理をしてしまっただけで…また義手と義足を作ってもらわないといけませんね。」


エ「それでは、村に帰りましょう。魔物が大量発生していたのは変異種のせいでしょう。変異種によっては魔物を統べる者もいますので。」


ク「そうですね。ありがとうございます!」


エ「残った魔物達も我々が倒しますのでクレンさんは休んで下さい!」


慧達は村に帰り、事の顛末を話した。14日目に魔物はほとんど倒し、村に平和が訪れた。


15日目の朝


ク「本当になんとお礼を申していいのやら…。」


ウ「皆さま!私も皆さんのように強くなります!そして、父上や母上をお守りするんです!」


ウルスはエン達を尊敬するようになっていた。


エ「ウルス殿!期待していますぞ!」


ウ「はい!」


エン達は挨拶を済ませて村を出た。


エ「少々早く終わってしまったな!まだ余裕があるから、他の所で戦うか!」


慧と第4騎士団はまた別の場所に行くのだった。


一方凛はダンジョンと呼ばれる場所に立っていた。


凛「ここが…。」





おまけ

慧「リナさんってどうして二つ名が赤の番犬何ですか?炎赤くない炎なんですよね?」


エ「お答えしよう!知っての通り、リナは近接戦闘を得意とする。それも武器は己の肉体だ!だから、返り血が普通より大量に浴びてしまう。そこから赤のと名付けられた訳だ!」


慧「後、サモンリンクを使うと性格が変わりますよね?」


エ「それは…リナの本性なのかスイーツの性格が合わさってなのか…それを知る者は…。ちなみにスイーツはサモンリンクが終わった後はワンとしか喋る事ができないぞ!」



To be continued

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