死闘。勇者と眷属の目覚め
そこには、黒い翼を広げ空に浮いている人がいた。
ラ「ラファー・ソレンジって言うんだけど、そこにいるのは第3騎士団団長フレーネ・ハイスだよね?」
ラファー・ソレンジ 年齢不明 男性魔族
趣味 殺戮
フ「やはり…どうして魔王軍幹部がここに?」
ラ「アハハハ!暇つぶしだよ〜。最近退屈しててさ。人間達殺しちゃおっかなって♪君達2人は何者なんだい?騎士団って感じはしないけど。」
フ「答える義理はありません。第一にここまでよく見つからずに来れましたね。関所や結界等あるはずですが。」
ラ「簡単だよ。ここまで転移してきたのさ。他の所でいるのがバレたら、沢山殺せないだろ?」
フ「殺させはしません。全力で貴方を倒します!」
ラ「いいねぇ!騎士団団長と戦えるなんてラッキーだ!こっちも本気出さないといけないかな?」
フ「水と氷の精霊よ。我が身に宿りし水と氷の力を解き放ち糧とする!水の精霊ミク、氷の精霊アリスを今解き放たん!」
フレーネの左右にミクとアリスが現れた。
ア「相手は幹部か…フレネ、本気出さないとやられるよ!」
ミ「フレーネさん。私達の力を存分に使って下さい!」
フ「アリス、ミク、ありがとう。凛、慧、あれが魔族。それも幹部の一人。その場で待機していて!守れなくなる!」
2人は頷いた。凛と慧は見守るしかない。フレーネの態度から相手が自分達より格上だという事が分かった。足手まといだという事も。
ラ「ほうほう。流石は『青の戦姫』しかし、2人を守りながら戦えるのですか?」
パチンとラファーが指を鳴らすと近くにいた魔物がぞろぞろと集まってきた。その数100。
フ「アリス!ミク!」
ア「氷」
ミ「水」
フ「斬!」
アリスが敵を瞬時に凍らせミクがフレーネの剣に高圧の水を纏わせ、フレーネが魔力を纏わせて剣を強化し剣の攻撃範囲を伸ばして、敵100体を一瞬で斬り裂いた。
ラ「すごい!やるねぇ。じゃあ『魔力連弾』」
ラファーが右手を前に出し、そこから魔力の弾が無数に発射された。狙いは凛と慧。しかし、水の壁が現れて攻撃を防ぐ。フレーネはその間にラファーの背後に移動した。
フ『氷冷一突』
フレーネと剣に冷気が纏いフレーネ自身が剣を前に突き出し、突撃する。ラファーは凛と慧に攻撃しながら右に回避した。
ラ「危ない、危ない。チッ!かすったか。」
ラファーの左肩が凍りついている。間髪入れずにフレーネが畳み掛ける。『氷冷一突』が終わった後に振り向いた。
フ『氷壁』
凛と慧を隠すように巨大な氷の分厚い壁が出現する。
フ『水龍斬』
ミクが大量の水を発生させ、フレーネを包み込む。フレーネが剣を振り下ろすと、水の巨龍がラファー目掛けて襲いかかる。水の巨龍は時間が経つと共に通常の水に戻り消えていった。ラファーの姿が見えない。
フ「後ろ!」
ラ『闇雷』
無数の赤黒い雷が降り注ぐ。フレーネは『氷壁』を使い、自身の頭上に氷の壁を作り出す。しかし、雷が直撃したところの氷が瞬時に溶けて雷がフレーネに直撃する。
フ「ぐっ!闇属性…厄介ですね。」
ア「フェアリーリンク使おう!フレネに負担が大きいけど、今のままじゃ勝てない。」
フ『フェアリーリンク』
アリスとミクがフレーネに融合する。フレーネに妖精の羽が生えて、右は氷の羽。左は水の羽になっている。そして、右手に氷の剣。左手に水の剣を持っている。
ラ「いやぁ〜。楽しいね!早く君を殺したいよ。」
フ『妖精氷壁』
先程とは比べ物にならない速度と威力、大きさでラファーを『氷壁』の中に閉じ込める。
フ『高圧水纏一線』
左手に持っている剣を横に振る。それと同時に、水の剣が伸びて『氷壁』ごと真っ二つにした。
フ「流石にこれではやれませんか。」
またしても、ラファーは転移魔法で移動してフレーネの一撃を回避していた。
ラ「僕も武器使おうかな!この大鎌でも。」
そう言うと魔法陣から大鎌を取り出した。刃の部分だけで2メートルはある。
ラ「この大鎌はね、僕以外の血を与えれば与えるほど強くなって、僕の魔力を注げば注ぐほど鎌が大きくなっていくんだ。その分重くなるし、扱いは難しいけどね〜。」
フ『氷牙連弾』 『水散弾』
フレーネの周りに無数の魔法陣が広がっていく。その魔法陣から氷の塊と水の塊がラファーに向かって放たれる。
ラ『魔力連弾・改』
ラファーの周りに無数の魔法陣の広がっていく。その魔法陣から、無数の魔力の塊が放たれる。そして、お互いの魔法が相殺される。
フ『氷水双覇連斬』
フレーネが魔法を掻い潜り、ラファーに氷と水の剣で連撃を繰り出す。ラファーは鎌で攻撃を防ぐ。フレーネとラファーは攻防一体を繰り広げる。
その頃凛と慧は…
凛「ここで待機するように言われたけど、私達このままでいいのかな?」
(フレーネさんの力になりたい!)
慧「僕達はまだ弱い。でも、このまま指をくわえて見ているだけなんてできない!僕達は勇者と眷属。敵がどれだけ強敵でも立ち向かっていかなきゃいけない!」
凛「そうだね。ありがとう!決心がついた…フレーネさんを援護する!」
?「勇者よ。力を欲するものよ。」
凛「誰?」
(慧じゃないよね?これは、勇者が強くなる的なイベント!?)
慧「どうしたの?」
?「今は勇者にしか声は届いておらぬ。私は光の精霊。力を貸そう。ただし、契約とは違う。だから一部の力しか貸すことはできぬ。」
凛「わかりました。お願いします!」
凛の体を光が包み込む。
凛(頭に自然と魔法が浮かんでくる!)
『獅子光聖剣』
巨大な光の剣が『氷壁』を貫きラファーに襲いかかる。
?「眷属よ。」
慧「誰?」
?「勇者に力を分け与えた事で、眷属のお主にも声が届くようになったようだな。お主も私の力を使う事が出来る。」
慧「どういう事ですか?」
(自然と頭に魔法が浮かんでくる。)
『光聖砲』
慧は自分の銃をラファーに向ける。そこから光の光線が放たれる。
ラファーとフレーネの戦いに戻る
ラ「いいねいいね!フレーネ!ん?」
ラファーに光の剣と光の光線が直撃する。
ラ「ぐわぁぁぁ!」
凛&慧「当たった!」
ラファーに大ダメージを与えた。フレーネも驚いた様子だったが、さらに畳み掛ける。
フ『双頭龍氷水覇斬』
氷と水の龍が現れ合体して、更に巨大な龍となりラファーに直撃した。
ラ「ハァ…ハァ…誤算だった。足手まといかと思っていたそこの2人がこんな力を持っているとは。これは、こっちも全力でいかなくてはいけないかな!」
ラファーが魔力を解放する。それと同時に黒い魔力が放出される。魔力の量、質に大気が震える。
フ「まだこんな力が…。」
リ『サモンリンク』『獄炎猛連撃』
第4騎士団副団長リナ・ハウンドが参戦。
リナに紫黒い炎に包まれ、ラファー目掛けて飛び上がり蹴りや殴りのコンビネーションを決めていく。
リ「オラオラオラ!どうした?もっと根性見せてみろ!」
エ「リナ!離れろ!フレネ水を出せ!『炎爆陣』」
第4騎士団団長 エン・ボーガンが参戦。
エンの頭上に巨大な魔法陣が出現する。
フ「そういう事ですか。『豪水』『水天輪』」
フレーネが大量に水を出す。更にラファーを水の輪が拘束する。
ラ「こんなもの…。」
リ「ほら!そのままじっとしてな!『獄炎正拳』」
右拳に炎の魔力を全て込めてラファーのお腹目掛けて全力で殴る。
ラ「ぐっ!」
ラファーが怯む。
エ『炎爆鉄鎚』
エンが巨大なハンマーを『炎爆陣』に向かって力一杯振り上げる。魔法陣が上に向かって大爆発を起こす。更に、フレーネの出した大量の水と水蒸気爆発を起こし更に威力を増しラファーを襲う。爆発して悪くなった視界が晴れる。
上空にいたフレーネ、リナは炎爆陣より下に移動した為無事だった。凛、慧も爆発する寸前にフレーネが『氷壁』を発動した為無傷だった。
エ「ラファーの姿が見えんな。跡形もなく消し飛んだか?」
ラ「流石に団長2人と副団長1人それと成長段階の子供が2人…少々分が悪いと判断しました。それに、魔王様に呼ばれてしまいましてね。また戦えるのを楽しみにしていますよ。」
ラファーの声が何処からか聞こえた。
フ「逃げられましたね。『フェアリーリンク』解除。ありがとう。ミク、アリス。」
ミ&ア「お安い御用だよー!また用があったら呼んでね!」
ミクとアリスは消えていった。
リ「『サモンリンク』解除。ありがとね!スイーツ!」
ス「ヴヴヴゥゥ…ワン!」
炎を纏った巨大な犬スイーツは消えていった。
エ「第4騎士団警戒態勢!」
第4騎士団団員「ハッ!」
団員達はラファーや魔物が襲ってこないか警戒している。
凛と慧はフレーネ、エン、リナにお礼を言った。
フ「正直助かりました。どうしてここに?」
エ「団員達を鍛えようと思ってな!王都をでたらド派手な魔法が見えたもんでただ事じゃないと思って来てみたんだ!案の定魔王の幹部がいるとは…面白い!」
エンは気さくに笑っている。
リ「エン様!笑ってる場合じゃないですよ!魔王の幹部がすぐ近くにまで来てたなんて大問題です!」
慧(リナさんて戦ってる時と普段はまるで別人だ!)
フ「本当に……。」
その時、フレーネがその場に倒れた。
To be continued




