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Reality−勇者と眷属−  作者: Ongaku
21/27

五月病的ないろいろやる気が起きません_(:3 」∠)_

ク「さあ着きましたわ。」


マディ「フレーネを医務室に運んでおいてくれたまえ。」


レ「私はフレーネの看病に行くっス!」


マディ「くれぐれも余計なことはしないでくれたまえ。」


レ「棘のある言い方っスね!任せて下さいっス!」

騎士団の部下がフレーネを運んで行った。それにレイはついて行った。


マ「僕はこれで失礼します。やる事があるので。」

マリルクはソールフセスへと帰って行った。


ク「王へ報告に行きますわよ。」

5人は王の間へと移動した。5人は膝をついて王に頭を下げる。


王「頭を上げよ。誠にご苦労であった。勇者一行。また、魔族と戦い勝利を収めたのですな。」


凛「はい。もったいなきお言葉痛み入ります。しかしながら、敵の大将には逃げられてしまいました。」


王「退けたのだ。誇るがよい。して、今回は一体どんな魔族だったのだ?」


凛「死人を操る事が出来る魔族でした。名前はガヴァロアと名乗っていました。それにその部下が幹部の一人だと。最後はもう一人の幹部、レキンと言う魔族が助けに入りガヴァロアを連れ去っていきました。レキンと言う魔族はクロネさんと同じように別の場所へ移動できる魔法を使っていました。」


王「死人を操る幹部と空間を移動出来る幹部か。今回の魔族も人に化けておったのですかな?」


凛「その通りです。前回戦った魔族と同じように人の皮を被っていました。」


王「そうか。それを知っているものは?」


凛「私達と村の女の子くらい…です。」


王「そうか。今は混乱を避けたいので心のうちにしまっておいてくだされ。解決策を考えねばならぬな。それで、クロネとマディエスト。今回の魔族の魔法はどうだ?」


マディ「生物の観点から言いますと、魔力で強制的に脳を動かされている状態でした。脳にある記憶を使い、生前行った事が出来、そのガヴァロアの命令で自在に操れるようになっておりました。脳しか操れないので、腐敗が進んでいたり骨だけなら操る事すら不可能です。」


王「それは生きた人間にも通用するのか?」


ク「いえ。違う魔力を注ぎ込むことで抵抗する事が出来ます。死人は魔力がなく、抵抗できませんが生きているものであればそれぞれの魔力を保有しているので何もしなくても抵抗する力が働くので支配されることはまずありませんわ。」


王「死人にしか通用しないという事だな。不幸中の幸いか。しかし、最高幹部の死の王を彷彿とさせる魔族がいるという事か。着実に向こうも力をつけてきているのだな。」


慧「王様。僕たちはこれでいいんでしょうか?」


王「どういうことですかな?」


慧「この前も今回もそうですが、勇者一行である僕たちがこうしている間にも魔族や魔物に苦しむ人たちがいます。僕たちの目的は魔王を倒して平和をもたらすことだと考えています。力不足なのは嫌と言うほど分かっているのですが、魔王を倒すために過酷な旅をした方がいいのではと思う時があります。」


王「私達の世界にそこまでの気持ちを持っていただいて私はとても嬉しく思います。ですが、慧殿が口にした通りあなた達はまだまだ弱い。他の世界から来た勇者と眷属だから死んでほしくないというより、清水凛、杉本慧、一個人として死んでほしくないのです。魔族の住む大陸に行けば間違いなく死ぬでしょう。悔しい気持ちはあるかもしれませんが、今は力をつけるときです。騎士団長から許可が下りねばその旅を認めることは出来ないですな。それに、運命のいたずら…必然なのか魔族がいる所に勇者有。人助けも立派な勇者と眷属としての務めだと私は思います。」


慧「ありがたいお言葉に感謝いたします。肩の荷が少し軽くなりました。」


王「まだ成人していない子供に人類の未来を託すのはいささかおかしな話。ですが、勇者と眷属の力が必要なのです。どうかご理解いただきたい。」

王は深々と頭を下げた。


凛「お任せ下さい!困っている人を放っておけませんからね!」


王「頼みましたぞ!」

こうして王への報告を後にした。


ク「あなた達。これからどうしますの?」


凛「とりあえずはソールフセスに戻ろうかな。」


慧「そうだね。フレネさんとの修行も当分無理みたいだし。」


セ「わ、私もまだまだ学ぶことがあるので賛成です!」


マディ「勇者様方。1つお願いを聞いてはもらえないだろうか?」


凛「お願いですか?」

 

ク「一体何をさせるつもり?」


マディ「変異種の捕獲だ。ウィンル国で原因不明の大量発生につき、支援を要請されたのだよ。第5騎士団が対処に当たっているようだが、手が回らないそうだ。私はあいにく忙しい。もしよければレイと行ってきてもらえないだろうか?監視の意味も込めてな。」


凛「さっきも言った通り、困った人を放っておけません!行きます!」


セ「そ、そういう事なら私もい、行きます!」


マディ「決まったようだね。明日の朝、来てくれたまえ。」


凛&慧&セ「はい!」


ク「今のあなた達なら大丈夫だと思うけど気を付けて行きなさい。油断は禁物ですわ。」

マディエストと別れソールフセスへと入ろうとしている時に声を掛けられた。


イ「凛!慧!セラフィ!クロネ様!」


凛「久しぶりイクマ!」


慧「確かザーマ国に帰省してたんだっけ?」


イ「うん。今帰ったとこ。みんな揃ってどこかに行ってたの?」


セ「ビ、ビシエの村に行ってました!」


凛「大変だったんだから。」

イクマには魔族と戦ったという事だけ話した。


イ「魔族をまた退けたんだね。すごいよみんな!フレーネ様は残念だったけど。」


凛「フレネさん事なんで知ってるの?」


イ「ここに来る途中で話している人達がいたんだ。またフレーネ様が倒れたって。」


ク「フレーネは頑張りすぎて魔力倒れすることがありますわね。ラファーと戦った時もでしたわね。」


慧(3カ月前か…あの時は何もできなかったな。)


凛「そうですね。フレネさんが無理しないようにもっと力をつけなくちゃ!」


ク「その意気ですわ!」

雑談をほどほどにソールフセスへと帰還した。明日からの準備に備えてそれぞれの部屋に戻った。これからウィンル国へ行くことをイクマに伝えると付いてくることになった。朝第7騎士団の所へ行った。


レ「おはようっス!えっと君は誰かな?」


イ「イクマと言います。凛たちの学友です。凛たちからお話を伺い、私も志願いたしました。」


慧「ソールフセスで優等生でいい奴なんです!同行を許してもらえないでしょうか?」


レ「死ぬかもしれないっスよ?それでも行くっスか?」


イ「覚悟は出来ています!」


レ「それならよろしく頼むっス!まあお姉さんが守ってあげるから心配しなくていいっスよ!」

こうして副騎士団長率いる第7騎士団と凛たちはウィンル国へと向かった。


ウィンル国へ向かう馬車にて

慧「ところで凛って変異種の事分かってるの?」


凛「ううん。全然わかんない。」


イ「魔物の特別な個体だね。戦いを好んで強くなった個体が独自の変化をする。それが変異種。だからこそ今回の件は引っかかる。」


レ「ほう!流石は優等生っスね!」


凛「察するに変異種がこんなに発生するのはおかしいって事ですかね?」


レ「その通りだよ!君たち凄いっスね。変異種なんてそう簡単に出てこないっス!それに、魔物の種類によるっスけど、かなり強いっス。副騎士団長レベルとまではいかないっスけど、今までの変異種よりも弱いっス。通常個体より強いのは確かなんすけどね。それで私達が解明するために捕獲するっス。」


凛「最初マディエストさんは自分の私欲の為に動いてるのかなって思ってましたけど、いろいろと考えがあったうえで動いておられるんですね。」


レ「私欲の為って言うのも否定できないっスけどね!」


凛「そうなんですか?折角尊敬し始めていたのに…。」


レ「根は悪い人じゃないっスけどね。」


凛「これから向かうウィンル国はどんなところなんですか?」


レ「多民族国家っス!それと昔に大きな大戦があって大陸の半分にしか人は住んでないっス!」


凛「大戦ですか?」


レ「簡単に言うと滅ぼされた大陸半分の部族が魔族と結託してたっス!それで粛清って事っスね。」


凛「なんで魔族と…操られていたとか?」


レ「どうっスかね?その時にお姉さんがいれば…なーんて過去の事を話してもしょうがないっスよ。」


慧「そうですね。今は変異種の捕獲に力を入れましょう。ん?イクマどうしたの?」


イ「ああ。ちょっと馬車酔いしちゃって…ううっ!」


レ「外で吐いて欲しいっス!」


凛「あ!今気づいたんだけど、クロネさんにゲートで行けば良かったのでは?」


レ「それは厳しいっスね。遠くになればなるほど、ゲートが大きくなればなるほど魔力を消費するっスからね。いざって時に魔力が空だと戦えないっスからね。」


凛「それもそうですね。」

そんな会話をしながら無事ウィンル国の王都へと着いた。王都へ着くと早速王宮へと行き、王へあいさつしに行った。


サ「私はサルム・スコリクス王である。」


ユ「私はユーノア・スコリクス女王だ。」


サ「今回の救援感謝する。第7騎士団副団長とお見受けする。信用していないわけではないが、少々若すぎる気がするのだが…」


レ「はい。こちらにいるのは勇者一行でございます。」


ユ「ほう。この方々が。噂は兼ねがね聞いておる。」


サ「失言を許してほしい。」


凛「お気になさらず。」


サ「早速本題に入ろう。カリバーン戦士長。」


カ「はい!私の方から説明させていただきます。今の所発生原因が分かっていないのですが、ウィンル国各地で変異種と戦っております。第5騎士団の方々に散らばって対処しておられるのですが人が足りない状況です。皆様にはここから北の所へ向かってもらいたいのです。」


レ「分かりました。準備が出来次第向かいます。」


カ「よろしくお願いいたします。」

こうして息をつく暇もなく準備をして北の方へと向かった。


凛「王様の前だったので聞けなかったですけど、戦士長って何ですか?」


レ「リフダム国は騎士団しかいないっスもんね。みんな知っての通り、騎士団は王都の守りと全部の国を駆け回ってるっス。ただそれだけだと人が足りないから他の国には自国を守る戦士団があるっス。その長っスね。」


慧「なるほど。勉強になります。」


レ「さあ着いたっス。ここの村付近で暴れてるらしいっスね。先に村にご挨拶に行くっス!」

村に入ろうとすると門に防御魔法が張られた。門の上にスキンヘッドの男性が現れた。


タ「私はネーオド村シプロテ族の族長タフルクトだ!何用でここに来られた?」


レ「私達はリフダム国第7騎士団です!変異種の事でここに来ました!」


タ「あなた方が騎士団なのですか!失礼した!中に入られよ!」

レイたちは村の中に入った。タフルクトは謝罪するとともに、ここに現れている変異種について話してくれた。


タ「ここらに出た変異種はネキヤト。本来風しか使わないはずなのだが、変異種は雷も使う。見た目も少し違い、角が2本生えている。我々シプロテ族は守りを得意とする部族。なんとか村を守ってはいるが、変異種を倒す程の力がなくてな。定期的に攻撃を仕掛けては帰っていく。まるで知能も身に着けたように。待っていれば向こうからやってこよう。」


レ「いや、私達が捕まえに行くっス。どこにいるか分かるっスか?」


タ「な…あそこの森の中にいるのは分かっている。君たちだけで大丈夫なのか?」


レ「何とかなるっス!」

騎士団の団員を分け、村の守りに半数。森の外に4分の1。もう4分の1はレイたちと一緒に森の中へ変異種を探しに入った。横一直線に広がった。見つけ次第報告するという作戦だ。しばらく歩いた後、レイが何か痕跡がなかったかと全員に向かって叫ぶ。凛たちの声はしたが、騎士団員の声が明らかに少なかった。そこで、全員に集合の合図を出した。集合しに来たのは凛たちしかいなかった。


慧「あれ?他の団員の人達は?」


イ「もしかして…。」


レ「やられたみたいっスね。相当頭がキレるみたいっス。」


セ『地操壁』

土の壁を作り出して、全員を囲んだ。


凛「囲まれてるみたいだね。」


セ「ど、どうしますか?」


レ「変異種はお姉さんに任せて欲しいっス。通常個体は任せたっス。」


凛「分かりました!」


セ「で、では行きます!」

土の壁が無くなる。


レ『科学魔法ー無臭ー』

試験管を取り出し割る。それと同時に凛が光で目つぶしする。周りにいたネキヤトはひるんでいるところに、各々攻撃しに行った。各個撃破していく。倒していく中で凛は背後に気配を感じた。


凛『光地剣』

首筋に噛みつこうとしているネキヤトがの口に光と土を纏わせた剣を振る。その剣に噛みつき攻撃を防いだ。そして、前足で雷と風を纏った一撃を食らわせた。凛は吹き飛ばされ、木に激突する。

凛(痛い…でも倒せない相手じゃない。というか今のが変異種だね。)

 「レイさん!ここです!」


レ「了解っス!ここで使えるのは…『科学魔法ー重力ー』」

試験管をネキヤトに投げてそれが割れた。重力で変異種のネキヤトが地面にめり込む。

レ「まだまだ行くっスよ!『科学魔法ー土木束縛ー』」

試験管を投げる。割れた付近の土と木がネキヤトを縛り上げる。身動き出来なくなったが抵抗を見せる。

レ「しょうがないっスね~『科学魔法ー状態異常・睡眠ー』」

試験管から液体が出て、ネキヤトの体内に入った。するとネキヤトは眠りについた。その後、周りのネキヤトを始末して団員たちの亡骸を探し出して森を後にした。村に帰るとレイは解剖を始めた。解剖が終わり、凛たちの元へやって来た。


凛「どうですか?何か分かりました?」


レ「残念ながら発生原因は分からなかったっス。他の変異種も見つけて捕らえて行くしかないっスね。次の村へ行くっスよ!」





To be continued

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