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Reality−勇者と眷属−  作者: Ongaku
20/27

次はツキメラかな…

フ「逃げられてしまいましたね。」


慧「すみません。」


フ「いえ。私がとどめを…」

フレーネはその場に倒れてしまった。


凛「フレネさん!」

フェアリーリンクが解けてミクとアリスが出現した。


ア「あれだけ無茶すればこうなっちゃうよね。」


ミ「すみませんがフレーネさんをお願いします。」

2人はそう言うと消えていった。


セ「肉体と魔力の疲労と傷で気絶しておられますね。傷を癒せば命に別状はないと思います。」

フレーネの傷を癒した。


凛「良かった…。」


ヨ「お父さん!お母さん!」

遠くで声が聞こえた。ヨモナはフレーネによって拘束された両親の元へ駆け寄っていた。両親だけでなく、そこら中にいる死人は腐敗が進んでいるもの以外は人格が戻っていた。その頃には夜が明けていた。


父「ヨモナ!どうしてここに?」


母「無事だったみたいで良かったわ!ん?動けない!」


村人「何が起きてるんだ!?確か夜寝てそれで…。」


ヨ「えっとね!いろんなことがあったの!」


メ「積もる話はあとにしよう。」

セラフィに拘束を解かれたメロがやって来た。凛と慧とセラフィの3人は拘束された人達の氷の枷を外して回った。全員を集めてビシエの村へ行くことにした。ビシエの村では残った人たちが騒いでいた。タクールに残っていた団員を全員拘束して、凛たちによって説明が行われることになった。


凛「皆さん!集まって貰ってありがとうございます!順を追って説明します。先ずはギルドタクールこの構成員は魔族でした。そしてそのマスターであるガヴァロアは死んだ人を操るというとんでもない魔法を使う魔族でした。」


村人「何言ってるんだ!ガヴァロアさんがそんな事をするわけないだろ!」


村人「そうだ!俺達が苦しいときに唯一手を差し伸べてくれたのはあの方だった!」


村人「この村の事をなんも分かってないよそ者が!」

凛たちに猛反発を起こす村人たち。


メ「いい加減にして!」

場が静まり返る。


メ「この人達、ううん。勇者様達が言ってることは本当なの!」


村人「勇者?こいつらが?」

ざわめく村人。


メ「今日朝別の場所で目を覚ました人。もう死んでるの!タクールの人か死人に殺されてね!」


村人「いい加減にしろ!嘘つくんじゃない!あのお方が」


メ「いい加減にするのはそっちだよ!私は操られている時なぜか意識が戻ってしまった。体のいう事は利かなかった。危うくヨモナをこの手で串刺しにするところだった。それに薄々気づいてるんでしょ?死者は体温が低い。体の機能も失われてた。私達は夜地下で働かされていた。夜自分の家族友人恋人がいないことに気づいてた人もいたはずだよ!?」

村人達は図星を突かれ誰一人口を開けなかった。


メ「私達がまたいつ正気を失うかわからない…だから、お願いします。私達を跡形もなく消し去ってくれませんか?」

メロは最大限の笑みを浮かべて泣いていた。


ヨ「お姉ちゃん?そんなの嫌だよ!」


村人「そ、そうだ!また正気を失うとは限らないだろ?」


村長「…わしもいつの間にか死んでおったみたいじゃな。こんな最後を迎えるとは思わなんだ。だが、幼子が村の事を考え自分の命を差し出す程の覚悟。それに答えないわけにはいかんの。わしも眠らせておくれ。」


死村人「そうね。大事な人を傷つけたくないもの。私も覚悟を決めたわ!」

次々と死人から覚悟を決める言葉が上がった。それに納得できない村人達が声を上げる。


メ「ごめんねヨモナ。幸せになるんだよ!」


ヨ「グスッ…分かった…さみしいけど。ヨモナ頑張る!」


メ「流石私の妹!偉いね!」

2人は泣きながら抱き合っていた。


母「2人共いつの間にか大人になっちゃって。お母さん嬉しいわ!」


父「そうだな…自慢の家族だ!」


村人「畜生!畜生!せっかく会えたのにこんな最後認めねぇぞ!」


セ「み、皆さん!1つ提案があります!クロネ様ならなんとかできるかもしれません!」


村人「クロネ様?」


セ「第八騎士団団長クロネ・テンタル様です!」


村人「あの魔法使いの!?頼む!どうにかしてくれ!」

セラフィは魔法を使いクロネとコンタクトをとった。クロネは分かったと一言呟いた。その瞬間に扉が村に現れ、そこからクロネともう1人女性が出てきた。


セ「マリルクさん!?」


マ「やあセラフィ。」


セ「こ、こちらは副騎士団長のマリルクさんです!」


凛「初めまして!凛です!よろしくお願いします!」


慧「慧です。よろしくお願いします!」


マ「凛と慧だね。よろしく。早速取り掛からないとね。」


ク「あなたたちも協力しなさい!」

メロを魔法陣の中に立たせた。クロネはとマリルクが呪文を唱えて魔法を構築していく。凛たちは魔力を流して協力している。


ク「いきますわよ!」

魔法陣が光を放ちメロを包み込んでいく。


ク「解析完了したわ。魔法を解くことは可能よ。ただ魔法を解けば即座に魂はあるべき場所に帰る。魔法を解かなければ永遠に体に縛られることになるわ。例え灰になってもね。今は術者が弱っているせいで操られてはいないようだけどいつまでもつかもわからないわね。」


村長「そうですか…それなら魔法を解いてもらうしかありませんな。」


マ「その前に別れを済ませた方がいいんじゃないですか?」


村長「しかしいつまた操られるかわからない状況。」


ク「支配の魔法を上書きすればいいだけですわ。わたくしには造作もない事。」


村長「なんと!そんな事が可能なのですか!?」


ク「ええ。ただし、明日の朝までですわ。長引けばあなたたちの覚悟も揺らいでしまうかもしれませんからね。」


村長「お心遣いに感謝いたします!」

死人の足元に魔法陣が現れる。パチンと指をクロネが鳴らした。


ク「これでいいわ。残り一日悔いのないようにね。」


村人「ありがとうございます!あんたらにも悪いことしたな。すまなかった。」


凛「いえ。皆さんの気持ちはごもっともですから。」

メロ達も凛たちの元へやって来た。


ヨ「ありがとうございました!ヨモナを守ってくれて!お姉ちゃん達を助けてくれて!」


凛「ごめんね。もっと早くここに来てれば…。」

下唇をかみしめる。


メ「そんな事言わないで下さい。心から感謝してるんですから。おかげで魔族の支配から解き放たれて、家族で過ごすことが出来るんですから。あの、フレーネさんにもお礼を伝えていただけますか?」


慧「もちろんだよ。」


メ「ありがとうございます!」

両親もお礼を述べて家へと戻って行った。今日の夜はお別れ会をするそうだ。それまでは家族で過ごすようにと。


マ「じゃあ行ってきますね。」

杖を構えると黒い魔力が大きくなり、穴が空いた。マリルクは旅人や他の村の人を家に帰す役割を買って出た。穴の先には目的地の場所が現れている。


ク「さて、命に問題ないとはいえ体の中は深刻なダメージを受けているわね。」

フレーネを見てクロネ言った。


凛「クロネさんの力を持っても治せないですか?」


ク「わたくしは魔法を使えても人体を治す事に長けていませんからね。」


慧「フレネさんをその扉から王都に帰してあげることは出来ないんですか?」


ク「マリルクの魔法もですけど、この魔法には弱点があるわ。それは無理やり魔法で空間を繋げているからある程度の魔法耐性がある者じゃないと魔力によって体内部にダメージを受けて死んでしまうわ。今回の様に死んでいるものには関係ないけど。今のフレーネは魔力耐性が全くないわ。」


凛「私達で王都まで送るしかないね。」


ク「仕方ないわ。第7騎士団と話てくるわ。」


凛「第7騎士団…あのマディエストって人ですね?」


ク「あら。知ってるのね。」


凛「私達がピンチの時に助けて下さったんです。」


ク「そう。面白い物でも嗅ぎつけたのかしら?まあいいわ。頭がおかしいから気をつけなさい。」

そう言うと指を鳴らした。扉に消えていった後少ししてまた扉が開いた。


マディ「おやおや。これはこれは勇者様。ご無沙汰しております。」


凛「ご無沙汰してます!あの時はありがとうございました。フレネさんをお願いします!」


マディ「どれどれ。」


?「おっとっと!」

ガシャーンと言う音とともにマディエストに医療機器をぶつけてこけた女性が現れた。


ク「相変わらずですわね。」


?「あちゃー!またやっちゃったっス!」


セ「だ、大丈夫ですか?」


マディ「またか…。何度言えば分かるんだ!」


?「分かってはいるっスよ?でもやっちゃったものはしょうがないっス!」


マディ「はぁ。まあいい。とにかく解析するぞ。」

2人は医療器具を使ってフレーネを調べた。


?「そうっスね。これは魔力回路だけじゃなくて魔力溜もボロボロっスね。自然治癒だけじゃどうしようないっス!」


凛「魔力溜…確か魔力が溜まる場所だったよね?」


?「そうっス!これは手術が必要っスね。」


マディ「と言う訳だ。君たちは他の場所に行ってくれたまえ。」


ク「そうしよう。」

手術が終わった報告があった。その頃には夜が更けお別れ会の宴が始まろうとしていた。


マディ「これで大丈夫だ。」


?「傷も私の魔法で癒したから大丈夫っス!」


凛「どれくらいで目を覚ますんですか?」


マディ「フレーネ次第だな。」


凛「そうですか。早く元気になるといいな…。」


慧「だね。」


?「さあ君たちは宴の席に行くといい。このお姉さんがフレーネの事を見ているからね!」


セ「で、でも。」


?「君たちがこの村を救ったんだ。主役がいないと。」


凛「…分かりました。あの、お姉さんの名前は?」


レ「名乗ってなかったっスね。色気むんむんの大人のお姉さん…第7騎士団副団長レイ・ソリューアっス!気軽にレイって呼んで欲しいっス!」


凛「レイさんよろしくお願いしまっス!」


慧「口癖移ってるよ笑。」


セ「本当でっスね…あ!」

場が和んだところでレイを残して宴へと向かった。


マディ「す、素晴らしい!一体どういう理屈なんだ!君の体を調べさせてはくれないかね?悪いようにはしない。」


死村人「困ります!」


ク「ほら。頭のおかしいやつでしょ?品を下げるからやめて欲しいですわ。」


凛「あはは…今は不謹慎ですよね。」

結局メロがマディエストのところに名乗り出ていた。マディエストは満足すると魔族を連れて帰って行った。凛たちに感謝の言葉がかけられ、別れを惜しみ宴は朝まで続いた。笑い合う者、悲しむ者、抱きしめ合って愛を確かめ合う者、三者三様だった。


ク「それでは魔法を解除するとしよう。最後に言葉を述べておくといいわ。」

凛たちはメロ達の場所にいた。ヨモナにそれぞれ言葉をかけていく。そして、メロは凛たちにも話しかけてきた。


メ「本当にありがとうございました。死なずに大人になって誰かと恋をして家庭を持って幸せを築けたかもしれません。本音を言えば消えたくない。でも、いつまでもこの世界に留まってるわけにはいきませんからね。私達の代わりに誰かを救ってあげてください。この世界を平和にしてください。誰もが当たり前の幸せを手に入れれるように。最後に勇者様たちに会えて良かったです!」

3人は泣いていた。


凛「約束する。」


メ「皆さんお元気で!見守っていますよ!」

体が光に包まれる。


ヨ「お姉ちゃん!お母さん!お父さん!」

皆泣きながら微笑んでいた。光が消えると抜け殻となった体はその場に倒れた。しばらく泣き声しか聞こえなかった。その後、残った人で一人一人埋葬していった。1人1人祈りを捧げた。


慧「ヨモナちゃん。これからどうするの?もし良かったら僕達と来る?」


ヨ「ううん。ヨモナこの村が大好きだからここに残る。」


慧「そっか。何か困ったことがあったら呼んでね!」


ク「残念ですわね。見た所光るものがあるのだけれど。」


セ「これ私達につながる魔法石のネックレス。」


ヨ「ありがとう!」

首にネックレスをかける。


凛「元気でね!必ずお姉ちゃんとの約束果たすからね!」

ビシエの村と別れを告げ王都へフレーネを連れて帰路につくのだった。





ガ「くそ!この私が…許さんぞフレーネ・ハイス!!!」


レ「少し声が大きいよ。あのお方が来るんだから。」


?「やあ元気にしてた?」


ガ「申し訳ございません!折角の作戦を台無しにしてしまい…。」


?「別にいいよ♪君の魔法があればまた遊べるからね♪」


ガ「お言葉ですが勇者共は始末しなくてよろしいのですか?」


?「今はそこら辺にいるアリと変わらないからね。虐殺は好きだけどたまには歯ごたえあるやつと戦いたいんだ♪だから成長するまで置いとくんだ!最後は絶望を与えて殺すんだ♪楽しそうでしょ?」


ガ「フレーネの始末はぜひわたくし目に!」


?「いいよ♪レキン君。君の方は順調かな?」


レ「はい。兵を集めております。来るべき日は近いです。」


?「楽しみだなぁ♪」




To be continued



おまけ

慧「思ったんだけど扉を相手の体に開けば内臓とか握り潰せるんじゃない!?」


凛「確かに!最強の能力だよね。」


ク「残念だけどそれは出来ないわ。扉を維持するには魔力を安定させる必要がある。魔力の波で簡単に発動できなくなるわ。生物には魔力の波がある。つまり人の体内には開けないわ。」


慧「なるほど。また一つ勉強になりましたね。」




挿絵(By みてみん)

元気爆発ネピアちゃんだよ⭐️

よろしく!

尻尾?デリケートな事は聞かないで!嫌われちゃうよ?

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