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Reality−勇者と眷属−  作者: Ongaku
10/27

動き出す者達

ない!

凛と慧は魔物の群れと背中合わせで戦っていた。


凛「はぁ…はぁ…魔物の血で剣の切れ味が悪くなってきた。それに返り血で手が滑る」


慧「こっちも体力の限界だよ…」


次々と襲い掛かる魔物。ティレンとの戦いで疲弊しきった2人には苦行だった。


凛「あ!」


凛の剣が魔物に刺さり、返り血で手が滑り武器を失ってしまった。それに、傷が浅いのかその魔物は凛に襲い掛かる。


慧「危ない!」


慧が凛を襲ってくる魔物を攻撃する。凛はひるんだ魔物に追撃で蹴りをくらわす。2人のコンビネーションが洗練されていく。2人はとっくに限界を迎えている。それでも2人は諦めすに戦う。


凛「ありがとう!」


慧「どういたしまして…でもこのままじゃやられちゃうよ」


凛「そうだね…退路を確保して逃げよう。慧が見てる方向に行こう!」


慧「分かった!」


慧が目の前の魔物を倒し逃げる隙が出来た。


慧「今だ!」


慧が振り向いて凛に声をかける。


凛「慧!後ろ!」


慧は魔物の放った岩の塊が直撃して吹っ飛んだ。


慧「くっ…」


凛は慧の元に走り出した。


凛(やばいやばいやばいやばい!慧が死んじゃうよ!)


慧「逃げて」


凛「何言ってるの?そんな事出来る訳ないよ!」


慧「僕の事はいいから逃げろって言ってんだろ!凛まで死ぬ必要はないだろ!?」


凛「ここで…仲間を見捨てて何が勇者なの?私は絶対に誰も見捨てない!」


セリフを言いきった後無情にも魔物の攻撃を凛が直撃して倒れこんだ。


?「斬り裂け『変形』『風ノ太刀一線』」


慧と凛の頭上に風の斬撃が通り抜けていった。魔物の大半がその攻撃で絶命した。


?「これはこれは勇者様方。ここに何様ですかな?」


凛「あなたは確か会議でお会いした事ありますよね?」


マ「ええ。マディエスト・ペテンです」


慧「助けて頂きありがとうございます!」


凛「ありがとうございます!私達はギルドの依頼でこの森に入って異臭を辿っていたらここに着きました。そこでダークエルフのティレン・テイストと戦闘しました」


マ「ほう。それで勝ったのですか?」


慧「はい。そこに魔物の群れがやってきてこの有様です」


マ「それは素晴らしい!」


マディエストは拍手する。


凛「ペテンさんはどうしてここに?付き添いの方も少ないようですし」


マ「私はダークエルフが出たとの報告がありましてね。様子を見に来たんですが既にお2人が倒されたようで」


慧「そうだったんですねって何を!?」


凛「きゃ!」


マディエストは2人に試験管のようなものを投げつけた。試験官は割れ、中身が2人に飛び散る。


凛「あれ?傷が」


慧「本当だ!いったいこれは?」


マ「これは私の部下が作った物で『科学魔法』というものです。さっき使ったのは傷を癒す魔法が込められた物でした。」


凛「回復アイテムですね。街でも売ってるんですか?」

 (ポーションみたいなのがあれば戦いが楽になるな~)


マ「いえ。自然治癒力を高めるものはあっても薬で即座に治るものはありませんよ」


慧「そうですよね」

 (もしかしてエンさんに飲まされた薬がそれだったのかな?)


凛(そう簡単にはいかないか。フレネさんに飲まされてた薬が一般の回復薬だったのかな?)

「その『科学魔法』を世の中に広めれば…」


マ「量産出来るものではないのですよ」


慧「そんな貴重なものを僕達に使って良かったんですか?」


マ「何をおっしゃってるんですか?勇者様方は魔王と戦い英雄となる方々。傷を癒すのは当然の行為です」


凛「そう言ってもらえると助かります」


マ「勇者様方。後の事は我々に任せて王都にご帰還されてはどうですかな?」


凛「そうですね。今の私達じゃ足手まといですし」


マ「勇者様方を護衛せよ」


凛たちは王都へマディエストの部下に護衛されながら帰った。


マ「貴重なモルモットが手に入った!素晴らしい!すばらぁすぃいいい!」


凛たちが帰った後マディエストは笑っていた。


王都へ帰った凛たちはマディエストの部下にお礼を言い、部下たちは帰っていった。


凛「慧。もうあんなこと言わないでね。私は誰に何と言われようとも誰も見捨てたくないから!」


慧「ごめん。でも凛まで死んじゃうなんて嫌だったんだ」


凛「それは私も同じだよ!だから体が勝手に動いたの。」


慧「そっか。そうだよね。うん。分かった。2人で生き抜こう!」


凛「おー!あー疲れたぁ!傷はいえても魔力と体力が底を尽きたよ」


慧「ギルドの報告は明日にして今日は宿に泊まってゆっくりしよう!」


凛「賛成!」


2人は豪華な宿に泊まり英気を養った。


凛「元気いっぱい!今日も頑張るぞ!」


慧「お、おー!」


凛「なんだその返事は~」


慧「おー!もう!早くギルドに報告に行こう!」


凛「よし!行こう」


ギルドリフダム

マニカ「凛!慧!お2人とも凄い活躍ですね!」


凛「何のことですか?」


マニカ「ダークエルフの件ですよ!第7騎士団団長のマディエスト・ペテン様が国に報告なさりました。王都ではちょっとした騒ぎになってますよ!伝説の始まりですね!」


慧「…そうですね。僕達の旅はここからです!」

 (素直に喜べない自分がいる)


マニカ「?」


ネ「は~い!2人共おっひさ~!元気爆発ネピアちゃんだよ♡」


凛「ネピアさんお久しぶりです!」


ネ「大活躍みたいだね☆一か月前とは大違い!!という事で2人のランクは一気にBランクまで上げちゃうよおおお♡」


凛(でた!実力が認められていきなり高ランクになるやつ!でも、私達は努力の成果かな)

凛&慧「ありがとうございます!」


?「おい!邪魔だどけ!」


凛たちが受付の前で話していると紫の髪の色をした男が怒鳴ってきた。


凛「すみません」

 (何こいつ?すごい感じ悪い。同年代くらいにしか見えないんだけど!)


慧「すみません。凛あっち行こう」


ネ「ダメだよライく~ん!みんな家族なんだからさ☆」


ラ「フン!それはお前らが勝手に言ってるだけだろ!俺は仕事をしながら金を稼げればそれでいい」


ネ「凛ちゃん慧くんごめんね~!ライくんは反抗期だから許してあげてね☆」


慧「大丈夫ですよ。僕たちがお邪魔だったのは事実ですし…」


ネ「大人だねぇ」


ラ「チッ!あんた程の力があれば今すぐにでも…勇者共は何してんだか」


凛「さっきから聞いてれば反抗期だからって失礼なんじゃない!?」


ラ「なんだお前は?」


凛「勇者ですけど?」


ラ「お前が勇者だと?…ふふふ…ははは。面白い冗談を言うやつだ」


ネ「正真正銘勇者の凛ちゃんだよ!」


ラ「…ランクは?」少し目を見開いた。


凛「実はさっきBに上がったの」凛は少しドヤ顔した。


ラ「今Bに上がっただと?A+でもないのか。話にならんな。次の仕事を頼む」


凛「私達にも今受けれる一番難しい仕事を下さい!」受付の机を台バンして前のめりになる。


ラ「お前ら死ぬんじゃないか?」


凛「それはこっちのセリフです!大体あなたのランクは?」


ラ「B+だ」


凛「あんまり変わらないじゃん」


ラ「すまない。弱者の声は聞こえないんだ」


凛「なら戦ってみる?」

 (まじでむかつく!)


ラ「ほう。いいだろう」


慧「2人共落ち着いて!」


一触即発を慧が止めに入る。


ネ「喧嘩するほど仲が良いってね!ライくんのそんな姿初めて見るよ」


ラ「な!?そんな事は断じてない!」少し動揺する。


マニカ「ライ、次はこれをお願いね。凛と慧にはこれをお願いします」


ライは仕事内容を確認するなりギルドを後にした。ライが去った後


ネ「ライくんがあんなに話してるの見たことないよ!凛ちゃん慧くんライくんと仲良くしてあげてね☆」


慧「善処します。ライくんはいつからこのギルドに?」


ネ「10年前くらいかな。ネピアが依頼で出かけてるときに死にかけた子供が倒れてたの!それがライくんだった。それでうちで面倒を見ることにしたの☆」


凛「そんな過去が…」


ネ「出会った時からあまり喋る子じゃなかったんだけど、なんか心を閉ざしてる感じがするんだ!でも、2人と話している時は本音って感じがしたんだよねぇ。だからもっとお話ししてあげてね☆」


凛「さっさとランクアップしてバカにされないようにします!そしたら対等に話せるかな?」


慧「そうだね!早速僕達も仕事に行こう!」


凛「その前に剣を買わなきゃ!」


ネ「気を付けてね♡」


凛たちは武具屋ネピアに行った。


ネ「いらっしゃい♡」


凛「え?さっき見送ってくれましたよね?いつの間に?」


ネ「小っちゃい事は気にしない!!何が欲しいのかな?」


凛「剣を失ったので新しい剣を…出来れば魔力が切れても戦えるのが良いです!」


ネ「うーんと…これなんてどうかな?これは魔力を貯めておける剣なんだ☆自分の魔力を予めこの剣に貯めておけば魔力が切れた時でも少しの間戦えるよ!自分に魔力を補充出来る訳じゃないからね!ただ、魔力を纏って切れ味を保ったり折れにくくするだけだからそこは気を付けるように♡」


凛「いい剣ですね!これにします!」


ネ「毎度あり☆」


慧「しっかりとお金は取るんですね」


ネ「当たり前でしょ!こっちは商売なんだから♡」


凛「ありがとうございます!さあ冒険に出かけよう!」凛は剣を受け取り掛け声をかけた。


慧「おー!」


ネ「ちょっと待って!慧にはこれ渡しとくね☆」


慧は袋を受け取った。慧「これは?」


ネ「困った時に開けてみて!きっと役に立つから♡ 2人共気を付けてね!」


凛&慧「はい!行ってきます!」


2人は店を出た。依頼の内容はトハマホの村に行き魔物退治をする事。


慧「えーと。地図によるとアウタムに向かう途中にあるみたいだね!」


凛「結構遠いね。馬車仮にいこっか」


慧「そうだね」


2人は馬車を借りることにした。その途中大きな教会を見つけた。そこで金髪の女性が演説している。


?「我らの主、神ゼロ様はとても寛大なお方です!信じ、讃え、崇める者にはその恩恵を授かるでしょう!さあ共に主へお祈りを!!!」


凛(ここの神様はゼロって名前なんだ。結構いい名前かも。ゲームとかで神をモチーフとしたやつ好きだったな~)


慧(日本人はあんまり神様を信じてないからこうやって大々的にやってるの新鮮だな)


2人は足を止めることなく馬車を貸してくれる場所へ行った。


凛「すいません!馬車を借りたいんですけど」


?「へい!冒険者の方ですかい?」


慧「はい。そんなところです」


ジョ「あっしはジョーマン・センペイって言いやす。以後よろしくお願いいたします!」


ジョーマン・センペイ ターバンを頭に巻いていて目しか見えない。


凛「私は清水凛です」


慧「僕は杉本慧です」


ジョ「なんとあんたらが勇者様かい!?ならお金を取るわけにはいかねぇですなぁ」


凛「それは申し訳ないです!ちゃんと払いますから!」


ジョ「それなら今回はタダで次からは払ってもらいましょうかね。常連さんになってくだせぇ!」


慧「それならお言葉に甘えましょう」


凛「それでは借りていきますね!」


ジョ「へい!毎度あり!」


2人はトハマホの村に向かうのだった。


場面は変わりこの場所には大きな円卓があり、その周りに椅子が複数置いてある。そこにはフードをかぶり仮面を着けている男女が座って話している。空席がほとんどだ。


?「それで今回の勇者は脅威になりそうか?」


?「いえ。今のところは大丈夫な様です」


?「いちいちこんな事で呼びつけんじゃねぇ!さっさと殺っちまえばいいだろ!」


?「我々が手を下すまでもない。労力と時間の無駄だ」


?「ならさっさと解散しようぜ!」


?「…」




                                  To be continued

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おまけ


慧「ネピアさんギルドと武具屋に同時にお客さんが来た時どうしてるのかな?」


凛「うーん。ギルドは他の人がいるからちょっと待ってもらってる間に武具屋の方を終わらせてからギルドに行くんじゃないかな?」


慧「武具屋にはネピアさん以外いないよね?ギルドまで距離あるしどうやって対応するんだろう?移動速度早いし…まさか双子とか分身とか?」


凛「あ!ネピアさん!ネピアさんって双子ですか?」


ネ「ううん!弟妹はいるけどね!」


凛「物凄い似てるとか?」


ネ「全然だよ☆」


慧「分身は使えますか?」


ネ「出来るけど街にいるときは全く魔法使わないからね!」


慧「そうなんですね!ありがとうございました!」


後日


慧「ねえ、凛。答え合わせする為に2人で同時に武具屋とギルドに入らない?」


凛「それ面白そう!で、どうやって同時に入る?」


慧「通信魔法は使えないから、今から10分後に同時に扉を開けよう!」


凛「分かった!それで、時計あるかな?」


慧「( ゜д゜)ハッ!ない…そういえばこの世界に来てから時計見てない!」


凛「時計はなくても一日の始まりと終わりは分かるからね。現代の日本人と違って時間に追われてないんだね!」


慧「つまり現代階では確かめる方法がない!」


凛「通信魔法覚えたら挑戦しようね( ;∀;)」


2人は謎の握手を交わしたのだった。


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