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冬のあしあとは黄金に輝く

作者: 索☆創

二屋根ふたやねの 軒より落ちる 冬のあしあと

 ズンと響きて 重なり積もる


雪やみて 日溜ひだまる小春の 柔らかさ

 過ぎ行く時を 氷柱つらら涙す


野は緑 芽吹く若葉に 光る玉

 四月の雪は 降りて積もらず




青空に 駆ける子の背の 華やかさ

 隠れる我の 背は真白にて


しとしとと 降りてはやまぬ 五月雨の

 ぬるさとともに 音も染み込む


暖かく 吹雪し桜花の ひとひらよ

 月に照らされ 我が身に積もる


滔々(とうとう)と 流れる大河も 滴から

 我も加わらん また降る日まで



 冬のあしあと、とお題を頂いて、真っ先に思い出したのは向かいの建物の落雪でした。

 最近は無落雪方式の屋根(屋根の上で溶かす事)が多いのですが、向かいは南向きに傾斜をつけて雪を落とす方式の屋根です。

 南側に落ちた雪は日に照らされて溶けて消える、はずなんですが・・・。

 ハイ、自分の住んでる建物があるので日陰になってしまってるんですね。


 結果、そこそこの高さから落ちて圧縮された雪は、くっきりと残った冬のあしあととしてゴールデンウィークぐらいまで残ります。


 冬のあしあと(に積もった雪)黄金に輝く(GWまであるよ)

 無駄に壮大なタイトルになりました。

 冬に現れる魔物と対峙した勇者。

 倒された魔物から続く足跡の先。

 朝日に照らされたそこには・・・!

 

 みたいな。


 五月までは(足跡)があるよと書きたかっただけで、そのまま書いても面白くできなかったから、仕掛け付き素人短歌にしてみました。


 前の三首は情景を、後ろの四首は雪の心情を。

 本格的に短歌をやっている方には噴飯モノ(珈琲返せ)でしょうが多目にみてください。


 仕掛けは単純なものです。

 たぶん、すぐ気づくはず。

 気づいてちょっと笑って頂けたら幸いです。



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― 新着の感想 ―
[一言] 索創☆実現機さん、雪深い場所にお住まいなんですね! 私は親戚が雪かきが必要な場所にいるのですが、今年は雪がまったく降らなかったため、恒例行事の氷室に雪を入れる「氷室の仕込み」も、今年は雪なし…
[良い点] ふゆのあしあと 見つけました。 なんとまあ、粋なことをされる! 雪のたくさん降る地域にお住まいのようで、雪への親密度というか優しさが素敵な短歌でした。 ありがとうございました。
[良い点]  上手く表現はできませんが、勢いのある詩だと感じました。  冬のあしあとの表現でありながら、春の躍動感があり、更に解説を読んでなるほどと思いました。 [一言]  読ませて頂きありがとうござ…
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