第2話
私は今倒れていた
いや、別に転んだ訳では無く起きられないのだ、
その理由は3時間程前に遡る。
私は相変わらず森の中を歩いていたがしばらくしてある物が見えてきたのだ。
「これは、果物かな?」
それは緑色の丸い果実だった。
「これ食べられるのかなぁ、でもそろそろお腹も空いてきたし取り敢えず少しだけ囓ってみるかな。」
それを囓ってしまったのだ、だが別に実には問題なかったのだ、そう実は大丈夫だったのだが、中にある種を間違って食べてしまった。
そして食べてから少し立つと目眩が起きた。
(うっ もしかしてこれ食べちゃいけないやつ?もしかしたら世界図鑑に登録されて書かれているかな)
「【世界図鑑】………やっぱり。」
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シリビアの実
シリビアの木になる果実で、比較的に涼しい所に生えていることが多く、その実は美味しい。
ただし、中にある種には微量の麻痺毒がある為食べるときには気おつける必要がある。またその種は回復薬の材料に使われる。
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「どうしようっ苦しくなってきたし。」
エリカは立てなくなり、倒れてしまった。
(取り敢えず意識は保たないと、微量の毒と言っても死なないとは限らないし。)
そして現在に至る訳だが、実際全然毒も無くならず手もほとんど動かなくなっていた。
(このままだとそろそろ危ないかもしれない)
そんな事を思っていたそんな時だった
『数値が一定に達しました、スキル【毒耐性小】がセットされます』
「んっんー、良かった体が動く様になってきた見たい本当に危なかったなぁ。」
「何時間もたって本当にお腹が空いてきちゃった。 あまり食べる気が起きないけどこれ食べるかなぁ、まぁ種に気おつけて食べればちゃんと美味しいし大丈夫かな。」
「うん。お腹いっぱいになった、でも少し飽きちゃったなぁ。」
(よしっ!探索再開まだまだがんばるよー!)
「気分転換に走ってみようかな」
何かあるといいんだけどなと思いつつ走り出して、5分くらい経った時だった、とてつもない異臭がしてきたのだった。その匂いはまるで何かが腐っていたり焦げていたりするような匂いだった。
「何この匂い、すごっい嫌な匂いがするけど何かあるかもしれないし、言ってみるしかないか。………」
そうして私は異臭が放つ方向へと歩いていく、
歩けば歩く程異臭は酷くなる一方で、既にもう吐き気が出てきている。
そしてあるき続けて15分くらいだろうか?木々の間から見える光が強くなっている方に向った。
「なっ!?」
そして目の前のあまりの光景に絶句した。