第1話
なんか三人称視点になっていたので直しました
エリカは今森を歩いていた。
「んー今の所何もないなーもう1時間くらいは歩いたし何か見えてきても良いと思うんだけど」
そこからさらに歩いて30分くらいしたころに、何かの音が遠くから聞こえてきたので、私は迷わずに音の聞こえる方へ歩いていった。
そして3分程歩きその先にあったのは
「おー川だー!」
(良かったー!これで水の問題は解決したね。そろそろ私も喉が乾いてきてたし、正直水が無いと生きていけないよ。この川の水は透き通っていて、ちゃんと飲めそうだし。)
私は試しに手で掬って飲んでみることにした。
「ゴクゴク…んっ美味しい!」
「さて次はどうしようかなやっぱり1番は水だけど食べ物も必要だよね。」
結局食べ物がある場所が分かるわけでも無いので、川に沿って歩くことにしたそっちの方が食べ物がありそうだったからである。
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しばらく歩いて、少し疲れたので木陰で座って休んでいた時のことである、
ガサガサッ!
「!……………何?」
その時、背中に衝撃がした。
「痛っ」
エリカが振り返るとそこには30センチ程の大きさのウサギがいた。そのウサギは目が赤色で、毛が薄い灰色で額に4センチ位の赤い角があった。
「え、ウサギ?どうすれば良いんだろう?」
攻撃をされたと言う自覚がこの時の私にはなく、角が生えているウサギの前で棒立ちになって考え込んでしまっていた、勿論私が止まっているからと言って、別に相手が待ってくれている訳では無い。ウサギはまた私に、突っ込んでいった。
「うわっ!」
「危ないじゃん!ってそうだ攻撃されたんだった。そっちがその気なら私だって容赦しないんだから。」
(と言ったもののどうしようかな?石を投げて攻撃するか、蹴るかのどっちかしか思いつかないけど、)
「行くよーえいっ!……あれ?………痛っい」
まずは蹴ってみようと思ったが、私の蹴りは軽くよけられそのまま無防備な姿勢だった為、反撃を喰らってしまった。
「当たんないなぁ、それなら」
私は地面を蹴った。それによりウサギに土が飛び、目くらましとなったのか2回目の蹴りは見事にウサギに当たった。
「よしっ 当たった!」
「じゃあもう一回えいっ!」
私がそのまま蹴りをもう一度入れるとそしてそのままウサギは動かなくなった。
『一定数値に達しましたスキル【世界図鑑】がセットされます。』
「えっ何これ?それにスキルって何だろう?」
私は突然聞いたこともない声が聞えて焦ってしまうが周りに誰か居るのかを急いで確認するが誰も居ない。
「えーとなんだっけ世界図鑑?」
そう言った瞬間私の目の前に一冊の本が出てきた、
「えっ!何か出てきた、まぁなんかって言うか恐らく本だけど。これが世界図鑑なのかな?」
取り敢えず本を開いてみたがそこに書いてあったのはさっきのウサギについてだけだった。
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角ウサギ
世界中の大体どこにでもいる魔獣でそれぞれの地域や気候によって体の変化が見られ適応力の高い魔獣である。またその角は1年で1センチ伸びると言われている。
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「へぇあのウサギって、角ウサギって言うんだ、そのまんまなんだね。それにさっきのは4年位生きてたんだ、平均的にどれくらい生きるんだろう?」
(角ウサギの死体はどうしようかなぁ、ナイフでもあれば解体できるんだけど(多分)荷物になるしここに置いておくかな。)
そうして私は角ウサギを置いてまた川に沿って歩き出した。