第11話
今私の手には一枚の紙がある。そこにはこう書いてあった
[ラーヴェル伯爵への紹介状]
(なんでこうなったんだろう?)
この紙が渡された理由は少し前まで遡る。
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「へーここが総合ギルドの建物なのかな?」
総合ギルドは高さ10メートル程の建物だった。外見は頑丈そうな木やレンガが使われていて、そしてその入り口の前には少し大きめな門があった。
「この門が[転送門]でいいのかな?」
「多分そうだと思うよ。」
この門は[転送門]と言い。偶にダンジョンや遺跡から出てくるアーティファクトと言う物らしい、基本的にアーティファクトは今の技術では複製出来ないが、この[転送門]は特別で莫大なコストが掛かるが複製をする事に成功したらしい。
「えーっとさっき教えて貰えたようにやってみようか、」
実はさっき門番の人に使い方を聞いておりしっかりと使い方は分かっている。まぁ使い方と言ってもとても簡単で頭の中で行きたいギルドを思い浮かべるだけなのだけれど、
「じゃあお姉ちゃん、私からやってみるね。」
隣ではどんどん人が転送されてるのを見ながらメアは台の上に立った。そしてメアが目を閉じると、その場から消えた。
(おおー消えたー、じゃあ私も行こ。)
そうして私も台に乗り
(えーっと探索者ギルドに行きたなぁ、っと)
そうして目を閉じて3秒程経経つと不思議な感覚があり目を開けるとそこはさっきまでと違って室内だった。
「ほへぇ、本当に転送されたよ」
「お姉ちゃん、そこに立ってると危ないよ。」
そう言って先に[転送門]を使ったメアが私の腕を引っ張った。
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「うーんギルドを見渡して見る感じ、私と同じくらいの歳の人はあんまりいないなぁ。」
正直メアはともかく私くらいの歳の人は居るかと思っていたんだけど若そうな人でも私より3つくらい年上って感じ。
「まぁ先にさっさと登録しちゃおうか。」
「うん。」
そうして私達は3つある内の一つの受付に向かう。
「すみません、」
「はい、何の御用でしょうか?」
「私達ギルド登録に来たんです。」
「えーっと15歳以下は適性を見させていただきますが大丈夫ですか?」
「適性ですか?」
「はいこちらの魔道具で適性を測らせて貰います。」
そうして受付の人は透明の板を取り出した。
「それが魔道具ですか?」
「はいこれは計測板と言います。」
どうやらこの板は計測板と言い、触れた人の能力などを色で表すらしい。色は緑→黄→青→赤→紫→黒→虹となっていて、一般人は基本的に緑で少し剣術や魔法に秀でていると青、熟練者になると赤らしい。そして赤から紫、紫から黒の間には大きな壁があるらしく紫以上の人は中々居ないと言う。ちなみに適性が青以上あればギルド登録はできるらしい。
「じゃあ触れればいいんですか?」
「はい、どうぞ。」
そうして私が透明な板に触れると赤い光がでた。
「赤色ですか……凄いですね。」
お姉さんが結構驚いているどうやら私くらいの歳で赤色は相当珍しいみたいだ。
「えっと、登録は出来るんですよね?」
「はい問題ありませんよ。」
お姉さんも少し落ち着いたのか笑顔で返してくれる。
「えっとじゃあ次は私の番だよね?」
「はい、触って貰って大丈夫ですよ。」
そうしてメアが触ると。
「青色ですね。問題ありませんね。」
そう言われてメアは少しホッとしている様子だった。
「ではギルドカードを発行している間に探索者ギルドについて説明させていただきます。」
探索者ギルドについての説明は主に3つで、まず最初に探索者ギルドにはランクがあり、Ⅰ〜Ⅹまでの十段階でⅩが最高で、ランクによって受けれる依頼も変わっていき、ランクが上がれば上がる程難しい依頼を受けれる事。
2つ目は探索者ギルドに登録していても他のギルドには登録出来るのでしても構わないと言う事だった。
最後は例えどんな難しい依頼であっても依頼主側が不正行為などをしていない限り探索者ギルドは介入しないし責任も取らないと言う事。
他にも細かい事はいくつかあるが、基本的にはこの3つさえ覚えていれば良いらしい。
「これで説明は以上になります。」
「「ありがとうございます。」」
「じゃあ早速良い依頼ありますか?」
「ちょうど今さっき霊薬草の依頼が入りましたね。これなんてどうですか?」
そうしてお姉さんは一枚の紙を差し出す。
「霊薬草ですか?それは一体どういう植物ですか?」
「そうですね、形はそこらへんの雑草に似ているのですが色が青色なので見逃す事は中々ないと思いますよ?」
「なるほど…………【世界図鑑】」
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霊薬草
基本的には雑草に霊魂の残滓が融合した物であり、戦場の跡地で見つかる事が多い、上級以上のポーションを作る際にとても重宝されている。
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「世界図鑑が使えるんですか!?」
「うわぁ!」
「あ、すいません。それで世界図鑑が使えのですか?」
「えっとはい使えますよ?」
「それならそうと早く言ってください。すいません今ギルド長を呼んでくるので少しまっていてください。」
「え、あ、はい。」
そう言ってお姉さんは奥の扉の方に急いで向かっていった。
「なんだろうね?」
「さあ?」
そうして待つこと5分程経つと、扉から30歳程の女性が出てきた。
「あなたが世界図鑑を使えるって言う子だね?」
「は、はい。」
「取り敢えず奥の部屋に行きましょうか、付いてきて。」
こうして私は、奥の部屋に連れ込まれたのだった。




