1/4
プロローグ
初投稿です。
色々と拙い部分はあるかもしれませんが、どうか長い目で見ていただければと思います。
焼けた臭いを覚えている。
生き物の腐った死体が焼ける臭いを、色々なものを嗅いできた今でも。
湿った音を鮮明に覚えている。
人の内臓が飛び散る時の生々しく湿った音を、沢山の音を聞いた今でも。
その恐怖を覚えている。
魔法が全てを破壊する光景を、幾多の死体を見てきた今でも。
その恐怖を覚えている。
自分の力ではどうにもならなかった状況を、弱くなりすぎた今でも。
その恐怖を覚えている。
亡くしたくは無いものを目の前で亡くした現実を、生きる理由の見いだせない今でも。
その恐怖を、今でも覚えて……。
いや。
忘れることができない。
死ぬことのへ恐れが薄れた今でも。
2話目と繋げて書こうかなとも思いましたが、やはり分けて書こうとなった結果短くなりました(汗)。