表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強過ぎる少年X  作者: 泉 直人
1/12

こんにーちわ。


「ぬわああああああん今日も仕事ぉおおおお」


雄叫びをあげるようにトイレでくそしているお尻の大きなリーマン。


「こんにーちわ。」


少年の声が聞こえた


「えっ!?はっ!?」


どうやら隣の個室から挨拶している。電話か独り言かと思ったが私の方へ向けて言っている事が分かった。分かるのだ。両手を壁に当てて声を届けている事が。見えていなくても。


「ぼ…ぼく?迷惑だからやめようね?」


優しく注意すると。


「飴玉くれたら挨拶する確率30%だうん。」


意味不明な交渉だが、ここは約束するふりして黙ってお電車へ乗りにいけばいい。無視すればいいのだが、泣かれると困る。


「分かった。分かったよ。だから静かにしててね?三つで90%かな?」


「えっ!三つもくれるの!?」


「そ、そうだよ…?」


「分かった!じゃあ10%の確率で挨拶するね?」


(もう十分うるせぇけど…)


ーくそを流してお扉を開けて出ようとした瞬間ー


「ぼくがお扉開けるよ!」


(ドッゴォォォォォォオオオオオン)


少年はお壁を衝撃波か何かで突き破った。三つのおトイレの個室のお壁が綺麗に砕けちり、貫通どころではなかった。

私は驚きのあまり身体が動かなかった。


「買いにいこ。ど○ぐりガム。」


そんな時間はない。もうお電車に乗らなければお会社に遅刻してしまう。


「おトイレ壊す悪い子にはあ、あげな~い」


にっこりしてその場を去ろうとすると足を捕まれ引きずられた。


「だ、大丈夫ですか!?」


駅員さんがすぐに駆けつけ私を見て確認する。


「だずげで…」


駅員さんがすぐに少年の腕を離させようとする。


「こんにーちわ。」


(まだそのルール引きずってたのーーーー!?)


「ぼく、危ないから手を離そうね。」


「オアシスの大○保に会いたい。」


急な要望だった。


「ご、ごめんねー。ちょっとできないけど離してくれる?」


すると少年はリーマンのお身体をぐるぐると回した。駅員さんは近づけない!!

少年はリーマンを乗り場の方へ向けて投げた!リーマンはお電車にギリギリ入ることができたが着地の仕方が悪かったのかリーマンは女子高生にきゃーと言われるような体勢だった!


「ディーン○気!!」


(それは別の競技!!)


駅員さんは全員同じ事を思ったのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ