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転生ですか?ではどうぞ、ネズミの国へ  作者: 芭蕉桜の助
2nd EVENT ジョー、学校へ行く
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振り込め詐欺対策には合言葉

・黒板に大きく自分の名前を書く。カタカナのフルネーム、幼少期には、まさか自分が書くことになるとは夢にも思わなかった。


チョークを置き、深呼吸を三度。そしてオレは、高らかに名乗った。


「えー諸君、彼が今日よりこの四年梅組に転校しはる……。」


「ジョー・ロングライドです!皆さん宜しくお願いします!」


拍手する者が六割、ピューピュー口笛を吹く者が二割、我関せずと読書にふけったり、机に突っ伏す者が二割……そうそう、こんな感じだった。

都内の高校に通っていた時の転校生。アイツはどんな気分だったのか、色々考えた時期もあったが、そうか、こんな感じだったのか。に


転校生……悪くない。


「つー訳でや、皆、仲良くしたってや。えーと、ジョー君の席なんやけど、ジョナサンの隣で頼むわ。」


ジョナサン?どんな子だろう……そういや、ルイスもジョナサンって苗字だった様な……。


なーんて思っていたら、なんと後ろの方に座っていた美季が手招きした。そうだ。アイツはジョナサンと同棲してんだし、オレより先に転生してたらしいから、そんぐらい家に馴染んでても不思議はねーな。


「おぉっとォ!?二年の彼氏にライバル出現かァ!?」


オレが席に座ると、口笛を吹いた男子が裏声で冷やかした。

二年の彼氏とは、ルイスの事だろうか。いずれにしても迷惑な話だ。じーさん同士の勝手な口約束とは言え、一度は結婚寸前まで行き、解消したと思ったらこんな所でクラスメイトときた。

見た感じ美季は気にしてないらしいが、美季の事を危うく忘れ、ベルに夢中になりかけてたと思うと、気まずいったらありゃしない。


「そんなんじゃないッスよ、編入する時世話になってね……ってか、ルイスの方がよっぽどイイ男でしょ……。」


「だってさ!良かったな美季、昼ドラ展開になんなくて!」


「もう!余計な事言わないで!」


オレはひたすら苦笑いをした。どこにでもいるんだな、美季みたいな学級委員長キャラをイジるチャラ男キャラ……不憫な事にこういうヤツはイジる対象が好きだったりするのだが……。


こういう会話を傍観者のポジションでクールに眺めてるオレって、周りから見ればスカした野郎なんだろうな……。

編入生活一日目、どうか無事終わります様に……!




「なぁジョー、昼飯一緒に食おーぜー?」


何だコイツ馴れ馴れしい。あれ、オレやっぱ思考がスカシ野郎だ。にしても急だな。誰だっけコイツ。思い出した。さっき美季の事からかってた野郎だ。


「悪いけど、先に二年の後輩と約束あっから……。」


「そこをなんとかさ〜ぁ〜!」


怪しいセールスマンの様にまとわりつくコイツに、オレはいつの間にか、手を引かれていた。





「という訳で、あらためまして、オレの名は、出席番号8番、イザヤーク・クェーサー!イザって呼んでくれ、宜しくな!」


「おう、忘れるまで覚えとく。」


「んだよぉ〜、冷てえな〜!」


謎のクラスメイト、イザことイザヤーク・クェーサーと、何故か昼飯をご一緒する事になってしまったオレ。とは言えルイスとの約束もあるので、彼が来るまで屋上で待つことにした。


「よぉし!んじゃ、友情の証にその卵焼き3つとバターコーン一口を

交換してやろう!貿易、貿易。」


「オイどんな不平等貿易だ。ルシアナさんの卵焼きは コーン一粒以下の価値だってのか、あぁ!?張り倒すぞお前……。」


「まぁまぁ、固え事言うなよ〜。」


全力のマジレスにもかかわらず、イザの方には全く緊張感がない。なんだ?こいつはアレか?キャラクターツッコミ化マシーンか?


「さて。親友としてお弁当のおかず交換をしたからには、オレの相談をひとつ聞いてもらおう。」


「オイあれで物々交換が成立したつもりか?そしていつからオレとお前は親友になったんだ?」


「人は皆、同じ釜の飯を食えばもう友達よ!」


「釜じゃねぇ、箱だろーが。……相談って、何?」


人差し指を大げさに天に掲げ、 まるで革命家が勝利を宣言するかのように、高らかに叫んだ。


「オレは……ミキ・ジョナサンの彼氏になりたァァァい!」


「うん、で?」


「協力してください。」


「嫌です。」


「何でだよぉぉ!コーンあげたろ〜!?」


「ああ、せめてカップ一つ献上したら考えてやったよ。それに、オレはミキとルイスを……あの二人を応援して……。」


バタン!


オレの言葉を遮る様に勢い良く扉が開き、ルイスが息も切れ切れで入ってきた。


「お待たせしました、書記の仕事が遅くなって……イザ先輩?」


オレの横にイザがいた事に、ルイスはあまり驚いていない。


「フハハハハハハ!ルイスよ!お前の天下ももう終いじゃい!

こっちにゃなぁ、天下のジョー・ロングライド様が付いてるわ!」


「え……!?」


どこの天下にオレの名が響いているのか知らないが、虎の威を借る狐もとい、兄貴分の威を借るチンピラのごとく、イザはオレの肩をポンポンと叩いた。


瞬時に自分が冷や汗をびっしょりかいたのがわかった。なんて余計なことを言ってくれたんだ。

今日昨日の間に俺は、ルイスを応援するような素振りまで見せてしまったというのに……。


「じゃあ、僕らのアドバイザーはジョー先輩で良いんですね?」


その一言で、俺の冷や汗は全て、頭上の疑問符に変わった……。


すいません切り離しのポイントがすごい 雑だなってのは自分でも感じてるんですけど一生ごとの文字数の都合上こうなっちゃいましたお許しください

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