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また出逢えたら…  作者: みぃ
6/13

旅の始まり




「戻る方法は一つ。真実の塔でENEMY(エネミー)を倒すこと。」



ENEMY(エネミー)

英語を和訳すると敵。

つまりボス的なものか。


なんと言うか単純。



「ちなみにその真実の塔ってのは?」



「ここからひと月半ほどかかります。」



1ヵ月半!?





「あ、そうそう。こちらをどうぞ。」



プラントが差し出したのは

ポーションなどが入ってそうな

アンティーク調の小瓶。



「体力剤とキズぐすりとエネルギー剤です。」



わー。すごいゲームみたい。



「痛みはねぇんだけど。」



試しに左腕を殴ってみた。

さっき頬を(つね)った時も

痛みはなかった。

やはり夢なのか?



「ゲームによく出てくるゲージを想像して頂けますか?」



言われた通り想像すると

目の前にたくさんのゲージや文字が現れた。



「これが(あらた)様のデータです。設定によって変更は可能です。よくゲーマーと呼ばれる方々はゲージ表示をオフにする命知らずもいますが、表示設定の変更も出来るので表示することをオススメします。」



浜松(はままつ) (あらた)って…本名かよ。



つまり、表示設定しないと

いちいちゲージをイメージして

表示しなくてはいけないのか…。



設定を弄って常に表示しておいた。


名前はARATA。男。

レベルは1か。

HPはエネルギー剤で回復。

負傷したところはキズぐすりで回復。

体力は体力剤で回復。


体力がなくなると身体が重くなり

走れなくなるらしい。

負傷した時にHPが大きく削られるが

キズぐすりも使わず

放置しているとジワジワと削られていくらしい。




ん?



「死んだらどうなるんだ?」




「そうですね…現実世界に戻るどころか

この世界にも戻れないかもしれないですね。」



すこし愉快にいうプラントに

少しだけ苛立ちを覚えた。



「そうだ。現実世界の俺はどうなってるんだ?」



突然目の前で人が消えるのも

トラウマものだろう。


「安心してください。現実世界の時間は止まっております。そして(あらた)様が現実世界から消えたことは誰も知りません。」



なるほど。



「てか、そのアラタサマって辞めね?」



「どうしてです?」



「お前、1度俺を(あらた)くんって呼んだだろ。それでいーよ。様とか柄じゃねぇ。」




「了解致しました。(あらた)くん。これから全面的にサポートさせて頂きますのでよろしくお願いします!」




こうして、俺とプラントの旅?は始まった。



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