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チートじゃないです実力です。〜外見詐欺勇者冒険譚〜  作者: 竜胆
幼女とか閻魔様とか狼とか。
9/10

閻魔様のせいらしい。

「待って待ってどうしたの姫?」

「……異世界から来られた勇者様に、あのような態度をとってしまい……!」

イル姫は頭を下げたままカタカタと震えている。

そういえば僕、勇者なの?

閻魔様にそんなこと言われたような言われてないような…

どうだったっけ。

「とりあえず、頭を上げてよ。それで説明して?そこまでして勇者を恐る意味と、魔王について。」

イル姫が恐る恐ると頭を上げる。

僕はその綺麗な黄金の髪に沿うように頭を撫でると、ビクッと反応した。

さっきまでの元気さが嘘のようだ。

「大丈夫、僕は怖くないし、イル姫に何もしない。むしろそうやって怖がられてる方が嫌だ。だから、安心して?」

ぐっ、とイル姫を抱き寄せて、背中をポンポンとたたく。

「………………。」

「イル姫?」

「……すー……。」

「……寝てる?」

シオンに目線をやると、彼女はやれやれと言ったふうに肩をすくめた。

「とりあえず、その子を抱えて宿を探しましょう。野宿は困りますでしょう?」

「そうだね、そうしようか。」

そう言ってイル姫を持ち上げよう…と……。

「……シオン。」

「まぁ仕方ないですよ。まだ勇者としての洗礼受けてませんし。身体能力向上のスキルも解除してませんからね。子供の体では重いでしょう。私が抱えますよ。」

「ありがとう……サラッといろいろ言ったね……。」

やっぱり僕は勇者らしかった。

洗礼とかあるんだね。

「にしてもやっぱり子供かぁ……。」

「主様の体は閻魔様のお力を強く受けていますからね。外見も幼くなってしまうでしょう。しかし年齢は前世のままの筈ですよ。」

「嘘だろ!?」

強く逞しく男らしくなりたいって言う僕の願はどこいったの。

あれ書く意味あったの。

うわすっごいショック……。

「ほら行きますよ主様。とっとと歩いてください。」

「うぅ……。」

鍛えれば男らしくなれるかなぁ………。

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