魔導技師とか。
大変遅くなりまして申し訳ありません。
予想以上に私生活の方が忙しく、(言い訳)更新が大幅に遅れてしまいました。
もしかしたらこれからもこのようなことになってしまうこともあるかもしれませんが、どうか宜しくお願いいたします。
シオンがビー玉みたいなのでなんかしてた。
「いやぁいい絵が撮れました。」
「なんかすっごいバカっぽかったぞ!」
しかも小さい女の子携えてた。
「‥‥何してんの。」
「主様の勇姿(笑)を記録に残しておりました。」
「面白そうだったから我の録画機能の魔導具あげたのだ!」
味方いねぇ。
「‥‥ちなみに、どちら様?」
「我かえ?我はイル=カークヴァネット!この街一番の魔導技師にしてこの国の第二位継承権をもつ姫だ!」
「それそんなあっさりバラしていいの!?」
というかどういうことこの子何歳?
この世界では何歳から仕事に就くのさ。
イルと名乗った彼女は見た目9歳くらい?でゴスロリというか‥‥スチームパンクっぽい格好をしている。
被っている小さなシルクハットにはゴーグルがついている。
この世界の住人はさっきの強面さんしか見てないから良く分からないけど、庶民もこういう格好するのかな?
なんていうか‥‥如何にもファンタジー!みたいな、現世だと浮いてそうな服みたいな。
まぁ姫と言われて、あの偉そうな口調と、彼女の透き通るような黄金の髪に納得がいった。
姫だからあんだけきれいな髪してるんだろうなぁ。
「姫だということは別に知られても構わぬ。我は別にお忍びで街におりているわけではない。お仕事をしに来ているのだ!」
「‥‥さっき言ってた『魔導技師』ってやつですか?」
「左様。我の仕事は冒険者ギルドへ最高級の魔道具を運ぶことよ。その魔道具は無論我が作った物だがな。」
腰に手を当て、エヘンと胸を張るイル姫。
「‥‥姫様、質問よろしいでしょうか。」
「いいぞ。それにお主、わざわざ畏まらなくてもよい。」
「いやしかし、流石に姫に向かってタメ口は‥‥」
「見たところお主はかなりの手練。魔力量もかなりの物だ。我は実力のある者が偉いと思っておる。よってお主は我より偉い!」
‥‥譲る気はなさそうだ。
ならば下手に逆らうより従おうか。
「わかったよ。これでいい?」
「うむ。そして聞きたいこととなんだ?」
「魔道具って何?」
「……なんじゃお主は。学の無い大人に育てられたのか?それともよほどの貧しさの中で育ったのか?魔道具などそこいらで日常的に使っておろうに。」
一気に不審がられた。常識だったのだろうか。
イル姫は帽子のゴーグルをすちゃっと下ろすと僕を凝視してきた。
どうやってつば通り抜けたのそのゴーグル。
…なんかイル姫の顔色がどんどん悪く…
「どうしたのイル姫。」
「……無礼な態度をとったこと、どうかお許しください。私、イル=カークヴァネツトは勇者様に従うことを誓います故どうか国のため魔王を討伐してはいただけないでしょうか。」
「……ん?」