遊ばれてるみたいなのだけれど。
「それでさ、シオン。」
「なんでしょう。」
「僕このあとどうすればいいのかわからないんだけど、とりあえず街に出ればいいのかな?」
「そうですね、三回回ってワンというのが正解です。」
「僕は騙されない!!!」
なんか僕ちょいちょいシオンに遊ばれてない?
真顔で冗談言われると信じたくなるからやめて。
「とりあえず街に出ることにするけど、シオンは人型のままでいる?僕の記憶が正しければ、小さい狼にもなれると思うんだけどどっちがいい?」
閻魔様のところでは僕の肩に乗れるくらいの大きさだったはず。
さっきのサイズで狼として街に入ったら超混乱させると思うけど、肩乗り程度なら大丈夫だと思われる。
「いえ、私は保護者として主様の面倒を見なければならないので。そのためには人型がいいかと。」
「そっか、りょうか‥‥保護者って何。」
「そのままです。主様は見た目少年ですし見るからに騙されやすそうなので。」
「やっぱこれ童顔なおってないのかなぁ!?」
さっきガキンチョって言われて思ったんだよ!
まぁ可能性としては少年に転生したってのもありえるんだけど。
「ちなみに主様はステータスを見ることができますよ。転生時のおまけです。ですからそれで、御自分の年齢を確認するというのはどうでしょう。」
「へー、初めて知った。そんなおまけついてたんだ。」
エンギさんも教えてくれればいいのに。
「ちなみにどうやって使うの?」
「三回回ってワンです。」
「どうしても僕にやらせたいのそれ。」
真顔で冗談はやめろというのに。
「私嘘は申しません。さぁ早く。」
ずずいっ、とシオンが迫ってくる。
‥‥これってやらないと正規の方法教えてもらえなそうだよね‥‥
‥‥仕方ない。
さ、三回まわっ‥‥て
「わ、わん‥‥」
『録画完了しました』
「!?」
新キャラをだそうと思い構想がまとまらず、とりあえずキリのいいところまであげました‥‥
ダメだわし有言不実行