表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

新天地

私、権藤 学は爬虫類の卵を研究しているしがないポスドクだった。

研究に関する考え事をして、ほっつき歩いていた時に、誤って赤信号なのに道路を渡ってしまい、車に轢かれて死亡してしまった。

意識が途絶える寸前、

「せめて研究だけは続けさせてくれ」

そう、神に願った。

すると、朦朧とする意識の中、脳内に直接語りかけるように声が聞こえた。

神の声「あなたのその願い、承知しました。可能な限り、ご希望を反映した転生となるよう、尽力しますね。転生先が決まるまで三途の川〈まちあいしつ〉でお待ちください」

そんな人事異動みたいなことあるのかよ、なんて思った。

こうして、あれから現世での意識も途絶えて私は、三途の川の河辺のベンチで待ちつづけている。

神「転生先の準備が完了しました」

すっと、目の前に神が現れた。

神「あなたの転生先は、魔法使いとドラゴンが共生する魔法世界、ティラーナです。魔法使いとして転生します。」

権藤「ほう」

ドラゴン、つまりは爬虫類の研究ができるのか!

神だ、この神!

神「原則、現世の記憶の引き継ぎはできないのですが、今回のご希望を叶える上で、研究の知識は不可欠だと判断しました。この承認を得るのに時間がかかっていたのです」

なるほど、それで私だけ三途の川で2週間待ちぼうけだったのか。

神「その代わり、あなたの生まれつきの魔法スキルはナシです。厳密には爬虫類の知識が魔法相当だとして、生まれながらの魔法スキルに設定してあります」

ほうほう。

神「今回は知識との整合性を取るために、28才の男性のままの転生となります」

めちゃくちゃ制度を守るタイプの神だこの神。

神「では、ご説明はこのくらいにして、転生先をお楽しみください」

こうして、私は新天地ティラーナで生活をすることとなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ