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祈祷師みたいなものを主役に置いてみる

雨降って気分が陰鬱極まるので、雨を降らせるチートを貰った主人公が干ばつや水不足に苦しむ地方を回りながら自身の居場所を求める話を思いついた。それで雨乞いの儀式をする人って職業的には何なんだろうなぁと調べてみると、多くはごく普通の農村の民だったり僅かに山伏や修験道の行者であるらしい。...だったら分かりやすく祈祷師でいいじゃない!

なお、雨乞いの儀式は祈祷師である必要はない。


[導入]

オーソドックスに異世界転移もので考えてみよう。チートを持たせるのに異世界転移は説明が楽でいい。...が、物語の主人公が現代社会人である必要性、「別に転移ものじゃなくてもよくね?」とか言われるのは悔しいで、何かしらの一投が必要になる。

現代世界出身なら自分の世界に帰るのが目的としては正しいのだが、かつてこの異世界にて生まれて没し、現代世界に転生して異世界に呼び出される展開だとまた違った物語を紡げるだろう。陳腐ながら、魂の故郷というやつである。そうなると、「嘗ての己の軌跡を辿る」という目的を持てるので、エンディングに向けての道程を増やすことができる。これは導入ではなく、中盤に入る前に取り得る選択肢として残せるといいだろう。


[主人公]

男性でも女性でも。何となく男性ならハイファンタジー、女性なら恋愛ものになりそうである。あと神子と巫女。

能力としはシンプルに雨を降らせる。「傘をさす」ことをトリガーにして、傘をしてる間の天気を曇り→雨にするというもの。転移特典として専用の傘にするといいだろう。もう一つは降水量や雨の強さが主人公の感情に結び付くというもの。秋雨霧雨集中豪雨、すべて主人公の気分次第である。時代が時代なら巫女どころか神子として崇められそうだ。天神様ならぬ雨神様である。

今回筆が向いたのは女性主人公なのでそちらを進めよう。蛇の目傘を片手に異世界を渡る不思議系巫女。成程設定が重量過多だ、胃もたれし過ぎて物理的に重い。

実際書くなら異世界を見て回ろうというバイタリティのある主人公象は必要だし、自身の過去を知り、それを辿るという元居た世界に帰れるかも定かではない道を選ぶ説得力とキャラクターの度量も必要になる。


[日常パート]

散歩をする→困ってる人を見つける→助ける→感謝は畏怖を背中にまたふらふらとどこかへを繰り返してゴールを目指す。女性独りの一人旅、食と寝処をどうするかしつつ悪い人間を交わしながら目指すのは自身の起源。しかしやっぱり戦闘のできる相棒が欲しいところ。…例えば水がらみですので大きな蛇など如何でしょう?それこそ龍のように巨大な蛇。雨繋がりでカエルでもいいが、そちらかと言えばNINJA感が出てしまう。欲しいのはMIKO感である。


[戦闘パート]

雨を降らせるという力は、実に汎用性が高い。飲み水の確保から身体の洗浄、無降雨地帯の湿潤までこなせる神威とも言える力は時に嫌悪を、そして利用してやろうと欲深い人間を引き付ける。それを跳ね除けるのもまたその力なのだが、普通の降雨量では心もとない。導入で「力の威力は主人公の感情に影響を受ける」としたのはこの辺が理由としている。若しくは蛇にひと呑みにしてもらうのもいいでしょう。


[葛藤]

知った土地も知った顔もいない他所の地への不安感や、時折見る夢(という名目の前世の因縁)に漠然とした不安を覚える。

キャラクター性にもよるが漠然とした不安はそれなりに人間性を持たせるもの。頭空っぽの能天気主人公もいいが、年齢相応の思考能力は当然ながら必要なのだ。...いやそれを加味してもか弱い女性が情報もない世界を旅しようなど頭のねじがトんでるとしか思えないが、そこは作者の技量と言うことで丸投げする。


[終点]

自身の起源である目的地について一言、「ただいま」でいいのではないか。その後のことは蛇足でしかなく、彼女の旅のピリオドはそこで打たれるべきだからだ。




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