番外編2 ジェイミー・メジャーシティ
私はジェイミー・メジャーシティ、名誉あるアメリカ帝国に生まれた若き戦人機パイロット。帝国民として、アメリカを守護り、世界に安寧と平和をもたらすために日夜ゴーストと戦っているわ。
そんな私に、ある特殊な任務が言い渡された。それは日本皇国で行われるステラ計画への参加。
日本でゴーストに対する歌とダンスの効果の研究が進められているとは聞いたことがあったけど、まさかそれを本気で軍隊が実施しようとしているなんて考えもしなかったわね。
調査の結果、私にはステラ因子というものが存在することがわかった、この因子を持つものの歌声だけが、ゴーストに効果があると予測されているらしいの。
ただ、私がステラ計画に選ばれたのはそれだけが理由じゃないらしい、まず私は日本語が読み書きできる。
私は日本のアニメや漫画が大好き、だから現地の言葉でそのまま楽しみたくて日本語を勉強した、結構大変だったのよ?
そしてもう一つ、私はダンスが大好き。幼い頃からダンスを習い続けていた。多分パイロットにならなかったらプロのダンサーにでもなってたと思う。
これらの理由が重なって、日本に派遣された私。計画では既に2人の候補者が選出されこれから訓練を始めるらしいと聞き、私はどんな娘がメンバーなのかと楽しみにしていたんだけど……
「……ワタシの事をじっと見つめてどうしたの? もしかしてワタシに惚れたのかしら?」
彼女の顎をクイっとする私、そのまま彼女に優しく口付けしてあげた。そしたら顔真っ赤になっちゃって……遊んでそうな見た目の割に随分とウブな娘だったわ。
もう1人の娘もなんだか元気で可愛らしくて。私日本に来て良かったと思ったなぁ。
そうして、マイ、ハルカと共に戦乙女を目指すことになった私。まさか本当にアイドルみたいな事をするとは予想外。
でも私のダンスを生かす任務が出来るなんて思わなかったしこれはこれで悪くなかったわね。
マイは歌が上手かった、作曲もできたしかなりの期待株。
ハルカも歌はアレだけど、作詞が出来たし、何よりやる気充分。
私もこの娘達に負けないように精一杯努力した、そしてあの日……
「「「ありがとうございました!!!」」」
私達の最初のステージ、多分あのステージの事は一生忘れない。それくらい充実したものだった。
誰かと一緒にステージに立ってアイドルみたいに歌ってダンスするなんて考えたこともなかったけど……まさかあんなに楽しいものだったなんて!
その後、休む暇もなく戦人機の訓練。私は大丈夫だったけど、やっぱり素人の2人は苦労してたわね、特にマイ。
けど、2週間で一応それなりに形にはなった、そうして迎えた戦人機訓練、相手はなんとあのリボン付き。
リボン付きの伝説はアメリカ帝国軍内でも有名。どんな戦い方を見せてくれるのかと思ったけど……
正直ケタ外れ、私も全く手が出なかった。噂通りのトンデモパイロットだったわねホント。
だけど、なんとか試験は合格私達は正式な戦乙女に。
戦乙女徽章なんてものも貰った、ウィングマークの下に付けてみたけど、身が引き締まるわね。
戦人機乗りとして、戦乙女として。可愛い可愛いマイやハルカ達と一緒に……私のこれからはどうなっていくのかしら。
それにしても、マイったら、本当に私好みの娘。あのチャラチャラした見た目からは考えられないくらいウブな娘……どうやってあの娘を落としていこうかなぁ……
これで1章は終わりになります、序章〜1章までお読みくださった皆様ありがとうございました。2章からは本格的に戦乙女活動が始まったりマイが女の子達とイチャイチャしたりします。




