表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

日ノ本さん家のイーグル

今回の主役は日本国航空自衛隊の戦闘機F-15Jイーグルと三菱F-2Aです。

二ホンちゃん世界では戦闘機は番犬に例えられてます。

※日ノ本さん家のイーグル※


日ノ本さん家の番犬イーグルはとても大きくて、脚が早く、そしてとても強い犬です。

イーグルはアメリー家の生まれです。

アメリー君が子犬の中の1匹をニホンちゃんに分けてくれたのです。

ニホンちゃんはイーグルをとても可愛がりました。

そしてニホンちゃんの弟のウヨ君は一生懸命イーグルを訓練しました。

その甲斐あって、イーグルは強くて、賢くて・・・そしてとても穏やかな気性で心優しい犬になりました。


イーグルは滅多な事では吼えません。

日ノ本家の敷地内に勝手に入ったり、日ノ本家の人々に危害を加えたりしない限り、どんな人にも尻尾を振って穏やかに接します。

近所では「大人しい犬」と評判です。


でも、アメリー家の番犬と一緒に訓練する時は、町内一強いと言われるアメリー家の番犬と互角の成績を残します。

特に「ドックファイト」と呼ばれる相手の無防備な尻尾の方に回りこんで一声吼える競技ではお兄さんでもあるアメリー家のイーグルに一歩も引けを取りません。


ニホンちゃんはとても強いけど、穏やかで心優しいイーグルが大好きです。

ウヨ君は心優しく大人しいが、それでいて賢く強いイーグルが自慢です。


そしてイーグルは・・・自分を愛し、可愛がってくれる日ノ本家の姉妹が大好きでした。

大好きなニホンちゃんやウヨ君を守るため、雨の日も風の日もイーグルは庭のパトロールを欠かしません。

それは・・・大好きな日ノ本家の姉弟を守る自分の仕事に誇りをもっているからです。


今日もイーグルは日ノ本家の庭をパトロールしています。

先輩の番犬ファントムがパトロールしていた頃はロシアノビッチ家の番犬のミグやスホーイがよく日ノ本家の庭に入り込んできましたが、最近、彼らは餌をちゃんともらえてないらしくあまり小屋から出てこなくなりました。

そのかわり、最近ではチューゴ家の番犬がよく琉球の間に入り込むようになりました。


チューゴ家の番犬であるフランカーは元々ロシアノビッチ家の生まれですが、チューゴ君がロシアノビッチ君に頼み込んでもらった犬です。


そのフランカーはアメリー家と日ノ本家のイーグルと「町内最強の番犬」の座を争っている犬でもあります。


今日もチューゴ家のフランカーが琉球の間の庭先に入り込んできました。

イーグルとフランカーは静かに対峙しました。

イーグルもフランカーも、主人に対し忠実であり、そしてどちらも誇り高い犬です。


誇り高く・・・そして強い犬は滅多に吼えないと言います。

この2匹はその言葉通り一言も吼えず、ただ静かに相手を睨むだけでした。

「自分こそが地球町最強の番犬である。」

そんな自負を込めて・・・

やがて・・・フランカーは悠然ときびすを返し日ノ本家の敷地内から出て行きました。

イーグルは静かにそれを見送ります。

そしてフランカーの姿が見えなくなってから、イーグルも母屋の方へ引き返していきました。


その途中・・・イーグルは対馬庵に足を向けました。

こちらも最近「侵入者」が増えてきているからです。


案の定・・・カンコ家のファルコンが対馬庵の庭先でおしっこをしていました。

カンコ家のファルコンはイーグルの姿を認めた途端、甲高い声で吠え立ててきました。


元は兄弟であるはずのタイワン家のファルコンとは違い、妙に癇に障る鳴き声です。


イーグルはちょっと顔をしかめ、それでも静かにカンコ家ファルコンを睨みつけます。

イーグルに睨まれたカンコ家のファルコンは尻尾を丸めてキャンキャンと鳴きながら逃げ去っていきました。

イーグルは「ふん。」と鼻を鳴らし、すぐに興味を失ったかのように背中を向けました。


そこには遅ればせながらやって来た弟分の番犬エフツーがいました。

エフツーもカンコ家のファルコンが逃げ去った方向をしばらくは睨んでいましたが・・・やがて兄貴分のイーグルと同じように鼻を鳴らし一緒に母屋の方に引き返して行きました。


ふとイーグルは足を止め、自分が守るべき日ノ本家の庭を見渡しました。

エフツーもイーグルと同じように庭を見つめます。


緑の木々と、手入れの行き届いたキレイな池。

日ノ本家の人々と同じようにイーグルとエフツーもこの庭が大好きでした。

しばし2匹が仲良く庭を眺めていると・・・

「イーグルー、エフツー・・・ご飯だよ~」

・・・とニホンちゃんの呼ぶ声が聞こえました。

2匹は大好きなニホンちゃんの声のする方へ走っていきました。


おしまい


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ