「チュウゴ君の憂鬱２」
前回の続きです。
あの時も中国共産党政権は北朝鮮のせいで胃が痛い思いをしてたんでしょうね。（＾＾；）
「チュウゴ君の憂鬱２」
「キッチョムは朕が説得するアル！！皆はそれを待つがヨロシ！！」
・・・とみんなの前で大見得切ったのは良いのですが・・・
キッチョム君はチュウゴ君のいう事を全く聞きません。
「アメリーとニホンが悪いニダ！！あいつ等が謝罪と反省と賠償をしない限り花火は捨てないニダ！！金と食いモノをくれないとまた花火打つニダ！！」
頭に来たチュウゴ君は彼の家からキッチョム家に分けてあげているガス水道電気を止めちゃいました。
さらにキッチョム家の行商人に出入り禁止を言い渡しました。
生徒会でキッチョム君に罰を与えるのに反対していたくせに・・・実際やっている事はかなりえげつないチューゴ君です。
しかし、これが逆効果・・・
キッチョム君はますます依怙地になるばかりです。
このままでは・・・チュウゴ君の面子はいよいよもって丸潰れです。
アメリー君は「せっとくマダー」とせっついてきます。
ニホンちゃんはずっとチュウゴ君を涙目で睨んでます。
エリザベスちゃんとフランソワーズちゃんはちょっとだけ妥協してくれそうなそぶりは見せてくれましたが・・・あとで２人からどんな見返りを要求されるか判ったモンじゃありません。
相方のロシアノビッチ君はといえば・・・チューゴ君に厄介事を押し付けウォッカをあおり相変わらず現実逃避モードです。
「う・・・ますます胃が・・・！！」
かわいそうなチュウゴ君。
今回のキッチョム君の騒動が原因で１１歳の身空でストレス性の胃炎を完全に患ってしまったようです。
そんなチューゴ君をさらに逆撫でするようにカンコ君がキッチョム君に同調して騒ぎ出しました。
「ニホンはぶらじゃーを口実にしてまた町内に喧嘩をしかけるつもりニダ！！またウリナラにしんりゃくするつもりニダ！！反省しる！！謝罪しる！！」
ニホンちゃんはそんなカンコ君の妄言を黙って聞いていますが・・・
彼女の小さな身体からは前回よりはるかに危ないオーラが一段と強く漂ってきています。
「（・o・；）・・・・！！！！」
（おのれ・・・カンコ！！余計な事を！！！後で体育館の裏でボコるアル！！）
追い詰められたチューゴ君。
少し妥協する事にしました。
「アジアの盟主たる朕は、生徒会執行部に以下の提案をするアル！！
１：生徒会執行部はキッチョム非難決議案を議決する。
２：地球町各家はキッチョム家に対し花火の材料は一切売らない。
３：それにはキッチョムへの罰は含まない。
以上を皆で検討するがヨロシ！！」
最初の「生徒会からの注意」からはすこしアメリー君とニホンちゃんの案に擦り寄った形になりました。
生徒会執行部の決議案なら全校生徒への校則による執行力があります。
アメリー君は無表情です。
ニホンちゃんはまだ不満顔です。
しかし・・・心なしか彼女の危ないオーラが納まってきたように見えます。
（これでなんとか押し切るしか無いアル！！）
そう決心したチューゴ君。
しかし・・・最後の一言が余分でした。
「キッチョムへの制裁案については朕は生徒会執行部特権たる拒否権を行使し、同案を否決するものアル！！」
またまた涙目になったニホンちゃん。
彼女から・・・また危ないオーラーが・・・！！！
「う・・・いたたたた！！」
ストレス性胃炎がますます悪化し、ついにその場にうずくまってしまったチューゴ君でした。
