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〜異世界冒険記5〜森にて…… その2
「ーーうん…うん…そんな感じだね。それじゃあそんな感じでマオウのフォローをよろしくね〜」
そう言ってエルはとある人物への通話を切っていた。そして切り終えた後に小さく伸びをしつつ
「さ〜て、アタシの仕事はこれにて終了〜!」
そう言い終わってから
「一応、最後に魔族達の様子を確認をしておきましょうか」
と言って簡単にだけど辺りを軽く見てみた。
確認をしてはみたものの魔族達は先程と同様にリーダーがご立腹な様子で座っており、その周りでは側近らしき魔族達がリーダーを諌める形となっていた。そして側近達以外の魔族達はみんな疲れ切った様子で項垂れている様子が確認できた。そんな魔族達を見ながらアタシは心の中で
(…気の毒にね…)
と思った後、誰に言うでもなくポツリと
「とりあえずアタシはさっさとお暇させてもらおうかしらね?」
そう言ってその場を後にするのだった……