〜異世界冒険記3〜…話を聞く前の準備をしてみた
短い回が続きますがどうかお付き合い下さい…
それでは本編をどうぞ!
「…えっと、僕はどんな反応を返したら良いのかな?」
エルを指で指し示しているシャルに向かって僕は素直な疑問を言葉にしてみた。
(…普通なら「え、まさか女神のエルが⁉」みたいな反応で良いんだけど…)
そんな事を考えつつ倒れているエルを見ていた僕だったが
「…ワタル様、正直な反応をお願い致します。」
シャルからそんな提案をしてもらえたので、僕は素直に
「うん、エルならやりかねないね!」
そうはっきりと僕はシャルに伝えてみた所、後ろの方から
「いや、否定しなさいよ!」
倒れていた筈のエルがそう叫ぶのが聞こえてきたので僕は振り返って確認してみると、エルが仁王立ちをしながら僕の方を睨んでいた。僕とシャルは
「「……………」」
そんなエルを黙って見守っていたけれど
「…早く否定しなさいよ…」
聞いているこちらも悲しくなりそうな、そんなしょんぼりした声でエルが僕達、いや多分僕にそうお願いをしてきたので
「…エル。」
僕はそう言ってエルに近づいていき、そして肩にポンッと手を置いた。
「…ワタル!」
エルはそんな僕を希望に満ちた顔をしながら見てきていたので、僕はそんなエルに笑顔のままこう伝えてみた。
「…ごめん、否定、出来ないや!」
「ーーーーーバカ…」
エルは僕の言葉にそんな返事をし、そしてその後に
「つ〜ん。」
口でそう言いながらそっぽを向き、そしていじけてしまった…。そんなエルを僕達は
「……ははっ…」
「…まぁ拗ねてしまうのは、当然ですね。」
そんな感じで、互いに苦笑いをしつつ見合っていた………
〜続く〜
明日こそは本題に入りたいです…
まぁそれでは明日もよろしくですm(_ _)m