〜異世界冒険記〜兄の代わりに異世界に行ってみた
ある日異世界に興味をもっていた男が異世界へ召喚された。しかし、本当に召喚したかったのは兄だったと聞かされ少しショックを受けたので異世界へ転移してほのぼのと暮らす物語。
気がつくと目の前には1つの扉があった。
そこには、「異世界へ」の文字が書かれていた。
そして振り返ると、そこにも扉があり「元の世界に戻る」の文字が扉に書かれていた。
足元を見てみると、何やら魔法陣らしきものが描かれており、
そこで自分が魔法陣を踏んでしまったことを思い出した。
そんな状況ではあるが、頭の中で1つずつ整理をつけていった。
そうして、これまでの自分の人生を少し振り返ってみた。
僕の名前は異世界 航という。
ちょっと変わった名前ではあるが、自分では普通の一般人のつもりではある。
少し「異世界」に興味を持ちすぎてる点を除けば。
興味を持ち始めたのは仕事を始めてすぐの頃であった。
僕は実家で暮らしていて、両親と一人の兄とそれに、一匹の犬と暮らしており、毎日が楽しく、「不満」というものとは縁遠い生活をしていた。
しかし、それは「学生」という身分で働いたこともなかった時の話でだ。
そのため仕事が本格的に始まる頃には「楽しい」ではなく、「辛い」「逃げたい」の気持ちが強くなっていった。
そんな生活をしているとアニメや漫画に逃げたくなるのは僕だけではないだろう。
僕は仕事が終わるとすぐに家に帰り、アニメや漫画に没頭する毎日を過ごしていた。
その時に読んでいたものがほとんどが「異世界」に行く話だった。
そのため、異世界に行きたいと本気で思うようになっていった。
そんな生活を休日も続けていると流石に両親から、
「少しは運動でもしてきたら?」
とのことでその日から犬との散歩をするようになった。
まあ仕事が忙しいため毎週金曜日だけではあるが…
ここで愛犬について紹介しておこうと思う。
名前は「マリー」という。名前を聞くと、どこかの「お嬢様」みたいな想像をされると思うが、ただ普通のパピヨンの♀である。
僕が家に居るときは呼んだら来てくれるし、仕事から帰るとすぐに出迎えくれるのでいつも心の癒やしとなっていた。
ただ少し臆病でそのくせ好奇心は高いので、いつも散歩している途中の犬と会うと挨拶をしに近づいていく。
そのことがこのあと役に立つのだが、それはまたの機会に話すとしよう。
まあ、そんな感じの生活をしていたのだが少し自分からアクションを起こしてみようと土曜日を使い、調べものをしてみた。
まあ調べる内容を決めてはなかったが、
(異世界といえばやっぱり……)
ということで王道ではあるが魔法陣について調べようとした。
調べる内容がちょっとアレなので自分の部屋でパソコンを使い調べようと思い、部屋に行こうとした。
不意に、トコトコと後ろから歩いている音が聞こえたので振りかえると、そこにはマリーがいた。
金曜日に散歩を始めたことで僕が家にいるときにはよくついてくるようになっていた。
なので、マリーと一緒に自室に行き、パソコンを起動し早速、魔法陣を調べてみた。
(まあ、どうせオカルトだろうし大して意味はないだろうな…)
と調べる前からあまり期待はしてなかったが、
予想通りやはり成果は何も得られなかった。
(はあ…やっぱりフィクションのことを現実にするのはむりなんだな…)
ため息をつきながらマリーを撫でていると不意にパソコンにメールが届いた。
(あれ?通販で何か頼んでだっけ?)
疑問に思いながらもメールを開いてみると1つのURLがあるだけで他には何もなかった。
(気味が悪いな…まあ開くだけ開いてみるか)
他にやることもなかったのでURLをクリックしてひらいてみた。
不意に、
(あれ?この人で合ってるんだっけ?)
と聞こえたので部屋の中を見渡してみたが、誰もいなかった。
少し不気味ではあったが気にせずにパソコンを再び見てみた。
そこにはある日付と時間、それに場所が書かれており、他には何もなかった。
書かれていた日付は今日の夜9時であった。
怪しいなとは思いながらも先程聞こえた声が少し気になったため
(まあ明日は休みだし、せっかくだから行ってみるか)
部屋の時計をみるとまだ午後の3時だったので寝てから行くかと一緒に居たマリーと一緒に寝た。
一眠りした後は、晩御飯を食べ、今日は少し出かけるので風呂はその後で良いよと言って自室に戻り、適当にパソコンをいじっていた。
そうして過ごしているとスマホのアラームがなった。
(10分前か…よし行くか!)
指定された場所は家のすぐ近くだったので、早速事前に準備してあったカバンを持ちスマホをその中に入れ立ち上がった。
(ワン!)
と吠える声が聞こえたので横を見るとマリーがしっぽを振りながらこっちを見ていた。
(ん?一緒に来たいのかな?)
そう思い、首輪にリードを着けながら
(まあ危険もないからいいか。)
そうしてマリーの散歩を兼ねて指定場所に行くことにした。
そうして9時になる一分前に指定場所に着いた。
そこは近くの公園でよくマリーの散歩をしているところだった。
車もほとんど入ってこないし広いスペースもあり、散歩には最適だった。
そんなことを思いながら、公園を歩いていた。
(もうすぐ時間になるけど、ここで何があるんだろう?)
スマホの時計を見ながらそう思っていた。
(まあ、どうせ何も起こらないだろうし9時になったら帰るか。)
と、こんな感じでメールを見た時に持っていた少しの期待は完全になくなっていた。
(はあ…多少は異世界への招待なのかなと期待したけどやっぱり現実は甘くないな。)
と、もう完全に冷めていた。
今の気持ちは早く時間になって帰ろうと言う気持ちでいっぱいだった。
そんな時、事前にセットしてあった9時を知らせるアラームが鳴った。
さっきは冷めていたが、いざ時間になると少しは期待も広がった。
そして辺りを見渡したが特に変わった様子もなく、
(やっぱり何も起こらないよな…諦めて帰るか)
そう思い隣を歩いていたマリーを触り帰ろうとしたその時、不意に足元が光り魔法陣が現れた。
その魔法陣に驚きマリーが飛びついてきた。
そのマリーを抱きながら僕はその魔法陣から動けないまま、
(まあ、彼で良いか…)
そんなため息でも聞こえてそうな声を聞きながら僕は意識を失った。
長い回想も終わり、そういえばマリーはどこだろうと腕の中に居ないことを確認し辺りを見てみた。
自分の隣では、マリーがいて丸くなって寝ていた。
その様子を見て、
(こういう時は、ワンワン鳴いてビビってそうなのにな…
それか鳴くのに疲れて寝てしまったのかな?)
とそんな感想が出てくるあたり、僕自身もそこまで動揺はしていないことに気づき、一人で笑ってしまった。
僕が笑っていることに気づくとマリーは目を覚まし、ゆっくりと伸びをした。
それが終わるとこちらに向かって、触って、と言わんばかりにお腹を出して寝転がった。
僕はそんなマリーのお腹を触りながら改めて目の前の扉を見た。
そこには先程と同じように「異世界へ」の文字が書かれている。
やはり見間違いではなかったようだ。
そうしてどんどん冷静に考えていると目の前にウィンドウが表れ、
「残り30秒で選ばないと元の世界に強制送還されます。」
との文字が現れた。
そのウィンドウを見ながら、
(もう迷っている時間はなさそうだな。)
と覚悟を決め、マリーを触るのを止めそのまま抱き上げながら「異世界へ」と書かれた扉に向かっていった。
そうして扉の目の前に来た。
僕が扉を開けようとしたとき、不意に
(もし危険な場所に出たらどうしようかな…)
そんな不安がこみ上げてきた。
しかし、これまでの生活の大半を異世界へ行くことに賭けていたのでもう今更後悔はない。
そうして不安を振り切り一気に扉を開き、中に入った。
そこに広がるであろうまだ見たことのない世界に期待をしながら。
まあ結果だけいうなら何もなかった。
いや、正確に言うなら「期待していたもの」はなかった。
扉の先には1つの小さな小屋がありそれだけだった。
(やっぱり騙されたのか…)
と落胆しそうになったが、目の前にさっきも出てきたウィンドウが現れ、
「異世界へようこそ!」
の文字が書かれている。その文字を見て、
(一応、異世界には来れたのか?)
他に信じるものもないのでウィンドウは信じても良いものだと判断した。
そのまま少し待っていると再びウィンドウが現れ、
「目の前の小屋へお入り下さい。」
との文字が。
まあ他に行くところもないのでウィンドウの指示どおりに小屋へ入ろうとした。
入る前に表札が見えたので見てみると、
「女神の間」
と書かれていた。
(ん?神様に喚ばれたものだと思ってはいたがまさかの女神だとはね。)
普段なら受け入れられないだろう。
しかし、今なら非現実的な事も素直に受け入れられる、そんな気分だった。
そのまま扉を開いていった。
(さあ、いったい女神様がどんな理由で喚んだのかな?)
期待をしながら進んでいった。
まあ、直後に期待はなくなったけどね…
扉を開けるとそこには一人の少女が一人でスマホをいじっていた。
念の為、もう一度繰り返すが「女神の間」と書かれた扉の先には
「一人でスマホをいじっている少女」
がいた。
期待など微塵もなくなるほど、「現実感」が凄かった。
(まあ、一応女神様ではあるんだろうから声はかけてみるか。)
そう思い、
「すいませーん、お邪魔しまーす。」
と声をかけた。
しかし、何も反応が返ってこないのでもう一度、
「すいませーん、お邪魔しまーす。」
と先ほどよりも大きな声で呼んでみたが、返事がない。
なのでその少女の様子を再度確認してみて、
(よく見たら、あれイヤホンしてない?)
と、さらに現実感が増しているなか、
(怒られるだろうが仕方ないか…)
そう思い、その場にマリーをゆっくりと降ろし
「ちょっと待っててくれ。」
と声をかけ、そのまま立ち上がりゆっくりと少女に近づいた。
後ろから少女のスマホを取り上げた。まあ大方予想していた通り少女は、
「スマホ返して〜」
と泣きそうになりながら振り向いた。
そこでバッチリと目が合い僕は、
「どうも、お邪魔しています。」
そう言って話しかけた。
すると少女は、
「………ちょっと待ってて。」
と少し気まずそうにしながら部屋を出ていった。
(後でスマホは返してあげるか。)
とちょっと申し訳ない気持ちになった。
少女が出ていき待っている間は待たせていたマリーを横に来るように手招きして呼び、横に来るのを確認し改めて部屋の内装を見てみた。
(まあ、特に変わったところはないな。)
と少し残念な気持ちと、女神といっても普通の女の子なのかなと感慨にふけっていると少女が帰ってきた。
先ほどの子供っぽい服とは違い、これぞ女神!
と言わんばかりの服装をしていたがとりあえずは、
「さっきはいきなりスマホを奪ってごめんね。」
と謝り彼女にスマホを返した。
彼女は素直に受け取ると、
「まあ、ここに来たってことはあの魔法陣を踏んだのね?」
と少し気まずそうに聞いてきたので僕は、
(あ~さっきの女神らしくないところを見られたらね…)
そう思い、頷いた。
「とりあえずは、あんたを喚んだ理由から説明しようと思うんだけどいい?」
と彼女は言い、
「そうだね。一応は聞きたいかな。」
僕としては異世界に来れただけでも良かったのだが、せっかく説明してもらえるなら聞いておこう。
(アニメとかなら勇者として召喚されることが定番だからきっと僕も。)
と、期待に胸を踊らせていた。
そうして、彼女が口を開き
「あんたをここに喚んだのはこの世界で勇者として戦ってほしいため。」
と言ったので僕は内心、
(よし!)
とガッツポーズをしたくなった。
「でもね、喚ぶのは本当はあなたじゃなくて、あなたのお兄さんのはずだったの…」
「………え?」
自分の耳を疑った。
だが空耳ではなかったようで、彼女は目を逸らしながら、
「いや、誰にだって間違うことはあるでしょ?
例えばね…」
まあ彼女の話を要約すると次のようだ。
この世界は今、魔王が誕生して世界滅亡の危機に瀕している。
しかし、この世界では勇者となり得る子が産まれなかったらしいらしい。
そこで女神である彼女「エル」が、
「この世界では産まれないなら他の世界から連れてこよっ!」
と考え、召喚する方法として魔法陣を用いる方法を見つけた。
しかし、少し問題もあった。
それは、この魔法陣を事前に喚ばれる人が目にして、その後に魔法陣を踏んでもらうというものだった。
まあ、この辺りの苦労はそこまでではなかったらしく、よく覚えていないが、どうやらこの世界の「魔法」を使えばそこまでは苦労しなかったらしい。
特にエルはこの世界の女神では優秀らしく
(あの見た目ではあるが)
苦労したのは勇者候補を探すほうだったらしい。
勇者候補は誰でも良いものではなく、今住んでいる世界に不満を持っていて他の世界に興味を持っている人とのことであった。
僕は、ちょうど条件を満たして話を聞く限り
「だったら僕で良かったんじゃ?」
と聞いてみた。
まあ予想はついていたのだがエルから返ってきた返事は予想通りだった。
「まあぶっちゃけあなたには勇者の素質なかったのよ。」
聞いていて泣きそうになった。
その点、僕の兄は勇者としての素質が高くエルとしても、兄を呼びたかったらしいのだが1つミスをした。
それは僕達が双子であったことを知らなかったらしい。
この世界では双子は産まれないらしく、情報もなかった。
優秀な彼女は文献をあさり、双子について調べたらしく、最終的には双子について理解したらしいのだがそれは召喚する直前だったらしい。
まあそんな感じで僕が喚ばれるまでの流れを聞いた。
話を聞き終わると同時に僕は、ここに来るまでにあった疑問を解決できた。
つまり、あのパソコンで調べていたときや魔法陣を踏んだ時に聞いた声はエルのものだったということだ。
まあ初めに声を聞いたときからなんとなくは気付いていたのだが確証がなく少しモヤモヤしていたのだがようやく納得できた。
1つの疑問が解決できたことにより、話を聞いていたときに思ったもう1つの疑問も解決しておこうと思い聞いてみた。
「あれ?
僕はわかったけどならマリーは何で?」
と話の途中で寝てしまっていたマリーを指さしてエルに聞いてみた。
エルは、
「あのまま、あんただけを喚ぶとこの子だけがあの公園に残って危なそうだからね。
直前に無理やり魔法陣を書き直して一緒に連れてくるものに変えたの。」
そんな話を簡単そうに言うのでやっぱりエルは優秀なのだろうと素直に感心した。
そんな話をしているとエルは、
「ここで長話をしているのも勿体ないから少し準備を始めましょうか。」
と、立ち上がりついてくるように手招きをするので僕とマリーはついていった。
エルについていくと1つの石板の前に来た。
エルに聞くとどうやら触れるとここからさっき説明を受けた世界に行けるらしい。
ただ、
「さて、今のあなた達ではあの世界では生きていくのは厳しいでょう。
なので少し手助けをしてあげましょう!」
そう言って指を鳴らすと僕とマリーの目の前にウィンドウが現れた。
マリーは急に現れたウィンドウに驚いていたが僕は、
(このウィンドウもエルが出していたのか…)
と思っていた。
そこでエルが、
「うーん、この子は犬のままでは少々不便ですね〜」
と何やら魔法らしきものをマリーに唱えていたが聞き慣れない言葉なのでほとんど分からなかった。
なのでエルに、
「何をしたんだ?」
と聞いてみたが
「まあ見ていたらすぐに分かるよ。」
というのでマリーの様子を見ていると突然マリーが光りだし、その光が思いの外眩しく思わず目を瞑った。
光がどんどんおさまりそろそろ目を開けられそうだな〜と思い開けてみる。
マリーが居た場所には一人の女の子が立っていた。
女の子といっても自分と同じぐらいの年で身長は160の後半はありそうだった。
見た目は、発育の良さそうな感じで、出るところは出ていて引き締まるところはキッチリと引き締まっていて、正直とても可愛いとおもった。
服は陸上の人が履いていそうな服とズボンを着ていた。
そうして1番の驚きは頭に耳が、そして後ろには尻尾が生えていたことだった。
そうして驚いていると目の前の女の子は、
「急にどうしたの?」
と喋り、続けて
「あれ⁉どうして喋れるの?」
と自分が喋れることに驚いていた。
なのでそこで僕は、
「えっと、君は誰なのかな?」
と聞いてみた。すると女の子は、
「え?私、マリーだよ!」
と元気に答えてくれた。
どうやらエルが唱えた魔法とは獣人化の魔法だったらしい。
一通りの確認をしたあとにエルが、
「一応この魔法、禁忌扱いされてるからね。
向こうに着いてもこのことは喋らないでね?」
とのことだった。
もう普通に禁忌とか唱えるところまで見てしまうと、「規格外」が当てはまるなと思った。
「少し話が逸れちゃったけど改めて説明するね。」
とエルが説明を再開した。
とりあえず、心配だった言語の違いはあまり日本と変わらないとの事であり一安心だった。
後は、召喚のボーナスとしてスマホにこれから行く世界の地図を表示出来るようにしてくれたり、エルからの通信を受けることが出来るようにしてくれた。
おかげで異世界への不安もなくなった。
そうして着々と準備をしていく中でエルが、
「あ!これを渡すの忘れたらいけないから今のうちに渡しておくね。」
といって渡してきたのは1つの箱だった。
それを僕とマリーに渡した。
「それはあなた達の専用武器として自由に変化していきます。
どんな武器にするかは自由で使わないときは自動で収納されます。
そして必要な時には自動で装備されます。」
とのことだ。
そして1番大事なことを言われた。
「それとその武器は防具としても働き、それは戦闘経験を通して上がっていきます。」
まあつまりは、どんどん戦闘経験を積めば積むほど強くなれるというゲーマーならやりこみ要素とか言いそうなものだなと思った。
そうしてやっと最後の説明が終わると、1つエルから提案をされた。
「今日から名前変えて生きてみたら?」
まあ違う世界に行くのだから新しい人生と言っても過言ではないだろう。
だが、僕は親から貰ったこの 航という名前も好きだった。
だからこれから行く世界でも「ワタル」という名前でいこうとおもう。
マリーはというと、
「んー、そうだね。
マリーでもいいけど近い名前のマリのほうが呼びやすいよね?」
と、こちらを見ながら聞いてきたので僕は頷いた。
そうして僕達は今日から、「ワタル」そして、「マリ」として生きていくことになった。
長いキャラメイクが終わり、これから新しい冒険が始まる、そう思うと、自然とワクワクしてきた。
そしてそれはマリも同じのようで、尻尾がせわしなく動いている。
そうしていっぱいの期待と少しの不安のなかエルから最後に、
「石板に触れると、当分会えなくなるけどこれで最後ってわけでもないからね。
私の事忘れないでね?」
と寂しそうに言ってきた。
僕とマリも寂しそうにしていると、エルはスマホを出し、
「まあ寂しくなったらこれで連絡するから!」
と笑うので、そういえば連絡出来るんだったなと僕らもつられて笑った。
そうしてエルと握手をして石板の前に立った。自然とマリと手をつなぎ一言、
「さあ、行こうか!」
マリは元気よく、
「おー!」
と声を上げた。
そうして一緒に石板に触れた。
後ろではエルが一言、
「頑張って!」
言うのが聞こえた。
そうして僕とマリは異世界に旅立った。
少し長くなってしまいましたが次は割と短いですのでどうか読んでみてください。それでは!