表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偽界戦争  作者: 小春 結癒 (ユウティン)
第1章:『ここに、もう一度立ち上がる為』
18/29

第15.5話「有力者達」


第4次偽界戦争開始から……1ヶ月半が過ぎた。


参加者は半分以下にまで激変し、戦争は加速化していった。


そんな中でも、現段階で特に戦力を誇っているのは、アブソルートキル、コネクトアイズの2組織。

そして、魔獣使いヴェリス、能力狩り、赤のレイン、殺さずの剣士蒼黒の4人。



アブソルートキル。

こちらは人数が百を占める組織で、リーダーの男は謎に包まれているが、表で指揮を取っているのは神夢囲(かむい) 一馬(かずま)。防御壁の能力で攻も守も引けを取らない男。

首取りの異名の通り、蹴り技で敵の首を裂くことに長けている。


もう1人は(みなみ) (りゅう)という男。背から生やした黒い刃で敵を切り裂く。

これによりかなりの数の参加者が殺された。


他にも幹部らしきものがいると聴くが、表に出て動いているのはこれくらいである。

第4次参加者の3/10はアブソルートキルが殺しているということもあり、一番、危険視する必要がある。



コネクトアイズ。

名前の通りこの組織に属する7人は皆眼色が共通で、真っ青な碧眼。目で繋がった組織である。

最近活動を始めた組織で、襲われたという声が相次ぐ。


メンバー7人全員が脅威だが、中でもリーダーの軍服の覇剣には注意を払う必要がある。

武器を具現化させ、宙に浮かせて思いのままに操るという能力は極めて厄介である。


アブソルートキルに危険度は並ぶが、人数が少ない為、現段階では比較的潰しやすいと見る。





魔獣使いヴェリス。

名前の通り、魔獣使い。能力によるものか、一般的にドラゴンと呼ばれる魔獣を召喚することができ、思いのままに従わせることができる。


ただでさえ巨大な体に、飛行、遠距離攻撃と、非常に厄介な技を使ってくる為、こちらも飛行能力でもない限り勝ち目はない。

だが、ヴェリス、本人自体は然程能力は高くない。

隙ができれば叩くことは可能だろう。

だが、アブソルートキルやコネクトアイズの進撃もあってか、ここ最近は身を引いている為、現段階では危険視する必要はない。



能力狩り。

フードで顔を隠した男。二つ名にある通り、優れた能力者を襲い、始末する。

何故能力者を襲っているのかは……恐らく有力者を潰す為であると思うが、目撃者によって、使用していた能力が異なる。

糸の能力だったり、テレポート能力だったりと。

現時点では目立った動きはないが、注意する必要がある。



殺さずの剣士蒼黒。

名前の通り、敵を殺さず、瀕死にだけ至らしめるというふざけた奴だ。

蒼と黒の二刀から繰り出す斬撃は強力。かなりの剣豪と見る。

能力も明確には分かっておらず、黒のコート、更にはフードで顔を覆っている為、正体も謎。

どこかに紛れている可能性もある。危険視する必要がある。





「赤のレイン……は、いいか。だって、アタシだもんね〜」


酒場で、酒を片手に、参加者を綴った紙を片手に膝を組む桜髪の女。彼女が、今名を連ねている有力者の1人、赤のレインだ。



「さて、今潰しやすいのはコネクトアイズかな。こいつらを一刻も早く潰したいとみーんな思ってるはずだよね」



最後の一滴を飲み干し、席を立つ赤のレイン。


「チームにはチーム。ここは……共同戦線といこう」




「……今行くよ、シャル」


ーENDー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ